こめり先生作品読むの確か3作目なんですが、こんなに絵が好みど真ん中だったっけ?!と既読作を見返してしまいました。
本作が特に好みみたいで、キャラ、背景の描き方がいい!!
キャラデザインが2人とも良くて。
自然体でかっこよく色気ある鶴間、サバサバおとぼけシャイ後頭部かわいい三木の組み合わせが最高。
長年友だちな会話も好き。
でいて十年愛が重い三木大好き鶴間にしっかり萌える。
最初は戸惑っていた三木だけど、鶴間を好きになっていく過程もいい。
日本画家としての鶴間も自然体ながら、その感性と創作する姿勢の描き方がすばらしい。
三木家の桜をずっと見ている鶴間…三木視点の描写にそれを感じさせられて、なんていいシーンなんだ〜と感動しました。芸術家としての鶴間を三木が理解して尊重していることがわかりますしね。
絵を描く鶴間、鶴間の作品を三木が好きなところもとってもいい。
その描き方がかっこつけたり値打ちをつけるわけでなく自然体な塩梅がめちゃくちゃ好きです。
三木のおばあちゃんと鶴間が芸術好きとして気が合うのもいいし。
鶴間がおばあちゃんを乃里子さんと呼ぶのもいい。
おばあちゃんが2人の仲にノリノリなのも微笑ましいし、同性婚ができるよう法律を変えさせようとしてる?のは笑いました。
京都が舞台なのにいわゆるイケズな人が出てこないところも好きです。
続編うれしいです。
セフレスタートからいざ付き合い始めたものの、ヤってばかりなので、やはりそこは支障が出てくる。
2人ともヤることばかりで恋愛初心者なので、どう付き合っていったらいいか悩んだり、すれ違う過程がなるほどなーと納得いく感じがおもしろかったです。それぞれの性格があってのやりとりがお上手だわ〜となりました。
長峰は子どもの頃から1人でいたい、人付き合い自体したいと思わないタイプで、諏訪は(ヤること以外)何も考えていない。
そんな2人が史也ママや就活をきっかけに考えたり行動したり言葉にしたりと変化していくのがよかったです。
恋愛すると人は変わらざるを得ないものよね〜とBLを読む度に感慨深くなります。
いちばん萌えたのはベタに名前呼びのくだりでした。
久々の続巻ですね。
ストーリーを確認するべく5巻を読み直しました。
6巻は文化祭編…遠野と矢口の他愛ない演劇の練習シーンね〜と思っていたら遠野の様子がおかしい。
セリフが覚えられないのは百合がかけた催眠術が効いていたから…というのがヤリ部らしいバカバカしさ。
バンド演奏では百合のドラマーぷりがさすがでした。どこまでも予想できない百合が好きです。
そんな百合がジミーに距離を置かれると言われショックを受ける。百合がどうなるかがいちばん気になるところです。
遠野と矢口がいい感じになるのか?
明美の元カレ美波が登場して一波乱あるのか?
わちゃわちゃしながら群像劇は進みます。
でもやっぱり私は百合が気になりますw
表紙通り久慈視点の6巻。
吾妻表紙の5巻は2人の深度が増して幸福感があったのですが、6巻は逆にひりひり感ありつつじんわり進んだ感覚になりました。
MR時代の久慈の吾妻への思いがあんなにも重く切羽詰まったものだったとは。
若さゆえとは言え強引で身勝手でひとりよがりでほろ苦い。
そして久慈の孤独、悲哀が結構重いものだったと改めて見せられた。
おすまし顔に騙されていました。笑(私の想像力と理解力が貧困なだけですが)
吾妻のお母さんの病院でのエピソードもリアリティがありしんどい。
久慈の父親のことも。
生きること、老いることからは逃れられない。
厳しい現実があり、2人はお墓の話をする。共に生きることを見据えている。
ラブラブなだけではない、このシリーズならではのどう一緒に生きていくか…のお話。
身につまされることが結構あって正直辛さもありましたが、それでこそのスモブル、年齢設定だと思います。
好きなシリーズが終わってしまった。
すばらしい完結でした。
表紙、2人が紋付袴でいい笑顔で手をつないでいる。最高です。
最終巻では尊とママの話がメインで、尊は長らくわだかまりがあったけど、わかりにくかったママの愛情を感じることができ彼らなりのいい母子になってよかった。
尊は誠志郎と愛情を育み、その家族やレオとのふれあいの中でママの気持ちや関係を見直すことができたんですよね。
誠志郎と尊のBLではありますが、家族の話でもあり、結婚の新しい形を問うメッセージが軽快かつあたたかくてずっと楽しかったです。
2人の家族、周囲がいいキャラ揃いなのがすばらしい。
政治家やその伴侶、俳優ってパワフルで個性的なキャラ多そう〜と思いますもんね。
そんな人たちが誠志郎と尊、レオを取り巻き、家族や結婚の在り方を後押しする構造で、愛情+わいわいユーモアに富んだ世界観に魅せられました。
結婚式のシーンはじ〜んとしました(BL全作で結婚式を描いて頂きたいくらい好き)。
本シリーズの醍醐味である家族や周辺キャラ勢揃いで、三世代(レオたちが未来を感じさせる)いたのが感動的でした。
家庭平和は世界平和、結婚は自由、人は愛情(カラアゲ)でしあわせになれるなぁ〜と改めて思わせてくれた作品です。
天禅先生作品はHe is beautifulが好きで、フラッター、オルタナティブが既読。個人的には本作は久々となります。
こんな絵でしたか、背景があっさりしてますねなどと思いつつ。
人見知りの猫のような睦己と、そんな睦己に懐いてもらいたい美形大人なイチカの両片思いを実らせていくお話。
ほぼ2人のやりとり。
睦己があんな感じなのにエロくてイチカに惹かれていくところと、イチカがクールなのに睦己にメロメロになっていくのが見どころですかね。
シンプルでわかりやすくていいと思うんですけど、私は睦己を見ているとどうも恥ずかしくて。人見知りしながらイチカをうかがっていたり、怯えたような目をしたり、やたら赤面したり。
イチカの余裕な大人な感じもだんだん恥ずかしくなってきて。
あげくイチカは自分の兄のことが好きだと睦己が勝手に勘違いしてへこむところでもうめんどいわ〜となってしまいました。それがいいんでしょうけれども。2人とも。そういうお話ですもんね。
「青と碧」で碧との会話がとてもよかった飯田とあの吉田?と最初はびっくりしまして。
予想通り腹の探り合いでめんどくさいな〜と思いつつ、花屋のコンサルが創造性につながるくだりでまず心を掴まれました。
まるで合わないように見えて実は噛み合っていく2人の見せ方がとてもいい。
正直、吉田の小賢しい感じ、相手のことを見抜いて自分の本心は隠す感じが好きではないのですが、彼がそういう性格になった理由もしっかり描かれ納得できるし、飯田との関係性によって変化するのがよかった。わかりやすくただかわいらしく変わるのではなく従来の吉田のまま少し変わってきたよねくらいの塩梅がちょうどいい。
それは飯田も同じで。
誰かを好きになったからと言って急に素直にかわいくなる人ばかりではないですもんね。ここが彼ららしいと思わされるのがすごいです。
相手に興味を持って一緒にいるのが楽しいなら友だちでもいいのでは…と思わせる節がありながら、誰よりもわかったつもりでいる2人が相手のことを「わからない」「わかんねぇのも悪くない」と言わせるのがとてもよかった。
そうなんでもかんでもわかるもの?!と思いますしね。
この絶妙な感覚をBLでこんなに鮮やかに描かれるのがすばらしいです。
わからないからこそ向き合おうとする、それがタイトルにつながるのが最高でした。