斉藤壮馬さんの光の演技の声がこれまで聞いたことのあるすべてのキャラクターの中で一番好きです。高低で言えば高めだけどかわいい系ではなく、澄んだお声ですが儚すぎることもなく、どこか陰があるけど暗くもなく……本当に不思議な魅力がありました。
話としては設定がAVであることから開始早々から刺激の強い台詞の連続であったり、キャストトークでも仰っていた通り「背負わされすぎている」キャラクターばかりで色々な意味で聞く前の印象を裏切られる展開ばかりでした。ただ、話を盛り上げる演出としての過ちや不幸ではなく、地に足を付けて生き続けていかなければいけない苦悩がリアルで、とても考えさせられました。そんな中で羽多野さんと千葉さんの演技でところどころ空気を軽くしていて、本当にすべてが絶妙な塩梅で噛み合っている作品だと感じました。
とにかく光の声の虜です。以来、斉藤さんのCDを次々と聞くようになりましたが、プロの声優さんなので当然かもしれませんが同じといえるトーンのキャラクターに出会えていないので、唯一無二のこの演技に出会うことができて幸せです。