2巻の前に1巻を再読しましたら初読み時よりおもしろく感じました。
最初に読んだ時はBL要素が少なかったので萌にしてしまいましたが、今なら萌2か神にしていたのに…大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。なにせ未熟な読者なもので反省して精進致します(土下座)
2巻では、利仁とアテルイの再会の場面は少なかったもののそこがよかった~。
成長した利仁がかっこよくアテルイをバックハグする。それが自然でアテルイがきゅんとするのが伝わります。
ストーリーとしては、大和朝廷と蝦夷の戦いの間で利仁とアテルイがどう生きるか…ですが、難しい時代背景と設定にかかわらずとても読みやすくわくわく進むのがさすが先生~とうれしくなりました。
大和朝廷の搾取する支配構造が現在と被りますし。
利仁がしたいことのために何が必要か気づき行動する。私も利仁と一緒に知り学び考えることができる気がしてそこもおもしろい。
1巻で、山爺のもとで一緒に過ごしたことが利仁とアテルイにとってかけがえのないものになるのがわかるし、それが原動力になるのが自然で入り込める。
山部が悪い奴ではなく彼なりの正義なのが説得力ありますし、モレがいい奴だし、大武丸もおもしろい。
脇キャラがみんな個性があってそれぞれの背景や動機がある。
その辺りの描き方、スストーリーの進め方がさすが先生~となりました。
1巻冒頭が利仁が征夷大将軍になる場面だったので、それまでの道筋がどうなるのかが楽しみでもありますしね。
あとがきの作中の位置の説明の地図がわかりやすくてありがたいです。
先生は体調を崩されたり大変な中、連載を続けて下さり感謝感謝でございます。
上巻を読んでいてなんだかこっぱずかしくいたたまれない気持ちになったのですが、下巻でも変わらずでした。
ただ下巻では哲平視点があったのがよかったです。出会いもわかったし。
上巻が思春期ぽくてむずむずした理由は主に桔一というキャラが私には合わなかったから。
哲平のことを意識しまくっているのに大人ぶって強がってみたり、情緒不安定で自己陶酔型で…年下くんに翻弄されているのにそれを認めようとせずぐだくだになっている乙女なおねえさんにしか見えませんでした。
哲平を拒むのも受け入れるのも動機が薄いというか弱いというか。
雰囲気はわかります。
むしろ雰囲気を感じるべき作品と言いますか。
哲平と桔一の再会シーンなんて花びら吹き荒れまくってさあどうぞ~でしたもんね。
考えるより感じろ的な作品でしょうかね。
ハヤカワ先生の作品久々ですね。
上巻のみの感想です。
ストーリーとしては、桔一の部屋に哲平が居候していて、ザ・当て馬キャラ西村と桔一が会っている所へぐ~ぜん哲平が通りがかり桔一が奪われ、その後少しずつ距離が縮まり…哲平は桔一へ気があることを宣言し、下巻へ続く…という感じですが。
おもしろいとは思います。
2人ともいい男だし、絵になるし。
ただずっとこっ恥ずかしい感じがするのはなぜだろう…と考えますと、全体的に思春期ぽいんだわと思いまして。
桔一が一人でいる時はアンニュイで、誰かの前ではめんどくさく、バカ笑いしてみたり、哲平を意識しまくっているのに強がっていたり、情緒不安定でキャラが定まらない感じがなんともかんとも。
哲平の初登場シーンがかっこいいんだけどキザに感じてしまったり、周りのキャラがやけにテンション高かったり、西村の流し目がドヤ顔だったり、店長のさもわかった大人のような感じ…などなど、読んでいるとどうも落ち着かなくてむずむずしました。すみません、完全に個人的な好みの問題です。
雰囲気はたっっぷり溢れまくっている作品だと思います。
幼なじみの初恋、年下くんが背が伸びかっこよくなって再会…好きな王道です。
ストーカー女子を追い払うために偽装交際を始め、しばらくそのまま進展させるのがなかなか強引だなぁと思いましたが。
後半の展開がとても好きでした。
望を好きだと自覚する侑がかわいいし。
両片思いになってからお互い自分の気持ちがバレないようがんばる姿がおもしろかったです。
あっけなく侑が告白しちゃうのも、その後のいちゃいちゃもよかった。
年下の望の方が積極的で侑がたじたじになりながらもかわいくて拒めない図は萌えですね。年下わんこの醍醐味。
ただ、西田さんが2人を進展させるための役割だけでなく、ストーカーをしてしまう理由(背景)や、憎めない一面などがあれば個人的にはよかったなとは思います。
犬山がナイスキャラでおさげ髪がツボでした。
ボーイズライフと銘打っているので恋愛的にゆるく進むのを楽しむ作品ですね。
シンは自分が高校卒業したら湊と奇キスしたいと言っていますし。ちゃんとわかっていて偉いぞ。
満を持して?登場した佐久間先生が天然でいい教師。
ラスボス対決と言っていたシンが佐久間先生の良さがわかって踏み込みすぎないのもよかったです。
佐久間先生に嫉妬して荒れたりせず(そういうBL多いので)ブレることなく湊を好きすぎると伝えるシンに好感が持てます。
ただ、ずんだシェイクの件でシンが怒るのはわかる。そういうところもまっすぐで好きです。
佐久間先生の弟、柊という新キャラがまた登場して、シンの妹ちゃんが片思いしているという…商店街つながりだからでしょうけれども近いところでつながってますね。
明日香は誰かに片思いしているのでしょうか。何を考えているのはよくわからないので不気味です。
登場人物がどんどん増えて群像劇っぽくなっていったらそれはそれでおもしろいですね。
恋愛的にゆるく進むのは承知の助なのでいいんです。
揺るぐことなく押せ押せなシンが気持ちよくて応援したくなるし。
そんなシンにたじたじになりながら耐える湊を楽しむ作品だと思いますし。
圧をかけるシンがボケで、ぱかちんがーと返す湊がツッコミに見えて楽しいです。
そういう意味でテンポが良いのでとても読みやすい。
ベタ~な当て馬?明日香が登場して、あからさまに邪魔してくるのがなんともですが。
明日香だけでなく佐久間先生まで投入されるんですね。
しかも2人とも同じ町内の知り合いで世間は狭いですね~(棒読み)と思いました。
シリーズが長くなると登場人物が増えていくのはあるあるですね。
人気作だと以前から知っていましたが遅ればせながら読みました。
シンが最初から湊によく懐いて、ストレートにすぐ告白してさくさく進むなと思ったら再会ものなんですね。しかも片方だけが覚えているパターン。
湊がシンに一目惚れですが、高校生のシンに手を出さない倫理感は支持できます。
ただその受け流し方が大人の狡さを感じるのはやむを得ない。
誠実に断ってしまうとシンが離れてしまうかもしれない。
それだとゆるもだ展開になりませんしね。
湊もシンを好きなのに素直になれないジレンマがあって、まっすぐなシンに流されそうでなんとか踏みとどまる。それがそのうち…という揺れを楽しむ作品ですね。巻数多いですし。
プールに落ちるシーンで2人か泳ぐ姿が見られるかと期待しましたが、それはまだ先かな。
妹たちもいいキャラでこの先楽しみです。
淫魔として能力が劣るスズ、退魔師の家系ながらその能力がない透真…共通するものがあり惹かれ合っていくのがよくわかりました。
特に、直接的に言葉に出さずとも透真の心情が伝わる描き方が好きです。
無愛想ながらスズのことを思いやったり、たまに見せる笑顔、照れ顔もいい。
透真の横顔、首筋、スタイルの良さの描き方がかっこよく好みでほくほくしました。
ただ、上巻からずっとそうですが、スズがずっと恋に恋するピュアドジっ子なだけで他の面が見られなかったのが個人的にはちょっと物足りなく感じてしまいました。
透真に恋して天にも昇るくらいうれしいのはわかる。
でも読んでいる方としては、メダマ様のことや、なぜ透真の所にいるのかとか、この先のこととか考えないのかな、と気になってしまって。恋に一喜一憂、挙動不審がずっと続いていたので。
ようやくメダマ様のことを考えたと思ったら、考えてみたけどわからないと。
メダマ様に愚鈍だと言われていたし、幼い設定なのはわかりますが、スズがずっと同じ面だけだったのが少ししんどかったです。
淫魔設定なので、スキンシップやエロが力になるのはお約束ですしね。
全編、絵はきれいですばらしかったです。
錆のゆめが大好きで作家買いです。
前作(本作もそうですが)表紙がロリ萌えキャラで私はそちら系は特に好みではないので読むのが遅くなってしまい。でも個人的には中身の絵の方がきれいに感じ抵抗ないどころかむしろ好きなタイプでストーリーもすばらしかったです。
なので新作は躊躇なく購入したわけですが…
やはり中身の絵の方が好きだなぁということと
上巻、272ページがすごく長い~と感じてしまいました。
なぜかというと
スズ…恋に恋するピュアなドジっ子
透真…クールな二枚目(死語?)
メダマ様…任務遂行第一で合理的
3人とも、ずっとこのキャラのままでそれ以外の一面が出てこない
同じようなやりとりが平行線で堂々巡りが続く。
上下巻あり、まだ上巻だからしょうがないのかもしれませんが、核心部分が何もわからないままで進み方がゆっくりすぎる〜と正直疲れました。すみません。
終盤でようやくスズの透真への恋心が生まれ、ポーカーフェイスながら透真もスズに惹かれ始めている様子が少しうかがえました。
ハグでパワー補給できるのはよかったです。
下巻、楽しみに読みたいと思います。
しかし、錆のゆめもそうでしたが、作家さまは幼いピュアっ子をクールイケメンが保護する関係性がお好きなんでしょうね。
弘川先生作品初読みです。
絵がポップでいいですね。
好きな要素がてんこ盛りなのと、展開、特にクライマックスが最高でした。
まず、2人のキャラ、カップリングが好みど真ん中。
無愛想几帳面攻め上手×天然無邪気アホの子…大好きです。
やりとりが全部萌えでした。
キスされ、うっとりして熊沢の肩にくたっとなっちゃう晃一がかわいいし。
そんな晃一にぐっときているであろう熊沢が顔を見せずに耐えるさま←これが何回もいろんな形で出てくるのもめっちゃいい
無邪気に迫る晃一がおもろいし、それに耐えつつ無表情でさくさく料理する熊沢がツボです。
晃一の天然アホの子っぷりを動画コメントやモブの心の声でツッコませて表現するのも笑いました。
熊沢は葛藤があり我慢していたモノローグも最高。無愛想攻めが無邪気受けにやられて悶えるさまはなんでこんなに萌えるんでしょうね。
傷心して泣いちゃう晃一がかわいいし、熊沢が訪ねて来た時の一瞬のうれしそうな顔がまたよかった。恋しているとわかる表情もお上手です。
そしてクライマックス前の熊沢の
「覚悟しろよ」←セリフと顔に声出して笑いました
その時の晃一の表情もいい。
熊沢の晃一への触れ方もとても好き。
熊沢が晃一に「俺とだけ」を約束させ
晃一も熊沢に「俺だけ」ならいいよ
と言う場面、熊沢が一瞬驚いた目のアップだけで顔を見せなかったのは泣いていたのかなと思わせるのもいい。
熊沢は表情や言葉には出さないけど失恋の痛手があったんですもんね。それもあって晃一に手を出すのを我慢していた。
そんな熊沢の顔を晃一(だけ)が見て笑顔になって(いい表情)抱き合い、晃一が熊沢を抱きしめてあげる…この時の2人の顔が最高。
このシーンがすぱらしすぎて12P小冊子も購入して読みました。
寝起きが悪い熊沢、晃一の笑顔を見てかわいいと思う熊沢が見られて萌え倒しました。ありがとうございます。
こういう作品に出会えるとBLを読んでいてよかったと思えてありがたいです。