誰もが認めるキラキラ天使「東谷准太」が、他の誰にも見せない執着や嫉妬、献身的に尽くす「新妻」の顔を曝け出す唯一の人「西條高人」。
そんな高人さんが好きで好きで頭がおかしくなりそうで、「朝朝昼昼晩晩晩」と抱いていたいと願ったりもしていて、高人さん以外の人に何をどう思われようが全く構わない。
そんなスタンスの東谷くんに、せっかくの豊かな才能を「無駄に」していると、イリイリする高人さんの「執着」も見応えがあります。
深く作品を読み込んでいけば、それぞれの持つ「執着」の根っこが見えてきて、特に東谷くんの切ない「ジオラマとしての自己認識」という過去も見えてくる。
そうすると『いいんだよ。ずっと空っぽだった心を埋めるために、た〜んと高人さんをお食べなさい』と声を掛けたくなってしまう。
(もちろん、そんな東谷くんをガッツリ受け止めちゃう男前な高人さんだからこそ言える事ですが(*´-`))
ちゅんたかそれぞれの「ギャップ」を感じるたびにその美味しさが嬉しくて、何度でも繰り返し味わいたくなる。いつまで経ってもお腹いっぱいにならない。
読んでいる私たちまでも「執着」の心境に引き摺り込む(←賞賛意味)。そんな作品です(。ー人ー。)