浜辺に吹き抜ける熱風、沖に沈む夕日、砂浜を裸足で歩く足裏の熱さ、きらめく夜空の下に吹き抜ける夜風。どのページも南国の島シャングリラを肌で感じられるような景色が。そしてそこではたらく
男たちの美しいこと。
受けであるフィーは、島ではほぼ裸で過ごしていて、これでもかというほど筋肉美を堪能できます。
攻めのアポロは逆でベッドの上でしか裸にならない。しかしアポロの体も凄いよ。男の筋肉って
こんなに美しいのかと座裏屋先生の作品で知りました。
フィーのつらい過去やアポロの解決しないといけない問題をシャングリラの経営存続に絡めて話しは
進んでいます。
そしてフィーとアポロもほぼ同時期に自分の心に
気づいていますよね。恋に堕ちるってこういうことだよ。誰にも止められないよ。
でもここはシャングリラ。
く〜〜、どうなるんだ二人は!?
次巻はいつですか?
毎日健康に気を使い何年でもお待ちいたしております。
色悪作家シリーズ7冊目となりますね。
(スピンオフでドリアングレイシリーズも2冊あります)
初めてこの作品を読んだ時、色悪?
なにそれ、どういう意味?から始まり、菅野先生の
日本文学愛をいやというほど浴びた訳です。
凄いですよー、7巻全部のそれぞれの話の中に文学作品とリンクしたテーマがある。
今回は川端康成と宮沢賢治でした!
色々なBL作品を読ませていただいて
なんかねー、これじゃない。って思う時の方が
多いのですが、色悪シリーズは私にとってまさに
どんぴしゃな作品で、文章がこの界隈の中では
難解で結構めんどくさい←ほめてます♡
でもその中に静かに染み入るような深い感動が潜んでいるのです。
少しずつ少しずつ関係を深めていく大吾と正祐。
今回は2人の内面にそれぞれ大きな変化がありました。2人が新しい気付きの中からまた新たな局面が展開していく未来が楽しみでなりません。
すごく成長してるよー。人はいつだって変われる。
続巻心より楽しみにしております!
ヒューマノイドとの恋…。
悲劇しか待ってないっ!と思い恐る恐る
ページをめくり読み進めるわけですが、
なにこれ、多幸感しかない。
前半、ヒューマノイドである攻め君視点で話が進みます。
私、攻め視点のお話し大、大大好きで
しかもこの攻め君、おおらかで包容力抜群、
お茶目なおしゃべりときてますので
消極的な受け君の心を自然に開かせて
攻め視点からの受け君の初々しい魅力が
どんどん私たち読者に伝わります。
くー、さすが安西先生!
後半ではロボットと人間の恋、やっぱり苦悩とか
たくさんの問題にぶち当たり視点は受け君に
変わります。
でも大丈夫。ハラハラドキドキありますが
受け君の勇気と決心と行動で思いもよらない展開に。
いやー、やっぱり安西先生最高です。
攻め君の友達、鈴木君いいよ〜。
あと、おもちもね!ワタシもそちゃ出してもらいたい。
初出は2002年の作品なんですね。
クロスノベルズ→花丸→角川と3度目の出版で
今年は2020年。
本当に20年たって最後の書き下ろしでみっちゃんもクラスメイト達も17歳から37歳になっています。凄い。
攻めである浩一くん、めっちゃいい子です。
素朴で一途で溺愛で読んでいて苦しい。
残りページが少なくなるにつれて、あーここで
何かマジック的な事が起きて
浩一くんに起きた事が覆らないのか〜、と
何度思ったか。
でもそうはならなかったよ。
受けのみっちゃんもその生育歴からか
なかなかの難しい性格なんですが
冒頭1ページから2人は凄く好きあっているのが
わかります。
そんな2人だからこそ浩一くんが交通事故にあって
即死だったにも関わらず、さも生き返ったように
高校生活を送るべくみっちゃんが古今奮闘、画策に画策を重ねる様子と、教室の演説シーンはハッキリ言ってだいぶ笑える。
でもみっちゃんが浩一くんと離れたくなくて一生懸命で必死であればあるほど読んでる私たちは悲しくて胸が張り裂けそうなくらいつらいです。
物語全体に流れる空気感は青春小説?のようでもあり所々ホラー味もあり、コミカルな言葉の応酬や
ファンタジーチックな夢のシーンもあり
ほとんどがみっちゃん視点ですが浩一くん視点の
1章が凄く新鮮で救われました。
最後の章の本当の最後の最後の文で浩一くんを想い続けるみっちゃんのあまりの一途さに
涙が止まりませんでした。
榎田先生、素敵な物語ありがとうごさいました。
少しずつページをめくって、大事に大事に読み進んでいたのですが、とうとう終わってしまった…。
最高です。それ以外の言葉がない。
ある時、主人公2人は衝撃的に出会います。そこからお話は民族間に横たわる問題や都市計画不備、国を治める難しさ、そこに関わる人々の葛藤。いろんなことをからめとりながら進んでいきます。
といっても、難解に描写されてはおらず物語は深いですが、そこは榎田先生。私たち読者が混乱しない様に分かりやすく物語は進みますよ。
癒し、風読み、秩序、明晰、これらは皆ある人々につけられた名前。後、マドレーヌ。これも名前。うん?漢字とカタカナ?ファンタジーですのでここら辺は大丈夫。お話が進むにつれてああ、本当の名前はこんなだったのか、と…。
ネーミングセンスが絶妙なんですよね。
世界観の設定が比較的シリアスなので
2人のイチャラブシーンが少ないのは逆に、そうよね、そうなるよね〜と私達の心が揺さぶられるほど、切なく熱いです。もう本当に胸がギュッとなるよ。
とにかく読んで〜泣。
永遠なんてひとつもない。攻め様が最後に話す言葉。常に人、物事は変化していく。
本当に素晴らしいお話をありがとうございます。
ところで、先生。このお話は続きますよね。
続いて欲しい。それくらいまだまだ語り尽くせない
魅力的な登場人物だらけなんですよ!
そしてこれからの2人はどう暮らしていくのか
知りたいです。
突然ポメに変身する受けくん×寡黙天然イケメン攻めくんのDKカプのお話。
深く考えてはいけませんよ。只々やさしい
心温まるエピ満載で、セリフも博士先生独特の
センスある言葉の応酬となっています。
受けくんはポメ体質だからかエチには貪欲ですが
この攻めくん,いい意味ですごく鈍感というか心が広いというか受けくんのエチ要求にもドン引く事なく興味深く受け入れてくれて、しかもどんどん惹かれていく様子といったら…!とにかく転げ回るほど
2人が可愛い!博士先生の作品、大好きです!
終始、突っ込み不在部屋で私たち読者が突っ込み役です。受けくんの兄ちゃんが唯一引き締め役でしたね。おばあちゃんとのエピも胸を締め付けられる程良い話ですし、あちらこちらに博士先生お得意の
精密描写の生物達を見ることもできます。
ただし、主人公のポメだけはデフォルメポメで
これはこれで凄く可愛い!
人生初レビューですが、書かずにはいられない程の
素敵な作品でした!