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みんなでさらざんまい 非BL コミック

本編アニメが好きなら是非

アニメ,アンソロジーの内容をネタバレしていますご了承ください


執筆者は主にアニメさらざんまいのキャラクターデザインをされたミギーさんはじめスピンオフのレオとマブの作者である斎藤岬さん、そして幾原邦彦監督の今までのお仕事に縁のあった豪華な作家による公式アンソロジーです。発売前カウントダウン的にサンプルを公開していて楽しみにしていました。

まず表紙のミギーさんのイラストはミギーさんの持ち味の柔らかい水彩で表現された色使いが綺麗!ツイッターでメイキングも公開されてますが細部まで一枚絵に対しての拘りが強く感じられます。最終回まで完走した後だとこの表紙のトリオの表情だけでも涙腺が…
ミギーさんの描くカッパはぷくぷくしててたいへん可愛らしいです。
コミックの方はトリオとレオマブの2篇で構成されています。レオマブは警察官の2人が人形焼きを通して子ども時代の思い出を振り返る話なのですが、子ども時代の2人の淡い思い出と本編の大人になって心の距離が遠ざかってしまった2人の対比が哀愁を帯びてて…レオマブにとってはサビですね!苦しいけどそれがこの2人の醍醐味です。タイトルのうつろいゆくもの、うつろわざるものというのも秀逸です。
トリオはこれが欲しかった!!!!と声を大にしたい最終回後の補完でした。これは是非ご覧になってほしいので内容は省きますが時間がどれだけ過ぎても3人に何があっても繋がりを持ったことは決して忘れ去られるものではないと強く感じます。読んだ後に心地よい虚脱感。さらざんまい良い作品だったなあと改めて思わせてくれるはずです。しつこいですが是非ご覧になってください。


スピンオフ作家の斎藤岬さんはアニメ本編であまり語られなかった真武の心情の補完と10皿で玲央と真武2人が縁の外側に弾かれてケッピの甲羅で再開する時間軸が描かれています。
視聴した人の多くは真武の心情について想いを馳せたことが一度はあるかと思います。愛しているのに避けてしまう玲央と愛しているという言葉を伝えずに愛を伝えたいもどかしい2人、やっぱり醍醐味ですね!何度も読み返してはこんな作品が読める多幸感で胸がいっぱいです。一箇所だけ気になるのはわかり合った2人が再会を果たすシーン凄く良い場面なのですが吹き出しがニョロニョロしている点…
最後のほのぼのギャグはカッパ真武の目がギュッとなるところ悶えるほど可愛いです。悶えました。
余すところなく良い漫画です。流石公式のカップル。こんな感情動かされるカプ初めて出会いました。

作家の皆さんはどの方も個性が強いです。是非公式書籍ツイッターからサンプルを見てから購入を検討されるのがいいですね。監修入ってるなら女体化生理ネタはちょっと控えてほしかった…

あとは個人的に良かった作家感想を

船戸明里さん…何かと騒動に巻き込まれるニャンタローに視点をあてた漫画です。おデブ猫造形こだわりを感じて読んでてニコニコしました。ニャンタローが幸せで私も幸せ。

カスカベアキラさん…さらざんまいのこれからの可能性を感じさせる作品でした。春河のためにできる限りのことをしてあげたい一稀の姿勢が好きです。

山本小鉄子さん…本編のシリアスさを拭うほのぼの雰囲気癒されました。

あずみ京平さん…春河について焦点を当ててくれています。春河については6話で一旦一稀とは関係が落ち着いたものの最終2皿の春河があまりにも達観とした立場にいてもっと掘り下げてほしい気持ちがあったので嬉しい作品でした。読みながら当時は玲央の事をカワウソじゃないかと疑っていたその頃の雰囲気も踏襲してて面白かったです!矢逆兄弟愛たっぷりです。

公式が出版するアンソロジーは様々な意見はあると思いますが私個人はプロの作家がこのさらざんまいというアニメに触発されて物語の外側を描いたり、掘り下げられなかったエピソードを作家の目から見た解釈が窺えることに意義があると考えています。
そういった観点からでもたいへん有意義な公式アンソロジーでした。