私が本を買う時
選ぶ基準はあらすじか、絵柄か、それとも何か漠然とした直感か・・・
この本はその全てに該当したので購入しました。
表題は、同じ日に男にフラれた二人の大学生が少しずつ違う形の関係に変化していくお話。
短編集なだけに表題とはいえページ数は短いですが、とにかく可愛い格好良いと思わせる引力がありました。女王様とされる翔平がとにかく私にとっては引きこまれる存在です。
他、小柄で不器用無愛想なマジシャンと世話好きサラリーマンの可愛い恋のお話や、一人都会で強がっている少年がおにぎりをきっかけに大人の優しさに触れるお話、ボーリング場での若々しい恋の始まりなど、楽しい短編作が詰ってました。
どの短編もキャラクターがとにかく良いので、短編ではもったいないなというのが正直な感想です。長編でじっくり読みたいというのは欲でしょうか。
とにかく、今とてもとても気になる作家さんです。
これからも楽しみにしております。