このお話は基本的に攻め目線で話が進んだので、どちらかと言うと攻めに感情移入して読みました。ノンケの主人公がゲイの教え子に絆されていく過程が良かったです。
私はBLを基本的にはファンタジーだと思っているので、片方あるいは両方がノンケでもその壁を簡単に突破する系のお話も好きです。
でもこのお話は、BLの中では結構リアル寄りな感じがして、それがすごく良かったです。
攻めが心の中で言っていた「なんであいつ男なんだろう、女だったら」「何かもうオレ、ホモになった方が幸せなんじゃないか」って言葉が、それくらい攻めにとって受けが性別関係なく可愛いんだろうな〜と思わせてくれて。でも、元教え子だし男だし、という葛藤もちゃんと感じられて。
そしてラストの「男だから一緒になるの無理だって思った。でも、仕方ないな…お前可愛いから」とか、「先生。オレのこと…好きですか?」に対する「愛しいよ」という返答。好き、じゃなく、愛しい、なんだなって、ちゃんとそのニュアンスの違いが伝わってきて。
主人公の親が離婚してたり、そのこともあってか?結婚や子供にそこまで興味がなかったりというのもなんだかリアルで。
あとは、受けの加藤が可愛かったな〜!ちゃんとギャップあるんですよね。酔ってる時と酔ってない時、職場とプライベート。そして醜態晒した次の日はちゃんと恥じらってたり。
あとゆき林檎さんの絵も綺麗で大好きです。
というわけで、最近あるドラマの影響で「オフィスラブ×歳の差×リアルな展開」にハマってしまい、家にある漫画の中でこれもその3コンボ揃ってんじゃね?と再読し、今回初めてちるちるさんで感想書かせていただきました。