セックスアンドロイドといういかにもな設定からドエロ展開を予想していたが、全くの逆で知能がまだ未熟で言葉を覚えたり、倫理観やそういう人間的な教育を進藤に教えてられ、なつく姿はCLAMPの「ちょびっツ」に通ずるものがある。ちょびっツと違って本物の人間を改造しているのがさらにきついところではあるが。
本物の人間をいじってセックス専用のおもちゃにする設定は相田裕の「GUNSLINGER GIRL」と同じだなと思いました。
そういう悪く言えば、そこまで珍しくない設定を基にエロ方向ではなく人間的にあったかさを描いているのがオリジナリティを増していると思いました。
エロ描写についてはほぼほぼなく、今作の上が一番多いくらいだがそれでもこのアンドロイドはどういうものかという説明やえぐさを表現するために使われているだけで、いわゆる萌えに特化したエロ描写は皆無と言っていいだろう。
可愛い男の子改造してセックスアンドロイドにする施設ってかなり気色悪い会社?だしそこに主人公の進藤が務めてる(親族のあれだとしても)のがちょっときがかりというかひっかかる。ご都合主義感は否めないかな。
うざい同僚もかなりうざい。
それでも絵も可愛いし、何より一歩間違えれば安いAVみたいになりそうなところをあったか、ほのぼの、でもその背景はなんだか切ないといった複雑な感情にさせてくれる面白い作品だと思いました。