大好きなアニパーシリーズの集大成。
一気に読むのがもったいなくて、少しずつ少しずつ読んでいきました。
4作品のメインキャラたちの他、窓辺の日向に出てきた日向の友人忍と、弟の直央との恋も描かれています。
窓辺の日向の時には、日向を傷つけていた弟の直央のことが好きになれませんでしたが、この作品を読んで印象がガラッと変わりました。直央のまだまだ子どもな一面や、孤独に向き合う姿が痛々しくて可哀想で涙が止まりませんでした。そんな直央を受け止めて包み込む忍。とても素敵な2人の物語でした。
また賢司さんと緑さんの大学生時代の話も切なく、緑さんがいかに愛情深い人なのかがひしひしと伝わってきました。
ところどころ涙し、彼らの平和で温かい日常にほっこりしました。アニパーシリーズを読み続けてきた人は必ず手に取ってもらいたい、素敵な作品でした。