あまりBLの小説は読まないのですが、この作品はすごく良かったです。
知らない相手とメールor手紙をやりとりする間に惹かれていくという展開自体はありがちですが、メールがご送信された理由やその後の展開にひねりがあり最後まで楽しんで読めました。また一顕と一顕の彼女の関係がなんとなくリアリティーあってよかったです。BLにおける女性キャラクターの描写は本当に重要で、変に悪役にされるのも妙に理解がある過ぎるのも不自然に感じるのですがかおりさんはちょうどいいバランスでした。
ただ終盤の和章は罪悪感から整に手を出せなかった………みたいな展開は少々強引というか唐突に感じました。あと半ば強引に整に手を出すのもなんだかなあ、エロシーン入れたかったのかなと思ってしまいました。
ただ文章の雰囲気がさっぱりしているため性描写も気軽に読めました。
ハッピーエンドで読後感が良かったです。