愛する人が死んでしまう話8つ
切なく泣ける話が好きな人には絶対に読んで欲しいです。
私は哀しい話が大好きで定期的に某マンガの義兄の死ぬ前後3巻を読む人間なのですが、本当に買って良かったです。涙しすぎて前が見えないです。何度でも読みたくなります。
↓以下ネタバレ(簡単なあらすじ)
・君が笑った。
恋人が自己で死んで丸1年経った自分の誕生日(の翌日)に自殺する話。死んだ恋人は幽霊として隣にいるのですが主人公には見えておらず、お前のいない世界で行きたいと思えないと言って飛び降りる所が切ないです。
・別れの賛歌
500年生きたエルフ的な種族の子が風になって消える話。世界観が素敵でした。
・Honest Heart
嘘がつけない人形が亡き旦那さまの屋敷を守り続け役目を終える話。2人の心はすれ違っていたのか…
・世界の終わりの恋のはじまり
荒れた土地でスレた主人公は攻めの優しさに触れ変わりたいと思うが、隕石が降ってくるという話。もっと早く出会いたかったという言葉が胸に刺さります。
・おちる
マフィアに拾われた子が最期に好きな相手に抱かれに行く話。攻めも自殺します。最期に愛してるという攻めの台詞が切ないです。
・二度暮れる炎節
義兄弟のロミジュリ。相手がいなければ生きていけないという気持ちが痛いほど伝わってきます。
・アノキシア
人間の心臓を食べて生きていたが、恋人を食べた後死刑を静かに待つ話。恋人を食し、始めて孤独を知った主人公はもう人を手にかけることは出来ない。
・リハーサル
幼馴染が癌で死ぬ前日にその生霊と葬式のリハーサルをする話。死んでしまう所は悲しいですが、主人公が大人になっても幽霊がいるので、ある意味ハピエンかなと。、
巻が進むごとに人物の掘り下げがされて話が面白くなる。
ももは頭のゆるいクズのように見えて本当は愛に飢えた弱い子で、それを曝け出し泣いた時に愛おしく思えた。また、セックスは慣れていても愛を語るのは小っ恥ずかしいと考えているところが可愛かった。
ももの母親も上手く出来なかっただけで本当はももを愛したかったのだろうなと思えた。
八田くんは絶倫遅漏を治したらいいと思う笑
元飼い主の須田くんは1巻ではただ嫌なやつだったが2巻では不器用なクズだったのだなと分かって憎めないなと思った。
どのキャラもクズだけれど憎めない人ばかりだった。
ところで、この作者は「よるとあさの歌」大好きすぎでは?
ざっくりあらすじ↓
晶が穂積さんの言うことを聞かないで事故に遭い、モデルの仕事が危機に陥る。穂積さんは入院中あまり会いにきてくれないし、格下だと思っていた後輩モデルには追い抜かれるしで晶はすっかり弱ってしまう。自分が今まで通り足を動かすことが難しいと知り、自暴自棄になった所に優しくしてきたリハビリ師と一夜を共にする。その後穂積さんが自分の事を大切に思っている事を知った晶は気持ちを伝える。モデルとして復帰したところで話が終わる。
主人公の心理描写は分かりやすかった。好きな人が肝心なときに来てくれなかったり、モデルの仕事がもう出来ないかも知れないという不安に悩まされる様子がよく伝わってきた。が、穂積さんの気持ちはとても分かりにくかった。表情が全く変わらないし(テレたりとかも一切ない)言動もいまいち主人公を好きなのか分かりにくい。もう少し表情筋に仕事をさせてくれ。
1話を試し読みした感じだと何か目的のためにウリをしているドSな受けと男前を気取りながらもMな攻めの話かとおもったのですが…
思ったよりも純愛のような感じでした。攻めはストラップショーを見てすぐ受けに惚れていたし、受けも攻めの真っ直ぐな言葉にすぐ絆されていました。ウリをやっている受けは難攻不落なイメージが私の中にあったので、もう少しいい感じになるのに時間がかかってくれたらな、受けがストーカーに襲われているところを助けた時に惚れるとかの方が良かったな、と。私の好みですが。
SMプレイしてるのは1話のみで好きな人と出来れば何でも良いという終わりで可愛らしいのですが、予想外というか物足りない感じでした。
汚職議員と秘書という関係性。三邑は先生を愛するが故に先生が結婚して自分を捨てるのでは?と思い込み先生を裏切る。先生は議員を辞め、野望を諦めようとしたが最後更生しようと決心する。
議員を辞めた先生が別荘まで追いかけてきた三邑に対し、俺にはお前しかいないという台詞を言う時の表情が凄く可愛い。この台詞をもっと早く言っていれば三邑が不安になることもなかっただろうに。
先生が底に落ちていくシーンが可哀想で、三邑は汚職を告発すれば先生が自分から離れていくとは思わなかったのか?先生が結婚をして本当に離れてしまったらその時に告発すれば良かったのでは?と思ってしまった。
後書きであるように「クズキャラが成長して真人間になる」がコンセプトなのですが、私はクズ人間が好きなのでそのまま裏の顔を持つ政治家として生きて欲しかったなあと。