日常にあるおとぎ話のような短編がつまった短編集。
【地図に無い村に来た、挫折した医者と村の思春期少年(牛耳)との交流】+【お互いに孤独な中東の少年王とSPの再生の話】+【ハリウッドスターのイケメン×離婚歴あり子持ちのダメ親父のコント】+【猫耳少年と夜の森に幽閉された黒魔法使いのおとぎ話】+【一見チャラ男っぽい大学生と親父の幽霊(?)の不思議な話】
どの話も、今後を想像するような終わり方をしているので続きが読みたくなります。ただ、独創的すぎる感があるので、読者はかなり選ぶ作家だとは思います。
個人的には前回の単行本の【Little by Little】の続編があったのが嬉しかったのと、最後に収録されていた【ソウルテイル】が印象に残りました。エッチはきちんと織り込まれていますが、基本が純愛だったり、根底がプラトニックだったりするので、そういうのが好きな方にはお勧めです。前回の【図書室のお兄さん】が好きな方は買って損はないかと。