同級生同士の関係性を軸にした青春BLで、思わず応援したくなる三角関係が魅力の一冊です。
文武両道の攻めキャラとスポーツマンのもう一人の攻め、それぞれ違った魅力を放つ二人から好意を向けられる受けの天然さが、軽やかなテンポで描かれていて、読んでいて楽しかったです。
派手な出来事よりも、日常の中で揺れ動く心や迷い、そして選択の過程に丁寧な描写があり、思春期ならではのときめきがしっかり伝わってきます。
設定としては見慣れた王道ですが、キャラクター同士の掛け合いに愛嬌があり、読後感は軽くて爽やか。
刺激と甘さのバランスもほどよく、初めてBLを読む人にもおすすめしやすい一冊です。甘酸っぱい学園ラブストーリーを楽しみたい方にぴったりだと思います。
ブラックな社畜生活から一転、異世界で癒しの日々を送るというユニークな設定が魅力のBL小説です。
限界まで仕事に追われていた主人公・巴が、ある日突然異世界に飛ばされ、そこで金を司る獣人の虎神・グンロンと出会います。
異世界では畑仕事をしたり、のんびり過ごしたりと、日常がガラッと変わることで巴の表情も柔らかくなり、その変化を眺めるのが楽しいです。
グンロンも仕事の重圧に疲れた存在で、二人の距離がゆっくり縮まっていく様子はほっこり。切なさや激しい展開よりも、 “癒されたい時に読んでほしい” ほんわかストーリーです。
異世界×獣人×恋、というちょっと変わった組み合わせが気軽に楽しめる作品でした。
黒竜の王弟殿下は孤独なオメガの王子を寵愛するは、暗く閉ざされた出自を持つ王子シオンと、竜人族の王弟ラルフという、ファンタジーBL。
王族だからこそ「アルファでなければ価値がない」とされ、幽閉されていたシオンが、
運命に翻弄されながらも、ラルフと共に過ごすことで心と体を少しずつ開いていく過程が切なくもあたたかい。
最初は感情や愛情を知らず、人間関係に疎かったシオンが、
ラルフの静かな優しさや誠実な溺愛に触れて「安心」「信頼」「愛する」ことを知っていく成長の物語が胸に染みます。
ラルフの不器用で真っすぐな溺愛も、読んでいてじんわり幸福感。
ファンタジー要素と王族・オメガバースの設定が好きな人、そして「孤独な受けが救われるおとぎ話BL」が好きな人には、特におすすめです。