藻とカレーさんのマイページ

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女性藻とカレーさん

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万里がツボ

万里のちーちゃん呼びがかわいいな、対照的で複雑な感情があるけど仲良い双子がいいなと思って読んでいました。
千歳は最初のイメージが強烈で、それが磯貝への好意的な感情の漏れが出てきてずるかわいいわ〜と思ったらあそこまでとはやりすぎやでぇと引きました。
でもそんなこともへっちゃらな天然まっすぐ磯貝に救われました。
その磯貝に容赦ない万里がよかった。

そして「ちーちゃんは俺のお兄ちゃんでしょ!?」
に爆笑しました。
「ずるい!後から出てきて」
「俺の方がずっとちーちゃんのこと好きなのに!」
がかわゆすぎる。
これがBLではなくブラコンなのがいいんです。
無口で努力家な万里の実体はこれだったのかーとめちゃくちゃおもしろい。
ちーちゃん呼びをやめろと言われてもやめなかったのはこういう理由だったんですね、と腑に落ちました。

勘違いしていた千歳と磯貝がめでたく両思いになりましたが、万里の厳しい目がおもしろい。
万里と磯貝がボケで千歳がツッコミでトリオのような3人のやりとりが楽しいです。

ちなみに、おつかいで万里がお米2つを抱えていましたが、「放課後エキセントリック」収録の「6畳一間まかないつき」のキャラが米2つ抱えるシーンがありそこでも恋バナしていたことを思い出しました。

あとがきに爆笑

付き合ってからのお話が好きなので楽しみに読みました。
御厨の職場のマウント女が覗いてくるよう仕掛けての事後、日下の「敵じゃねぇんだよ」はスカッとしました。かっこよかった。
が、その後なんだかんだと揉めますよね。
15年連れ添うカップルの痴話喧嘩で好きだからこそのやりとりだからそこが尊いのだと思うのですが。
日下がほぼツンだし。
御厨がイケメンと言われるほどか?となるし。オールバックの似合ってなさがわざとなんですかとツッコみたくなるし。
日下を笑わせるためにバカにもなる御厨に愛は感じますけども。
日下のツンも愛の賜物ですしね。
ただずっとこの調子を見せられてるな〜と思ったところで日下の「面倒くせえ!」が出たのでやっぱりそうよね〜と笑いました。
ところどころでパワーワードなどがおもしろかったです。

あとがきの「元耽美」でおお!そうだったと思い出しました。
担当さんに「もうちょっと耽美を」と言われ忘れていて「はっ」とする先生×2にいちばん爆笑しました。

イケメンたちが口説くお話が読める短編集

倫敦先生作品をまとめ読みしていまして6作目です。この後、6冊読みます。  

本作は3cpのお話。
どれも相手への恋心と同時に劣等感や嫉妬に苛まれる。相手を思うからこそ自分でいいのかと悩む。
そんな相手をイケメンたちが口説こうとがんばる姿がかわいらしかったです。

表題作
芸人BLは何作か読みましたが、お笑いマニアな番組プロデューサーのお話に初めて出会いました。
今や敏腕プロデューサーが実は…な設定がおもしろい。
同期ならではのやりとりがいい。
売れっ子芸人が下積み時代に結城にファンだと言ってもらった一言でコンビで泣いたというくだりにじ〜んとしました。
描き下ろし、たくさん笑いました。

青春サイコロジー
野球部イケメンの新田が近衛を口説く図がコメディで何度も笑いました。
と思ったら新田が甲子園で負けた時のエピソードが感動しました。
両思いになってからも友だち同士のやりとりがあってそこが好きでした。
プロ野球選手になった新田が近衛との関係をバレてもいい、その方がいいと言ったのが男前でした。

湯けむり恋心殺人事件
冒頭とオチが最高ですね。
偏屈な小説家諏訪がいいし。
何より非の打ち所がなさそうな翼に裏があったのがおもしろい。
翼の裏の面を知った時の諏訪を見てみたいと思いました。

トーチ コミック

ニャオスキー 

一人でも多くの方に届いてほしい作品

作家買いで3作とも遠景(好き)の表紙がステキで手に取りました。
絵がかっこよく、余白、行間から受け取るものがすごすぎて。まとめられないので好きなところを上げると長くなりました。

本作のコンセプトからジャームッシュ監督(大好き)のナイト・オン・ザ・プラネットを思いました。1話の冒頭などまさに!でしたし。
COFFEE AND DONUTSのタイトルも同監督のコーヒー&シガレッツをイメージしました。
あとがきにナイト・オン・ザ・プラネットのことが書かれていて、SNSで本作絡みでジャームッシュ監督作品の「コミュニケーションがうまくとれないおかしさ」が好きとポストしたら光栄にも先生から「私も(そこが)大好きで」とご返信頂き嬉しかったです。

1話 トーチ
1ページ目がもうかっこいい。背景、カメラワーク?など美しい映像を見ているようです。
高校時代、岩崎の嫌な噂を聞く時、樋口がお弁当のことで話を逸らしたのがやさしさというかそんな話を聞きたくなかったのだろうと感じました。
雨が降ってきて…回想シーンも雨。岩崎との思い出も雨。
回想シーンの樋口の表情、モノローグ「熱くて」がたまらない。
高校野球、震災、誕生日ケーキを買い、雨が雪になっている、ここから岩崎の姿は見えない。
岩崎の娘さんがかわいい。お父さん似かな。
トランクいっぱいのお土産とプレゼントに愛を感じます(涙)。
娘の誕生日にプレゼントを渡したい岩崎が、その日に誕生日でもある樋口に会いにきたんでしょうか。
樋口が野球部でかっこよく、岩崎がきれいでかわいい。2人とも魅力的でいい話。
死者との邂逅、淡い恋心、誕生日をお祝いしたい気持ち。

2話 9時にサウスサイドで
舞台はニューヨーク(ニューヨークが舞台の映画もタクシードライバーという映画も好き)。

ナットキングコールは嘘つきギズモにも出てきましたね(文字が一部隠れていたけど)。
何度も繰り返し流れてくるラジオがだんだんおもしろくなり。ドライバーのまたかよ〜なリアクションに笑ってしまって。
ドライバーが乗客への対応を変えていってどうなるのー?!と釘付けに。
2人は大真面目だけどどこかユーモラスで。
暴走する方となだめる方、立場が逆転していく。
で、やっと世界線が変わりループから抜け出す。

2話のテーマ「怪物」の複数の意味もいい。
乗客「俺たちはイカレちまったんだな 人を好きになったせいで」←この後のドライバーの顔アップがすばらしい。図星をつかれた…みたいな。
繰り返しの中で乗客の「いつも間違える」が改善され「人を愛したことがない」ドライバーとの何か(恋?)が始まるのか…なラストがおしゃれ。 

恋愛をあきらめた男と恋に破れた男が何度かのループで気持ちが変わり惹かれ合うお話。
余談ですがベタに「素敵な選Taxi」というドラマを思い出しました。

3話 最後の旅
こちらも好き。のどかな日本のどこかが舞台。
みーくんといっちゃん…かわいいやりとりがおじいちゃん同士。おもしろい。
またまたドライバーさんがかっこいい。
蓮池もステキ(好き)。

「だから自分を偽って安心できる道を進もうと思った」←このコマのタクシーをとめている道の片方が崖で「安心できる道」とは真逆。人生は崖と隣り合わせとの表現ですかね。
「誰かにとって人生が楽勝だったことがあったか?」←ほんとそう。

ドライバー(山田稔)が電話する時、こっそり涙するお姉さんに泣ける。助演女優賞をさしあげたい。
カレンダーが昭和40年代。
現在から過去の自分へのメッセージ的なお話。

4話 トーチソング
このお話も大好き。
一之瀬がまたかっこいい。
三弦のことを語る一之瀬にドキドキ「しつこいしアイツ」におやおや?と思ったら
「俺がアイツのこと振ったからだよ」でBL的に悶えました。
回想シーン、三弦が一ノ瀬にバックハグ…冒頭で二葉の一之瀬へのバックハグとの対比。

「俺が寝れるって思ったのはお前とだけだったけど」←そうなの?!と二葉と同じリアクションになりました。いいぞー!!
その後の二葉の「だって…俺も一ノ瀬のこと好き…だから」にひっくり返りそうになり萌えました。BL最高〜。
わかりやすい二葉とは対照的に無表情でクールな一之瀬の気持ちを想像し萌え萌えします。

二葉の言い分もわかるし一ノ瀬のセリフが深い。
三弦が死んだ理由は誰もわからない、残された者はそのことに苦しむ。こんな簡単な一言では説明できないですが、一ノ瀬のセリフがすばらしい。
切ないモノローグ(誰のものともとれる)とは対照的なとぼけた三弦の歌詞がユーモラス。

ドライバーの顔が見えないと思っていたらここで登場。1話の樋口ですよね。
「今戻ればきっと会えますよ」が教訓的。
戻る二葉と一之瀬はどうなるのか。それだけでBL1冊になりそうです。

この日は同窓会で三弦の命日で、二葉は同窓会、一之瀬はお墓参りに行っていたということでしょうか。
ラジオ全局で三弦の曲が流れるのは、このタクシーだけかも…と思いました。

またベタですがタイトルだけ見て「トーチソング・トリロジー」という映画を思い出しました。

COFFE AND DONUTS
こちらも好きです、
タイトルバックが超かっこいい。全部のページがかっこいい。
回想シーン、トミーが撃たれウィルを保護した翌朝、コーヒー片手にドーナツをほおばるジョシュに熱いものを感じます。
セリフない描写でジョシュの思いや覚悟が伝わってくる。
そのジョシュがかつての自分のように酷い現場に弱いウィルを相棒とし、トミーに言ってもらった「お前はそれでいい」と微笑みながら言う。
やさしさの連鎖。ちょっと言葉にできない感動があります。

あとがきもステキでした。

タクシーは場所だけでなく時をも駆ける。
あちらの世界にいってしまった人も乗せる。
後悔ややり残したこと、伝えられなかったこと…今からでも遅くないよ、などやさしいメッセージを感じました。

すばらしい1冊をありがとうございます。

いろんな見方ができておもしろい

ニャオスキー先生作品を読むのは2作目です。この後、トーチも読みます。
マジックアワーの恋人たちもよかったですが、個人的には本作の方が好みでした。おもしろかったです。
遠景の表紙がステキですし、ロードムービー(好き)のような絵、コマ割り、ストーリーがすごくいい。アメリカ映画に出てくるような人物たちもいいし。
近未来SFも好きで、懐かしい映画に出てくるような建物の流線型デザインにおお!とうれしくなりました。

BL的な萌え、ジョン視点はわかりやすく共感できました。
家族とか孤独についてなど。
そんなジョンに家族になると言うギズモに惹かれるジョンがかわいかったです。
ギズモをリセットしようとする時、ジョンが嘘をつくのが映画的な裏切りに感じたしタイトル回収の一つでもあり痺れました。
ステファンと博士もBLですしね。

ところどころどういうこと?と私には難しく、特にラストがよくわからなくて。
でも肝心な部分はわかるように描いて下さっているはずと思い何度か読み返しました。

自分なりの解釈として…
博士が死を選んだ理由は
「私の死から大いに学ぶといい 重要なのは倫理的価値観を育てることだ」
「お前が その様な存在になって初めて私の人生の目的が達成されるのだ」
のセリフにありギズモに人類の未来を託したのだと感じました。
そして、ギズモはジョンに出会い家族になると言う。博士の思いと死からギズモは学んでいる証で、そんなギズモとジョンの物語であると。
自由や家族について前半のやりとりが伏線になっていますしね。

あと、ギズモは博士そっくりに造られていたと写真で明かされる(ちるちるの登録がギズモ(アダム)で笑ってしまいました)。
だからギズモが自分を撃った時、ステファンが「アダム」と呼んだんですよね。
あんなむさくるしく(失礼)ハンサムで色気むんむんなアンドロイド設定おもしろいなと思っていたのですが、博士の顔にしたのか〜とわかり納得致しました。おもしろい。
と、私が理解できたのはこれくらいなんですが…(もっと解明できそうな余地があり歯がゆい)。

他の方の解釈や解説求む!です。

余談ですが、BLに登場するアンドロイドはセクサロイドが多いですが本作はそうではない点も好きです。

ギズモの「ずっと疑問だったんだが クリスマスは家族と過ごさないといけない法律でもあるのか?」が大共感だし笑いました。日本だと恋人同士とかね。

あとがきがおしゃれでアメリカ映画的ユーモアぽくて楽しい。こういうところも大好きです。

共感できる青春のあれこれ

作家買いです。
先生の「"あの頃のあの感じ"が描きたくて」が詰まっていました。
共感する部分が多かったです。
若く世間知らずで居場所を求めて純粋で。
それが等身大と恥ずかしくなるくらいのキラキラのちょうど間くらいのかわいらしさで描かれているように感じます。心地いい。
本作は言ってしまえばBL手前の2人のやりとり、それぞれの心情がメイン。
それを流れるような自然さでかわいらしく描かれていました。
ユキが不良仲間に流されそうになるくだりも読者がいや〜な気持ちになる手前の描写になるよう配慮を感じられると言いますか、先生の作風なんでしょうね。とても好ましく思います。

特に刺さったのは
元太「…おばさんが 変わったからじゃない」
いろんな意味が込められていて、ユキの母親がその一言で変わったのが納得する説得力がありました。
暗い流れを一言で変えるセリフの力。すばらしい。

終盤のあの頃の揺れがあってこその2人がかわいらしくて…キラキラだけではない青春、明あるところに暗がある、を先生らしい作風で読ませて頂き楽しかったです。

本筋とは別で萌えてしまった

表題作
アキラがどの役をやってもアキラにしか見えないとのセリフが出た時にわかる〜となったのが気持ちよかったです。
それまでのシーンでアキラの自我の強さがわかる描写だったのが効いていたのがわかったので。
対照的な演技スタイルの零もよかったです。
2人のやりとりもかわいかった。
アキラの嫉妬が見苦しくなる手前なのも見やすかったです。

君は一万光年のひかり
久世が鐘ヶ江を好きだと言われたシーンでえー!?と声が出ました。
俄然おもしろくなりました。
藤島がいる意味ー! ナイスです。
遊び人なところは嫌ですが、ああいう人が長年の友人に片思いしてるってめっちゃ萌えなんです。
久世の鐘ヶ江へのキスにその感情が見てとれて、こういう絵、表現できる作家さま好きーとなりました。

「さあ、俺と同棲しろ」、電子限定描き下ろし。あとがきで爆笑しました。
髪を切っていたアキラもよかった(短髪好き)。
マネージャーさん最高です。
何なら本編よりおもしろかったです(失礼)。

多彩な短編集

表題作
シンプルでいちばんわかりやすいお話でした。

おしごと!
高峰が好みのキャラでした。

俺は忘れない
ホラーテイストにドキドキしました。
しょうがないのかもしれませんが、女性キャラのこういう描かれ方を見る度にモヤってしまいます。これだけの役割なの?と。

北の空 南の雲
剣道のライバル同士の遠距離文通がかわいらしく萌えでした。

刺青と学ラン
ヤクザBLが好きでして雰囲気がよかったです。
楓の肝の太さの背景がヤクザで神崎とつながりに説得力がありました。
アキラ坊ちゃんがアホ呼ばわりされまくってて笑いました。

2本目のテーマがいい

表題作
全て愛ゆえに…のことですよね。
優秀でいつも冷静沈着な春輔が兄のことになるとテンションがおかしくなる。
巧弥がシナリオを書きわざと痩せて春輔と父親の世話になり思い出づくりをしようとする。役者であり演出家だからこその設定。
個人的にはこの辺がしっくりこなかったんですけど、そういう愛情の物語てことですね。

鍵のかからない檻
テーマはとてもいいと思いました。
ただ芸術的な美しさや情感をもっと感じるには、視覚的効果。引きの絵、背景(作中の絵、空など)や余白で訴えられると個人的にはすごく刺さったのではないかと感じました。

2本とも純愛でありながら人物たちの屈折した表現を見せたかった作品なんでしょうか。

お風呂も記念日もめんどいのわかるー

丸木戸先生の久々のBLうれしいです。
お風呂キャンセル界隈をBLに取り込むのおもしろいですね。
お風呂自体は嫌じゃないけど入るまでが億劫なのわかる〜と共感しながら読みました。
全自動俺洗い機いいな〜と笑いました。
プライベートではだらしない和葉をお世話するミカとの距離がなるほどこうやって近づいていくのか〜と流れるように読めて気持ちよかったです。
学生時代の2人、和葉の元カレの忘れ物、ミカのお世話好きの理由…それらがつながっていく終盤ワクワクしました。
ミカが触れる手、触れられる和葉がかわいらしく気持ち良さそうな絵が好きです。

和葉が記念日に興味がないところにもめっちゃ共感しました。
自分は興味ないけど相手はそうじゃなくて気まずくなるの正直めんどくさいのわかるー。
「いちいち付き合って100日だの○ヶ月だのなんなんだよ!法事かよ!」に声出して笑いました。
「世の中にはサプライズをしてはいけない人間がいるんだよ」もそうそう!と。誰でもサプライズを喜ぶと思うなよーとなりましたw

だらしない和葉をダメ人間ではないと言ってくれたミカがやさしくて好きです。
ミカは和葉に「元気でいてほしい」のが愛ですね。
個人的な好みで言うと今のミカの短髪が見たかったです。かっこいいだろうな〜。