萌2か萌の評価で五分ほど悩みましたが、萌に決定。
物語性では萌2なのですが、そもそもこのピュア1/2は「萌え~///」という感じの作品ではないからです。
エロも少なめというより性描写はありません。とくにキャラが立っている登場人物はいないし、主人公は攻めの紹介で援交をしています。しかも相手は妻帯者。
じゃあ何がいいの?と言われると、難しい。
面白い面白くないではなく、好きか嫌いで語る本。こういう設定や作風が独特すぎて他人に簡単に進められないけど好みの本に巡りあえると幸せだなと思いました。
建前と本音。どこにも存在しない"普通"。
重苦しい部分がありますが、それらがあるからこそ主人公唯の1/2のピュアな面が映えているなと思いました。総体としては素敵。また次の本が読みたくなる物語でした。
読み終わった直後の感想が「め、めんどくさ~!」の一言でした(笑)
美形で温和でつかみどころがないどこか不思議な雰囲気の先輩が、実はサドで~という設定はとても好みなのですが、そのサドに目覚めた?自覚した?理由が個人的に受け入れられなかったです。それってもう、いじめられる前にいじめてやる、みたいな発想じゃないですか。
裏切られるのが怖い、自分は傷つきたくない、だから~って、おいおい。勘弁してくれよ。
主人公が喜怒哀楽表情豊かな子で、見ていて飽きないむしろ可愛いというのはわかるんですけど、だからって自分本位で他人を振り回さないでくれ…
最後の最後まで、主人公が哀れで仕方なかったです。頑張れ少年。
主人公は大家族の長男。
ある日、父親がリストラされてしまい、母親は妊娠中のため、家族のために高校を休学し時給のいいバイトを探していたところ「男メイド募集(住み込み)」という求人を見つけて無事面接に合格。
しかしバイト先のお屋敷は少し変わっていて、ここで働いている者は誰もご主人様を直接見たことがないらしい。
そんなある日、意地悪な先輩たちに押し付けられた仕事を黙々とこなしていると、知らない男が声をかけてきて…。
わかりやすい悪役ポジションがいて、物語の展開は読めてしまうし、主人公も結構状況に流されているのですが、攻めの真人も言っているように、どんな状況でも前向きに笑顔で頑張っている主人公が健気で(ちょこちょこ計算しているのもご愛嬌)楽しく最後まで読みきることができました。