Dom/Subユニバースもので一番好きな作家さんですが、今回もため息が出てしまうほど読み終わり最高の気分でした。
最初、攻めはヘタレ暴走機関車と言うかんじでした。
しかし受けに叱責され、必死にSubという性別を理解しようとする姿に胸打たれます。
スパダリとはまた違う、穏やかな『海』のような優しさ(?)
対し受けは真っ直ぐ凛として淡々としたかんじです。財閥嫡男であり、完璧を求められる。そこに来てSubである事に否定的な一族。幸い両親には愛されているようですが、やはりSubへの偏見がある…
その中でもやさぐれずひたむきで、人を助けたり出来る人。
男前です。
中盤、受けの母親により心身共にやつれた受けが不憫で、受けの為に悩み葛藤し奔走する攻めが健気で、ハラハラドキドキです。母親も息子を愛するが故というのが辛い。
受けがセーフワードを使ったシーン、最高でした。
文才が無い為、この二人のカッコ良さや萌えが伝えられず歯痒いです。ンハァとなるので読んでみて下さい(笑)
個人的に『跪いて〜』のキャラがちょい出するのが興奮をさらに高めました!
妄想が止まらなかった山田先生、ありがとうございます!
翼神の末裔と呼ばれる一族の『ルル』
その一族は癒しの力を持ち、失われた運命の片翼を探し求めて彷徨い続けることになりー。
物語はある日、ルルの一族が住む森の中で胸には毒矢を両目は切り裂かれた『クラウス』との出会いから始まります。
クラウスを癒し、痛いうちは目を開けてはダメだとルルは言います。
そこにクラウスへの追手と思われる物音が近付き
いつか必ず迎えにくるから という言葉と共に指輪を渡し、クラウスとルルは別れます。
序盤は故郷と家族、全てを失いながらもクラウスと再会した「小鳥」姿のルル。このルルが可愛いです。挿絵も相まって悶えます。
「人型」に戻れてからのルルもとにかく可愛いです。クラウスの優しさがまた堪らない!
姿も名前も分からない命の恩人を探すクラウスと、自分だと言いたいのに声が出ないルルのもどかしい関係にヤキモキします。
後半につれ話はどんどん不穏な流れになっていき、彷徨編〜完〜
次巻を待たずには居られない!作品でした。
待つ時間も焦らされる感じで良いです(笑)
一冊で完結して欲しいかたにはモヤモヤするかも知れませんが、発売したので是非読んでみて下さい。
前作が終わり方まで最高で、しばらく余韻が抜けませんでした。
第二弾が出ると知りすごく興奮もしましたが、あんなに完璧な終わり方をして蛇足なのでは?という想いもありました。
読了後、最高かよ…とまた余韻に浸ってます。サブタイトルはそういう事か!!
短命の呪いの解呪法を探す為にヒノエ(東の国)に赴こうとしていたアンドリム。そこに折良く現れたヒノエの使節と名乗る8人。国を救ってくれとヨルガに助力を頼みます。内1人が人質として残り、7名の使節達とアンドリム、ヨルガがヒノエに向かいます。1人、また1人と利用されて…
なんやかんや『トリイチさん』だけが勝ち組ではないかなと思います!!
作中には今回も新たなるCPが登場します。盲目の凶王ノイシュラと獣人の血をひく将軍タイガ(ケモ耳や尻尾はなし)。
頭は切れるがどこか無垢な王に不器用に執着をみせる将軍と思いきや、仄暗く執着するのは凶王ノイシュラです。この2人の話もグッときます!
ドロドロとしたヒノエのお家騒動とヨルガ無双。
なんだか今回アンドリムがちょっとまるくなったな?と思いつつ最後の最後で惡の華満開です。
アンドリム様です(笑)
ヨルガの執着が強いようでその実、アンドリムの負けない執着愛がたまらないです。
前作は敵陣営を引き込んで『復讐』していくかんじでしたが、今回はかわいい狗の為にというのが…愛されてますね騎士団長
前作の他の登場人物はほんのちょい役というかんじなのでその後の彼等の話も読みたいですし、主軸の二人の話ももっと読みたくなりました。
私のメチャクチャな文章で伝わらないですが、まだ読んで無いかたには是非!とオススメしたいです!