純粋な男の子(高校生)×図書室のえっちな司書のお兄さん+画家×アンドロイドの近未来なのに懐かしい感じがする世界感+同世代同士の優等生×ドロップアウト(?)の不器用な日常+ハリウッドスターのイケメン×配線工の冴えない子持ち離婚のおっさん+そして、退役軍人の不思議で泣ける過去の戦場の話。などが収録された短編集です。
後書きでの著者の発言にあるように、地味な短編がつまっていますが、どの作品もとても丁寧に描かれていて、すごく好きな単行本です。上質なオムニバス映画を観ている様な印象でした。
レーベルがレーベルだけに性描写も多く含まれますが、どこかプラトニックな、根底にあるのは純愛なような印象を受ける短編集です。
色々な意味で大人向け、だと思います。