よかったです。すばらしかったです。
ただ正直なところ、上巻を読んだ時の期待感、昂揚感を超えてはこなかったです自分の中で。すみません。
理由としては、ストーカーから茨木を庇って百合川が刺されるくだり…上巻で伏線がはられていたし
カバー下の薔薇?はキリスト教において「神の愛・慈悲・殉教・勝利・復活」を象徴する重要な花で、赤い薔薇はキリストが受難の際に負った「5つの傷(両手・両足・脇腹)」と血を象徴するらしく、百合川は脇腹、茨木は手(しかも絵を描く右手)に傷を負うところも描かれたかったのかなと感じますが、ストーカー襲撃というテンプレ的でドラマチックな展開がなくても繊細な心の機微の描写でこの作品は十分成立する、駆け抜けてくれるのではとの勝手な期待感がありました。個人的な好みです。
茨木が八方美人でゲイに対する罪悪感が家族や周囲の差別によるものだという背景は説得力があるしそれだけでも刺激があると思いました。
ゲイへの罪悪感を背負わされているからこそピエタに怒られているようだと茨木が感じたこともよくわかるし、百合川を好きになることへの抵抗もわかる。
その強い罪悪感や抵抗感を払拭させるためのショック的な動機として百合川が自分を庇ってケガをする…わかるんですけどイージーではなかろうか、そう思わせるほどの繊細な作品だと思ってしまいました。
茨木がピエタに怒られているように感じたことは、無垢である百合川を汚すことになるとの思いでもあるのかなと。
百合も月も聖母マリア(純潔、処女性、無垢など)の象徴(上巻のカバー下、下巻の表紙)。
そして印象的に描かれた満月は死と再生、救済の象徴だとか。
こういうテーマに沿った象徴的な描写がステキです。
百合川が茨木の暴言を鵜呑みにしなかったこと、だとしても「君が私を嫌いな事と 私が君を好きな事は関係ない」「そんなに簡単に君の事を嫌いになれないよ」のセリフがすばらしい。
百合川は人間嫌いではないと言っていましたもんね。これ重要ポイントだと思います。
人間が好きなのに理解が難しい。だから知りたくて解剖学を学んだ。
自分と人は違う人間だし考え方も感情も違うし理解することは難しい。それを百合川は理解している。だから人に期待しない。
だから茨木への好意をフラットに伝えることができたし茨木へ何かを要求することもない。とても聡明な百合川が好きです。
個人の好みとしていろいろ言いましたが(すみません)作品としてすばらしいと思います。2人の変化、成長、恋愛も全て。
作家さまのポストがSNSでバズりましたが、私は先入観なく読んでよかったと思います。
作品を生み出して下さり出版して頂き読むことができてありがたいです。
上巻のみの感想ですが、じんわりと沁みる良さがあります。
すばらしい作品の予感。
下巻を読むのがワクワクします。この感覚は何度味わってもいいですね。なのでBLを読むのをやめられない。作家さまへの気持ちでいっぱいになります。
なんと言っても百合川先生がいい。
茨木視点の百合川がいいとも言えるか。
変人ぶりがツボだし、猫背な立ち姿がかわいいし、論理的な思考と話し方、知的、合理的なところも好きです。
おでこ出しがより美形だし、茨木に言われて素直に髪を切るのがいいし、短髪も似合ってる(タイプ)
ミミ子もかわいいし、ミミ子に茨木くんとのことをよく話している百合川がかわいいし、ミミ子にはタメ口なのが新鮮でとてもいい。
逆に百合川の前で自然体になる茨木もいいんですよね。
茨木が描く絵を好きだと話す百合川の背に石膏像の羽根が重なり天使のように見えるカットは痺れました。
タイトルや茨木がピエタに怒られているようだと感じた理由が下巻で明かされるんでしょうか。
お互い一緒にいると寂しくない
キスをしそうになった茨木から逃げなかった百合川
「茨木くんは…冗談でこういった事 するんですか?」
がもう好きじゃないですか2人とも〜となり下巻がとても楽しみです。
カバー下の百合の花が美しくてドキッとしました。
白百合は聖母マリアの純潔、処女性、無垢などを象徴する神聖な花なんですね(ググった)。
表題作
高校生の時、両思いだったはずなのに相手に悪いと考えて別れてしまい、社会人になってから再会してお互い好きだとわかり付き合い始める。
それでも言い出せないことや聞けないことがあってすれ違ったり、時間と共に流せばいいのか、切り出すタイミングをはかりかねたり、相手の様子を見ながらどう関係を維持しようかと模索するさまが手にとるようにわかっておもしろかったです。
それが独りよがりではなくお互いにそれぞれの性格や欲や相手のことを思ってのことなので、こういうことってあるよな〜と思いながら読めました。
自虐したり相手を責めたり正しさをほしがったりするのではなく、2人にとって心地いい距離感、関係はどういうものか…と思いやりを持って手探りで進むお話がよかったです。
心理描写や会話がお上手だわ〜と改めて思いました。
もう1本のお話もおもしろかったです。
作家さま買いです。まだ全作読めていなくて途中てすが。
□表題作
幼なじみでセックスしているとの冒頭で少しうっとなりましたが、2人とも無自覚に好きだとおいおいわかってくるのがよかったです。
恋人同士になって変わるのか変わらないのか…幼なじみからすぐに恋人モードになるのは照れくさいよね〜てのが伝わってきました。
にしても実家でずっとセックスしてるの?と気になってしまいました。
□今キスしたいと思った
このお話が好きでした。
貞操観念がしっかりしている宗佑さんがいい。こういう人の方がエロの時、色気があると思う派でして。
「真木さん」呼びもかわいいし。
2人のやりとりがよかったです。
ヤクザBLに目がないので読ませて頂きました。
とにかくギーチが好みのタイプです。
ユイを気にいるギーチが最高でした。
「かわいいか 初めて言われたわ」「もっと言うて」にハートをぶち抜かれました。
そこから先もずっとかっこいいしかわいい。
部下たちに騙されてますよと言われるところもおもしろかった。
ユイが孤独で自分は何もできないと思っているけど暗さはなく気持ちが強いところもよかった。そこをギーチは好きになったんだろうし。
2人のいい場面での魅せ方はとてもいいし、コテコテ大阪弁もいいし、ヤクザジョークとか間とか抜群で笑えるところもあってすごく好きなんですけど
ところどころ惜しいな〜と思うところがありまして(偉そうにすみません)
大好きな要素盛り盛りだけど作品としては萌2かな〜でも大好きだしな〜これだけ好きが詰まっていたら神かなやっぱり…と悩んで神とさせて頂きました。
続編や他の作品もめちゃくちゃ期待しています。
初読み作家さまです。
野球BL大好きなので気になりまして。
説明が少なく絵で魅せる作風が好きです。
野球BLでありながらよくある青春モノではなく、ポジション争いによるいじめをさらっと描きそのバカらしさを皮肉っぽく描いたり
「野球なんかどうでもよくて」「しょーたくんと遊びたかっただけなのに」と雛木に言わせるのがステレオタイプとは一線を画しているし
でも「競争もなく与えられたポジションに愛着なんて沸くのかな?」「自力で奪い取らなくちゃ」←が初見先輩への恋心とかかっていてお上手だわ〜となりました(偉そうにすみません)
野球部の青春美談的な部分やマチズモ的な面を角度を変えしなやかにアイロニカルに、かつBLとして表現されるのが斬新に感じました。
雛木の寄り目な感じが小悪魔っぽさや食えないイメージをより醸し出していますね。
初見先輩はかわいらしく感情移入できましたが、雛木がわかりにくく好きにはなれないタイプで。でも初見先輩を大好きなことはよくわかりました。
雛木が苦手なので萌2にするか迷いましたが、野球BLとしての斬新さ、絵で語る作風がすばらしかったので神評価とさせて頂きます。
雛木がレフトと交錯したエピソードの時、雛木のポジションがセンターかセカンドのどっちだろう?と思ったのですが、後に背番号8でわかったところもよかったです。
それが初見先輩の背番号18(補欠)との対比の場面であるのもナイスでした。
文乃先生の新作うれしいです。
事情がわからない家出少年ノラに興味を持つのが一般的な読み方かもしれませんが、私は快晴に強く惹かれました。
何を考えているのかよくわからない。そういう人の内面を知りたくなる。
今のような快晴になった経緯、犬のエピソードに説得力がありました。人格に影響するこういう背景の描き方が好きです。
そんな快晴がノラには強く興味を持つのがなんとなくわかるけどうまく言葉にはできない…みたいな。快晴もきっとそんな気分なんじゃないかなと思えるのが楽しいです。
快晴とノラが仲良くなっていき友情でも良さそうなところですが、そうではなくラブになる。その雰囲気が自然でいいんですよね。
惹かれ合い方が友だちとはまた違う何か…だと伝わってくる。
下巻でラブがどう実現していくのか楽しみです。
コテコテの関西弁いいです(私もコテコテ関西人なので)。よく喋る女性陣もめっちゃわかる。
瀧先輩もいいキャラですね。
作家さま買いです。
絵がきれいで見やすくストレスなくスムーズに読めるのがいいですね。これ結構大事。
ユウのルックスが私も好みのタイプで拓斗に共感しながら読みました。
黒髪短髪横分けデコ出しキレ長目長身クールイケメン×美形イケメン←大好きなカップリングです。
拓斗が推しとの関係性やユウのそもそもの目的を冷静に考えていたところがよかったです。
それなのに…てやつですもんね。
自分の中でアラートが鳴っているのに抑えられない気持ち。
ユウは悠李の時とのギャップもいいですね。ああ見えて甘えん坊なところがあったり、しっかり自己分析できてていたり。
2人のいちゃいちゃをもっと見てみたくなりました。
奥村が私にもドンピシャ好みすぎ、優秀すぎで非の打ち所がないのでは?!(どこかに欠点はあるかもだけど)まだ見せていない素の2人が下巻で見られるかなと上巻でレビューしたんですが、や〜すんばらしかったです。
奥村がとにかくかっこいい。男前。
天地に怒る気持ちがわかるし、カンファレンスで天地を一目見てやっぱり好きだと確信する表情(説明はない。そこがいい!!)で、その後の持っていき方が痛快で。
自分が教授選に出る理由を5つ述べてそこで告白するのがかっちょよすぎました。
天地の苦しみ、奥村の許し方もすごく説得力がある。
キャラがブレずに動いてストーリーにハマってクライマックスで盛り上がる。
そりゃ読んでいて気持ちがいい。
2人の気持ちが伝わるし、くっつくところで感情移入するし、いちゃつき方にめっちゃ萌えます。見たいものを見せて頂ける満足感。
デレる2人がかわいい〜。かっこいい2人のかわいらしさがいいんです。
思考時間1分くれ、バッテリー0%のどろどろ姿、南京錠を決めうちで誘い照れる、待てずに指輪を贈る…全ての奥村がかっこよくかわいかった。大好き。
同棲編もぜひぜひ描いて頂きたいです。
教授になった奥村も見てみたいし、もっといろんな忍さんと東湖のいちゃいちゃを浴びたいです。
奥村と安和のやりとりも好きでした。心を許した気のおけない関係。こういう奥村をもっと見たいです。