1740さんのマイページ

レビューした作品

女性1740さん

レビュー数5

ポイント数47

今年度33位

通算--位

  • 神5
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

ネタバレなしで読んだ方がいいかも

くらのね吉先生の作品を読むのははじめてです。試し読みをしてみて、今まで読んだことない感じがしたので購入をしました。
完読した時の感想は「すごく自然な感じがした物語だったな」というものでした。そして、くらのね吉先生の他の作品も読んでみようと思うくらい気に入りました。
大げさな恋愛や激しいセックスシーンはなくとも安定感のある構成によってしっかり登場人物の気持ちが表現されていて、行動に無理がない物語運びになっています。

受けのかなたがセフレをもう一人増やそうとマッチングアプリで見つけた相手が攻めの千弘でした。その時のふたりはどちらも素っ気ないというか、テンションが低いというか、微妙な間があったりしたので、あまりないはじまりかもしれないと感じました。
かなりの美形でモテそうなのに実は童貞だった千弘と、付き合うのは面倒でセフレだけでいいというかなただからギクシャクしているのかな?とも思いました。できればキスは好きな人とだけしたいと言い、たどたどしいセックスをする千弘にいろいろ教えますが、互いに微妙なまま。1回きりかと思いきや、また会ってほしいと連絡がきます。

ここまでがふたりの出会い(2話の冒頭まで)なのですが、読みながらなんだかわからない引っかかりがあり、それを知りたくて続きを読まずにはいられなくなりました。
うーん、これはネタバレなしで読んだ方がおもしろいかもしれませんね。


ここからネタバレあります↓

それからふたりは何度かホテルで会い、千弘のセックスが上達していきます。だんだんと千弘と過ごす時間が心地よくなるかなた。仲良くなっていくふたり。
そしてどちらも気づいていたのは自分だけだと思っていましたが、実はふたりが高校の同級生だったとわかります。ああ、1話の違和感はこれだったのか!

「もっと早くに知り合ってればよかった」と言う千弘に「今が出会うタイミングだったんだよ」と言うかなた。すごくいいセリフだなと思いました。
狭いけれどそれが世界の全てだった高校時代では、ゲイであることをオープンにすることもヒエラルキーが違う者同士が仲良くなることもままならないはずです。周りの目を気にしたり家族の期待を重荷に感じたりしたであろう高校生のふたりが、社会人になったことで自由を得て自分に素直になれる大人になったからこそのタイミングだったんでしょうね。

ふたりはいい感じになって、互いに両想いでは?と読者も一緒に思いますが!ふたりとも恋愛下手なせいで勘違いをしてすれ違っていきます。
ゲイだからきっと恋愛をしてこなかっただろうし臆病になっちゃうんだなと思うと、ふたりがとても愛おしく感じられました。
もちろんちゃんとふたりは両想いだとわかり、めちゃくちゃラブラブで甘々なセックスも見せてくれます!特に千弘が両想いになってからの変化がめっちゃよかったです!
はじめての彼氏と嬉しそうに過ごすふたりはとても楽しそうで、いいハッピーエンドが読めました。

ふたりともかわいくてかっこいい!

オトとマサが親友から付き合うことになった前作から、今作は真剣にふたりの関係・DomSubのプレイを考えていきます。
どちらも強いDom性を持っているオトとマサ。オトは自分の強いDom性・コマンドのせいでマサが自身のDom性を発散できないのではと心配になっています。でもオトに負けないSwitchのマサは、自分は「強いDomなので」と強気。ゆくえ萌葱先生らしい、攻めより受けの方が男気や強さが感じられます。

今作では、ふたりともダイナミクスについて試行錯誤している様子が描かれています。互いに強いDom性を持っているからこそ、相手に無理をさせたくない、安心させたいという思いと共に、恋人として大好きなのでラブラブしたい、すべてを受け入れたいと思っているように感じられました。

マサに対して無理をさせているのではと遠慮がちだったオトは、マサが病院で薬を処方してもらっていることを知り、ようやく自分の考えをストレートに伝えます。もちろん、言われたままのマサではいません。
口喧嘩しながらコマンドを促したり言ったりするふたりが描かれていますが、とてもふたりらしくてかわいいな、いいな、と楽しく読みました。ケンカップルとはちょっと違うけれど、強いDom性の男性同士が自分の気持ちを遠慮なく言い争うのは、BLならではの醍醐味だと思います。

ケンカ腰で話し合いながら、マサはSubとして「本気のコマンドを受けたい」「サブスペースに入ってみたい」と伝えてきます。実はオトが思うよりマサには問題なんてないんですよね。それは年上だからなのか強いDomとしてプライドなのかな。きっとオトが大好きで信頼しているからなんだろうなと感じました。

また、他のSubに嫉妬した時のオトの強いDom性が現れた様子もとてもかっこよかったです。マサのまんざらでもないSubとしての様子もかわいかったです。
今作ではラブラブ度とコメディ色は少な目かもしれませんが、BLだからこその男っぽさのある攻めと受けが個人的に好きなので楽しく読めました。

ホントにオトもマサもふたり共かわいくてかっこよかったです!
しかもラブラブになるらしいつづきもあるそうです。3巻も今から楽しみです!

感情寄りのオメガバかな

過去作「52ヘルツの共振」と同じ早寝電灯先生オリジナルの身体共鳴するオメガバ設定。
会社帰りに古書店で地震が起こり帰宅できなくなった波止が店主の和巳に助けられることから物語ははじまります。

この時から和巳は身体共鳴で波止に対して運命を感じていますが、波止は鈍感で次にバーで和巳と会っても和巳のことすら気づきません。
和巳の波止への接し方や波止を見つめる瞳、パチパチと感じる共鳴が普段の様子と違いとてもαらしくなります。無自覚にも波止を囲い込もうとするフェロモンに波止は慄きますが、自分をΩと知りながらも優しく手を差し伸べてくれたことに感謝を述べます。
ふたりともαとΩとして暮らしにくいこともあったのでしょうね、ただあたりまえに生きていきたいという思いが切なくさせられました。

それでもふたりは古書店でお茶を飲みながら話をしたり、同じアプリゲームをしたりして仲良くなっていくのかと思いきや、和巳から線を引かれてしまいます。それは相手に嫌な思いをさせないためであり、自分を守る為でもあったのだと思います。和巳は過去にΩと何かがあったんだろうと早い段階で推測できるので、それゆえに波止を好きになればなるほど抑えきれない感情で苦しみます。
そんな中、波止が和巳の前でヒートになってしまいます。互いに求め合うもののなんとか和巳が緊急抑制剤を打ってふたりは事なきを得ます。このヒートによって波止は和巳を好きだという気持ちがハッキリしますが、和巳は身体のみが気持ちよりも先に反応してしまうことに苦しみます。
ふたりともなかなか拗らせていて、素直になってくれません。これってオメガバならではの悩みですよね。心よりも身体が求めてしまうのか、好きになったのはΩとαだからなのか人間性なのか、匂いなのか運命なのか。

10歳上の和巳ですが、ぐちゃぐちゃに悩んで苦しんでいるんですが、波止が笑顔ですべてを受け止めます。「大丈夫ですよ」って。鈍感で強情だったかもしれないけれど、勇気のあるとても前向きな波止がすごくかわいくて素敵に描かれていました。
ふたりの性格が正反対だからこその拗らせすれ違いだったかもしれませんが、正反対だったからこそ付き合えるようになったのかもしれません。

オメガバってわりとがーーっとやちゃって好きーーーってなって番になっちゃって……みたいなのが多い気がしますが、この作品のように付き合うまでじっくりとふたりの感情に寄り添っている物語もいいなと感じました。
もちろん付き合ってからは和巳のα力が発揮されるので、かっこいいαの様子もオメガバのラブラブさも楽しめます。


最後にカバーをめくって表紙裏を見てください。よかったなとホッとできます。

両片想いの再会だけど甘すぎない

物語は6年ぶりに同級生と再会からはじまります。
うるさい隣の部屋に住んでいたのは偶然にも高校卒業式に告白されてから音信不通だった壱成でした。自分も好きだと言えなかったから、ずっと引っかかっていた相手。
互いにもう他の人を好きかもしれない、幸せなのかもしれないと、今さら自分の気持ちを伝えることをしない方がいいのかと思います。それでも互いの部屋に行き来するようになったり仲良くなったりして、夏っちゃんは「俺も好きだった」と伝えます。

この辺りのふたりはナチュラルに恋人未満親友以上のゼロ距離だったり、会えてうれしい様子だったりが、とてもかわいくて幸せそうで読んでいてとても楽しかったです。

晴れて恋人同士になったふたりですが、幸せに浸れる時間は少なく、仕事や日々の生活に追われてあまり会えなくなります。ビートメイカー・DJとして充実した仕事に楽しんでいる壱成に比べ、好きとは言えないサラリーマンの仕事に翻弄される夏っちゃん。壱成の仕事が認められるたびに自分の存在価値が失われていくようなコンプレックスを感じ始めます。

わりと早い段階でふたりは両想いになりますが、前作の「たゆたう琥珀」とは違って付き合ってからのラブラブ感よりも苦しさや言い争いにすれ違いが描かれています。
恋人が自分より仕事を通して世間に認められていること、今が一番楽しいと言っていること、それに嫉妬している自分の醜さは、きっと誰にでもある思いなので読んでいてとても切なく感じます。でも、壱成だって楽をして今の成功を手に入れたわけではありません。

大ケンカをした後、ふたりは冷静になって互いのこと、高校時代のことを思い出します。相手の言っていたこと、相手の性格、そしてなによりそんな相手がずっと大好きだったということを。
ふたりは自分の言ったことを反省してちゃんとふたりで話し合います。6年間両想いだったのに離れていた分まで。夏っちゃんだって本当はいい仕事をしていること、自分の仕事に誇りを持っていることも改めて壱成によって気づかされます。
そしてはじめてセックスをします。照れくさそうで幸せそうで素敵な初体験でした。特に何度も涙を流す受けの壱成の様子はすごくよかったです。

ラブラブ度は少な目かもしれませんが、一緒にいることによって互いを高め合い、互いのこと尊重し合う、そんないい関係になりそうなふたりの物語でした。
BLらしいというか、男同士の付き合いや嫉妬が友情の延長のリアルに感じられる甘すぎないけどいいお話だったと思います。

つづきをください!

1巻の終わりでやっと結ばれた煌夜と優雅。これからどうなるのか気になる終わり方で2巻の発売を楽しみにしていました!

1巻の描き下しのふたりを見ているので、表紙に描かれている優雅の紐パン姿にニヤニヤしちゃいますよね。そして2巻の冒頭。優雅のいないベッドで目覚める煌夜からのふたりのラブラブエッチ!表紙から物語に引き込むすばらしさに拍手です!

ホストを辞めた煌夜は優雅の送り迎えをしつつ、料理を習う見返りとして新しいことを始めます。
なんとエースだったリリィさんと姫だったエミちゃんと一緒に料理番組に出演することに。そして実は煌夜の実家が裕福だったことが判明。今まで互いに知らないことがいっぱいあったのだと気づき、少しずつ自分の話をし合います。
幸せなふたり。でも優雅はこれまで傷つけてきた人たちのことを煌夜に言えずに苦しみ悪夢にうなされ、煌夜にも優雅に隠しごとがあります。

そんな中、ふたりは優雅の元彼の紫音や“四天王”と一緒に食事をすることになります。そこでみんなにどれほど優雅が慕われているかわかります。
その後、亜威と紫音と連絡先の交換をした煌夜は3人で会うことに。そして、優雅もまた偶然そこへ……。

えええ??またまたどうなるのか?つづきが気になる終わり方になっています。
あとがきで3巻で終わる予定とのことで、3巻はあっと驚くことがあってからのハピエンに違いないのですが、どうなるのか想像もつきません。
願わくは優雅の憂いが解決して、ャンパンタワーの向こう側で楽しい恋愛を煌夜と優雅には過ごしてもらいたいです。
つづきをください!早く3巻読みたい!!!!

個人的にNO.1ホストが抱かれるのってめっちゃ好きなんですよね!しかも受けの優雅の方が背が高いし!キレイな煌夜が優雅を抱く時に雄の顏をするのもとても好き!断然わたし得のカプです!

「つかの間の恋人」のキャラも少し絡んで出てきます。はじめて読んだりんこ先生三原しらゆき先生の作品なのでとても嬉しかったです。こちらの作品で気になっていたカノンくんのスピンオフも連載中なのでとても楽しみです。

甘々の続編

待望の続編!
中学生時代の映空。モデルにスカウトされた時に思い描いていた桜海との妄想から物語ははじまります。
それから6年後の現在。ふたりは恋人同士。
映空と一緒にモデルをする桜海。幸せいっぱいのはずなのに、楽しそうにモデルをして周りの人と仲良くしたり見られたりしている桜海を独占したくなります。キスマたくさん付けたり、寝不足になるほど抱きつぶしたり、映空の執着ぶりがパワーアップ!
そんな映空の気持ちに気づかず桜海は大学とモデルとがんばる中、モデル事務所のエースであるヤブリュに会い、少し違和感を覚えます。
また映空もデビューから運よくモデルをやってきたので自分でも方向性がつかめないまま仕事をしてきましたが、ヤブリュの仕事を見て話して自分の強み・したい仕事がわかりはじめます。

子どもの頃に桜海が痴漢されたことによるトラウマ、引っ越しで別れた時に嫌われたと傷ついた過去が互いの勘違いだったこと、将来の夢についてなどたくさんふたりは語り合い、晴れ晴れとした顔で桜海はモデルを辞めます。そしてハクの初ランウェイを見て、ハクの夢と桜海の未来は繋がっていきます。

ハクのランウェイはとても美しかったです。これぞ漫画!大きなコマが続き、今巻の一番の盛り上がりをダイレクトに伝えてきました。

続編では無駄な当て馬や大きな衝突などなく、今のことに悩み将来を考える等身大の大学生のふたりの物語なのがとてもよかったです。大学生のふたりが互いの隣にいられるためにすべきこと、プロのモデルでいること、自分に合うことなどを考えて、ただの共依存ではなく互いに認め合い成長していく様子が2巻では読むことができました。子どもの成長を見られた感じがとても楽しかったです。
もちろんふたりのエッチはたくさんあるのでそれも楽しめます。
そしてふたりの将来の様子も読むことができ、とても幸せなエンディングになっています。

大満足の3巻!

中学時代の苦しさからキスが苦手な一宮、優しくキスの相手をしてくれていた深山と近づいたかと思った1巻。もうキスをしても嘔吐をしなくなり深山と付き合いたいと思ったら、深山には好きな人がいて自分はその人の代わりだと知った2巻。DV男とばかり付き合い、自分を傷つけていく深山とそれを助けたい一宮が3巻でどうハピエンになるのか楽しみにしていた3巻。

深山にとって手に入らない本命だと思われていた矢倉さえ、実は実の兄の替りでしかなかったという3巻のオープニングには衝撃を受けます。そして深山の「恋愛体質」になってしまったことに納得してしまいます。
幼い頃から不仲な親から愛を感じられず、兄から異常な独占欲と共依存と愛と言う名の虐待を受けていた深山の精神は、正常な成長ができなかったので永遠に5歳児のままです。兄の言う通りにずっと生きて我慢をしてきたのに突然結婚するからと兄に拒絶され、正常な恋愛も自分を大事にすることもできなくなっています。それが兄と同じ左顎にホクロのある、自分を好きになってくれない酷い男に惹かれるようになった理由でした。

そんな深山でも本当は優しく自分だけを愛してほしいんです。幸せな恋をしたいんです。そして一宮から終わりを告げられた後から会社を休み続けます。(それとも矢倉に子どもが生まれたと言われたから?)
心配した一宮が自宅へ向かうと荒んだ様子の深山を見つけます。また近づいても傷つけられるかもしれないと思いながらも、深山にこれ以上すべてを失ってほしくなくて何度も深山の自宅を訪れます。
どんなに酷い態度でもどんなに酷い言葉を投げつけても自分を見捨てずに抱きしめてくれて、見返りも求めず決して裏切らないで優しく対応していく一宮に対して、深山も少しずつ気持ちも生活も落ち着いていきます。職場にも復帰した後もふたりは一緒に時間を過ごします。
その関係にセフレや友だちや同僚という言葉は当てはまらないけれど、ふたりでいるのが居心地良い関係。ふたりにとってきっとセラピーや癒しの時期だったんだと思います。

この間、一宮は矢倉と、深山は矢倉の妻と決着を付けます。どちらのシーンもすごく気持ちが入り込みます。とてもいいシーンでした。セリフも表情もすごく心に響いてきました。

矢倉の妻との示談の後に布団にくるまれ一宮に抱きしめられる深山の泣き顔は、まさに5歳児。ここで号泣することによって、やっとやっと深山は精神が成長できるようになるんだと感じました。心も身体も安心できて大泣きできる場所が出来たんですよね。この泣き顔を見て、もう深山は大丈夫だと安心できた素晴らしいシーンになっています。
このシーンからまだ3話ほどありますが、まだまだいいシーンが続きます。ぜひお楽しみください!
3巻はボリュームたっぷりでめちゃくちゃふたりの物語を堪能できます。正直、3巻で完結できるの?ハピエンに向けて早足になる?物足りないかも?と若干思ってしまっていましたが、そんなことなく物語の展開も終わり方も大満足の1冊になっています。
1、2、3巻と丁寧に描かれた深山と一宮のお話を読めて楽しかったです。

かわいいすれ違いラブコメ

新しくやってきたバイトの基が実家のハスキー福田にそっくりで気になる花ちゃんは、ずっと基を見つめては福田のことを考える日々。
ある日の飲み会で飼い犬に似ていると言い辛くて「好きな人に似てる」と誤魔化す花ちゃんに、失恋してしまったと落ち込む基。花ちゃんが「よしよし」と頭を撫でて慰めていたら、優しさにつけこんだ基は花ちゃんをホテルに連れ込み、自分に似ている好きな人がいるとお互い勘違いしながらエッチしちゃいます。
そこまでの展開が早いく、あっという間にほんわかエッチ!でも無理やりっぽくないのがさすがです。

お互いにどんどん好きになってしまうけど、基が「好き」と言うたびに自分が好きな人じゃなくて「ごめん」と言ってしまう花ちゃん。そこは切ない!
でも大丈夫です。重たい雰囲気にはならずに安心して最後まで楽しく読めます。誤解はすぐ解けるし、花ちゃんが福田と思った理由がまたかわいくてすべてが帳消し!

えぬこ先生お得意の年下のワンコ攻めに年上のチョロ受けのすれ違いラブコメです!!受け攻めどっちもかわいいんですよね。
そしてふたりの側にいる恋バナ好きな北は適当でおもしろいし、頼もしい女子の宮本さん(「みーくんと5回のおねがい」でもいい子だった)も含め、えぬこ先生の描くサブキャラっていつも魅力的で、花ちゃんのお母さんもかわいいし、ずっとニコニコしながら読めます。
嫌なことも起こらず嫌な人も出てこないほのぼのBL。ほんとかわいくてえっち!楽しい!!大好き!!

話毎に描かれるミニキャラや描き下ろし漫画も「え?そうだったの?」とういう驚きと楽しさがありました。

ふたりの愛は確固たるものに

明虎に付き合っていることをカミングアウトした南と烏丸から3巻ははじまります。
変わった出会いから特別な関係になった1巻。2巻では烏丸の気持ちや成長を中心により愛を深めたふたり。3巻ではさらにふたりの関係が深く強くなっていきました。
KEIという南とまったく逆のキャラクター(見た目も性格も)が烏丸へ横恋慕しますが、すでに強い絆で結ばれていたふたりにとっては、読み終えてみるとたいした障害でも当て馬でもなかったです。KEIに対してきっぱり拒否をした烏丸だけでなく、普段負の感情を見せない南でさえ表情を変えるほど声を荒げて嘘を怒ります。
ふたりの互いを信じあう気持ちと相手を思いやることが当たり前になっているのは、やっぱり3巻まで続いている安定の関係だからですよね。どんな時もふたりの世界!ふたりの愛は確固たるもの!っていうのは読んでいて嬉しくなっちゃいました。

日常である大学生活や友人とのことや南の傷ついた過去、烏丸の配信の様子、将来についてもまんべんなく描かれていて、とても満足できる内容になっています。みんないろんな表情を見せてくれるようにもなりました。
もちろん、ふたりのフェチたっぷりのラブラブぶりもエッチも今回も盛りだくさん描かれています。

特に最終話はとてもよかったです。烏丸のわがままが出てきます。どんなわがままでも嫌いにならないと言った南への最大の愛し方でした。ラストページの烏丸もとてもかっこよく、これからのふたりのことも妄想できる後に残るいいセリフになっていました。

3巻を通して特に烏丸がすごく成長して魅力的になりました。もちろん、南も明虎もKEI、みんなそれぞれがんばっていました。大学生らしくいろんな出会いをして、これから先が明るい未来が待っているんだろうなと思える終わり方になっていました。
みんな幸せになってね!

想像以上のおもしろさ!

ずっと読みたいと思っていた作品ですが、やっと一般電子書店でコミックスが発売されたので購入しました。
最初からフルスロットルにエッチでかわいいので人気なのがわかります。毎回いろいろなタイプのエッチで構図も変わっているので、とても楽しめました。
期待以上のヒメにいのきもちわるさになーくんのかわいさとふたりのエッチのエロさでした!とてもおもしろかったので、あまりネタバレなしで読んでもらいたいです!

体格、年齢、学生と社会人などの差のギャップだけでなく、最近流行りの推し活、裏アカ男子、かわいいツンデレのチョロ受け、天然なハイスぺスパダリ攻めによる溺愛からのヘンタイさ、などなど…… たくさんあるポイントの中、きっと誰もが自分の好きなヘキに引っかかりそうです。

わりとチョロいなーくんなので、簡単にヒメにいと付き合うことになるのかと思いきや!という思いがけない展開もよかったです。
ヒメにいに対してツンツンしながらも寂しがりで絆されちゃったツンデレななーくん。ヒメにいに自分から告白するシーンは、なーくんはかわいいだけじゃなくてオレも男!って感じでよかったです。

おぢさん構文も話題ですが、ヒメにいのDMを読むだけで楽しくなります。ヒメにいはこのままでいてほしいなと思いながら、お付き合い後のふたりの続編を待ってます!