第1話に主人公たちが出てこないっていう意表を突く序盤から、主人公である犯罪者と彼を追う探偵の過去を描く中盤……とまるで映画のような印象。
やや複雑なお話なので、じっくりと読みたい方にオススメです。
エロは少なめですが、ツンデレな犯罪者(受)が段々ほだされて素直になってくのが可愛くて、読み終わる頃には「小野間かわいい……かわいい……小野間」ってなってました。
探偵も、パッと見は強面だけど優しいスパダリ。ケンカップルなふたりがなんとも愛おしいです。
『性の劇薬』での過激な性描写が印象的な水田ゆき先生ですが、こちらはこじらせた純愛を不思議な形で実らせた2人のお話で「あ、こういう作品も描かれるんだ」と驚きました。
初心な恋って良いなー。