久我さんといえば関西弁ですが
この設定は関西弁が更に映えると思います。
とにかく作中に出てくるたこ焼きがおいしそうです。
あ、勿論それだけではありません。
円野(受)は上司のパワハラにより、人の目線が気になるようになってしまい、教師を休職することになります。
そんな円野のたこ焼き店の店主(徳田)が優しく包み込むというのがこの作品のスタンス。
だからこそ、最後まであっまあまなのも心地よく感じるのです。
抱きしめたり、キスをしたり。それがなんか特別な感じがして。
ただラブラブなだけで満足しました。
割とテンプレ展開みたく感じますが
しっかりと描かれているので退屈はしませんでした。
たこ焼き店に出てくる高校生3人組もとても良いキャラでしたし。
しかし、お腹が空いているときに読むのは良くないです・笑
大学生モノです。
作品の中を流れている、透明感のある文章がたまりません。
受けの白川は不思議なやつです。
何を考えているのかわかりません。
でも、すごく魅力的です。
そんな白川に普通の大学生・西野は惹かれていきます。
それはなんだかとても自然なことのように思えます。
このシリーズは4作あるのですが
不思議なほど派手な出来事は起こりません。
引き・・・みたいな終わり方もあるんですが、次の巻であっさり解決されたり。
エロもなかなかきません。かなりプラトニックです。
それが結構じれったくなると思うので4作一気読みを強く勧めます(安いし)
『一万年+3日』
『水の化石』
『彩度ゼロの奇跡』
『永遠に似た瞬き』
タイトルの意味を読んだあとに考えるとじんわりときます。
日常系が好きな人、じんわりとした話が好きな人
そしてゆったりとした時間が流れる話が好きな人には間違いなくオススメです。
片岡ケイコさんの絵も作品に合っていて、とても麗しいです。
読み終わった後、きっと空を見上げたくなるはずです。