※原作既読、CDは特装版をアニメイトにて購入しました
ヒズアンCD、ほのぼのあり涙あり笑いあり甘々ありで感情が(すごくいい意味で)大変なことになったので感想をしたためます…
・琥士郎(阿座上洋平さん)
原作を拝読しての琥士郎のイメージは天真爛漫な若者でありながらいじらしくどこか儚げ…だったのですがまさにドンピシャでした!
阿座上さん、吐息に感情を乗せるのがものすごくお上手です……言葉にはならない息の吐き方一つ一つでナツメ先生作品特有の「絵で見せるシーン」の感情を表現されていたと思います。琥士郎の苦しそうな声も悲しそうな声も聞いていて切なくなるくらいで、シリアスな場面での演技の没入感に圧倒されました。
ご本人がキャストトークで子ども役を演じられることがあまりないと仰っていましたが、あどけない声の琥士郎、めちゃくちゃ可愛かったです!軽口を言うときのヤンチャな少年ぽさも、モノローグのしっとり健気な声色も最っ高でした……。甘えたな琥士郎も儚げな琥士郎も男前な琥士郎も、全てが琥士郎の一面なんだなと思わせてもらいました。
(特に源慈に甘える声は琥士郎らしい無垢な可愛さMAXで心臓がギュンギュンします)
そして阿座上さんの受け演技を拝聴したのは二作品目ですがやはりもっと!受け上様のお声を聞きたい!と思いました……詳しくは後述
・源慈(松田健一郎さん)
BLで松田さんのお声を聞くのはヒズアンが初めてですが、源慈のイメージ通りの重量があるイイお声でした…!椿さんを失って大きな喪失感を抱えた源慈が琥士郎と出会い、日々の中で再び心を温められていったんだなぁ、大切で愛しいんだなぁとわかる、どことなく温かみと切なさが滲むような演技をされていたのが印象的でした。いつもはぶっきらぼうな保護者感があるんですが、独白では琥士郎の発情期で変化を迎えつつある二人の関係に揺れる源慈の感情が、松田さんのお声がプラスされることでより鮮明になっていたと思います。
源慈が物語の終盤、琥士郎と一緒にいることを決意し「愛してる」からの「俺がずっとお前のそばにいる」と叫んだシーンでは思わず泣かされました…あそこはすごくズルいです(泣)
・火夏(江口拓也さん)とイオ(田丸篤志さん)
出番は比較的少なめなのですがすっごくいいお仕事されてました……!火夏の底知れなさとイオの美しさ、どちらも天使であることに説得力があります…(個人的には特典CDのギャグシーンのコミカルなお二人が特に可愛かったです)
・幼少期琥士郎(田中貴子さん)
若源慈とのかけあいがもう可愛い!無邪気に、しかし健気に源慈を追いかける天使でした……子ヒョウ琥士郎の鳴き声(泣き声?)もたいへん可愛らしかったです♡思わず撫で回したくなる幼少期琥士郎の可愛さがばっちり表現されてました!
本編中に挟まれるコメディシーンはちゃんと琥士郎や源慈と周囲の普段の空気感を思わせる雰囲気になっていました…日常的にこういうやりとりしてそうな、オーバーではないあくまで自然な演技(とSE・BGM)が秀逸です。
そして肝心の濡れ場なんですが 甘々すぎてヤバいです(瀕死)
琥士郎の喘ぎも泣き演技もイイし源慈が大人気なく貪るような息遣いもすごいです……臨場感。琥士郎が泣いたとき震える息遣いと裏返ったような喘ぎ声もたまらなかったです。
そしてCDを聞く前から気になってたのがthe last mementoの源慈が言った、「俺はお前のその声が耐えられねぇんだよ」の耐えられなくなるような琥士郎の『その声』なのですが……そりゃ耐えられなくなりますよねー!!!と納得の「源慈♡」でした。お手伝いしてもらうときもずっと源慈源慈って言ってたから……お手伝い中琥士郎に名前呼ばれて焦って口ふさいじゃうシーン、大好きです。
いや全編にわたって琥士郎の「源慈」って呼ぶ声が可愛すぎるんです、大好きが詰まってて。特典音声含め琥士郎が何回も源慈の名前を呼んでるので色んな「源慈♡」が楽しめます……琥士郎の「源慈」って200色あんねん。(これは音声化ならではですね)
長々書いてしまいましたが最後に個人的 琥士郎’s best 源慈を発表するとthe last mementoの最終シーン、琥士郎がまどろみから覚醒したときに言った「源慈」です。
それまで縋るような声色で名前を呼んでいた琥士郎が、15年の積み重ねを経て源慈からの愛に満たされてるのが一言で伝わってくるような気がしました。これがあるからBLCDは素晴らしいんですよね…(合掌)
上下巻にわたる『ヒズ・リトル・アンバー』、どのように音声化されるか楽しみにしつつ身構えて拝聴しましたが……大優勝でした!!
特装版にはナツメ先生の描き下ろし「温泉に行く話」冊子とそのミニドラマCDがついてくるので特装版での購入を強くオススメします!
言うまでもなくとんでもなくエッチなのでそれ以外の感想を……
ツンツン受け倫央くんと飄々執着攻め甲斐谷さんの間に様々な感情が生まれるコミカルながらも丁寧な心の動きが本当にたまらないです…!
タイトルの通り、強引に倫央くんをマネジメント(意味深)するドSマネージャー・甲斐谷さんですが、お仕事でもプライベートでもしっかり倫央くんのことを見てあげているのが好印象でした。そして段々その気遣いを受け取れるようになる倫央くんが本当に可愛い!
しかし単純に優しいと表現するには甲斐谷さんから倫央くんへの視線はあまりにも……(大の字)!!!!
これは読まないとわからないというか……一筋縄ではいかない攻め×ツンツンほだされ受け最高です!!
あと私は表情フェチなのですがその視点でも大満足でした!
受けの倫央くん。徹底的に攻められて恥辱に耐える顔、イカされてアヘってる顔、自分らしくないことしちゃって照れる顔、一つ一つが本当にいじらしくて可愛いです……!
攻めの甲斐谷さんは普段サングラス着用なので目線や表情がわかりにくいんですが、エッチなシーンやサングラスからたまにチラっと目線がのぞくとき、本っ当にイイ顔なさってます……!形容できない感情を感じる表情といいますか……底知れない攻め、最高ですね。
2巻に続くということですが、もはやこの二人がドストライクすぎるので2巻と言わず3巻4巻と続いてほしいです!
まずは音源化ありがとうございます…本当に……!
阿座上さん演じる龍之介が本当に理想の龍之介で第一声からぶち上がりました。
龍之介のただ強気なだけじゃなくほっとけないような危なっかしさと、初心な晃太を惑わせる気だるげお兄さん的要素……そういった複雑な内面が男前かつ美人系のお声で表現されていて感動しました。阿座上さんは攻めの演技しか聞いたことがなかったんですが、「受けも良い…!むしろ最の高…!」と思わされました。
理想の低音受けですありがとうございます!!
鈴木さん演じる晃太は若干ヘタレでも決めるところはしっかり決める優しい一途青年感がたいへん素晴らしかったです!
作中でもある生き物に例えられるくらいに真っ直ぐで素直なアルファの晃太が本当にそこにいました…!優しげな声色と、初心ゆえにウワーッてなってるときのギャップがたまらないです(もちろん攻めるときはかっこよく攻めてます!)
掛け合いもすごく可愛らしく……!個人的にチャプター6終盤の晃太に怒られて拗ねたようにぽそっと言った「噛んでねえからセーフだろ…」の龍之介が百点満点でした…(昇天)
そしてえっちなシーンではオメガバースならでは、少し甘えたになる龍之介と本能に突き動かされながらも彼を気遣う晃太の良さがハチャメチャに出てます……これは本当に筆舌に尽くしがたい【良さ】があります……!
ミニドラマも大ボリュームで多幸感半端ないです、気になる方はぜひ!