りっちゃませんせいさんのマイページ

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女性りっちゃませんせいさん

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全てが完璧、凝ってる、私の中でのスパダリの基準になってしまっている

全てがパーフェクトなマンガです。
個人的には、今まで読んできたBL作品の中でも、絵柄・ストーリー・キャラクター全部ダントツで性癖に刺さる作品ぶっちぎり1位です。

まず、絵が、絵が、本当にうますぎです。
デッサンや線ももちろん好きですが、
暗闇の表現が特に凄くて、黒・白・グレーの使い分けがめちゃくちゃスタイリッシュでカッコいいんです。
炎の中での明暗の表現なんかもう…ウットリしながら何度も読み返してしまいました。
デザインや構成をちゃんと勉強されてる…!という印象です。(めちゃ上から目線ですいません)

題名が持つ意味や、仁くんの名前=アラジンとランプの魔人のオマージュや…
何から何まで、作品としての完成度があまりにも高い…!と思いました。

ランプの魔人といえば、三つの願い事…
仁くんの願い事は、
1、仁くんのお金を返してもらうこと
2、仁くんのお母さんの借金(詐欺被害)を返してもらうこと
3、「好きだから、どこにも行かないで」

って、ことですよね…!!最後の願いがあまりにも尊くて悶えまくりです。
上二つは、まーくんの以前の相棒(タツミ?)同様、金関係の願い事だったけど、
最後の願いはお金やまーくんの技術関係なしの、人としての繋がり…。

こういう風に文章にしてしまうと、とても月並みでありふれたBLの題材に見えますが…
とにかく朝田ねむい先生の表現は一味違っていて、何よりもまずキャラクター設定や人物像が非常に凝っているので、物語の運びも自然と異色なものになってくるのかなあなんて思いました。

そう、キャラクター設定も最高なんです…。
どんな変な服も着こなすまーくんは体格も表情も全てがパーフェクトで色気があります。
まーくんのビジュアルだけで感じてしまう萌え、これは、画力の高さがまずないと得られない至高の萌えというやつだと思います。

無造作な黒髪短髪ももちろん萌えますが、何よりもそのアグレッシブな眉毛の動きと口角の動きが素晴らしいです。自分は特に眉毛フェチで、まーくんのようにつり上がっている眉毛・動きに遊び心がある眉毛が大好きです。全部のコマ切り抜いて壁に貼りたいくらいです。

そしてクライマックスでのまーくん、歯の表現が…最高です!
というか下巻のクライマックスシーン、本当に凄くないですか?
キャラの表情、抱っこしてる動き一つ一つが性癖に刺さりますし、
画面構成もかっこよくて見ていて気持ちがいいです。
セリフの吹き出しの置き方もめちゃくちゃ好きなんです。このマンガはまじで強いです。

仁くんもキャラクターが非常に魅力的です。
彼はとにかくいろんなことに対して鈍感というか、まーくんとは違うベクトルで無頓着というか…性に対して潔癖なところがあるのも好きです。
ナカモトさん(タツミ?)の存在をよく分かっていないのもポイント高いです。

ナカモトさんとの関係を嫉妬してまーくんに思いをぶつける…ではなく、
きちんと自分から、自分とまーくん二人だけの関係の中で生まれた感情で、
まーくんに側にいてほしいと思いをぶつけていたのが個人的にはとても衝撃でした。
そして自分が求めていたBLはこういう作品なんだとしみじみ感動しました。

まーくんが仁くんに対して「かわいい」と思っているであろうシーンでは、私もことごとく仁くんにハートを射抜かれました。そういう場面で、まーくんが言葉で多くは語らないのもいいですね。


あと、ピンポイントですが、下巻168ページの行為シーンで、まーくんが太ももで仁くんの両足をガッチリ挟んでるところが超好きです。
二人の行為シーン凄く好きです。


30cmの体格差、
10歳の年齢差。
素晴らしいですね。
これ以上のスパダリに未だ出会えていません。

他の方も書かれてましたが、
「マイリトルインフェルノ」という題名は、まーくん目線が強そうだなと思いました。
そういうところも激しく萌えます。

そして最後の最後に…あとがきで書かれていた仁くんのお母さん(舞さん)の設定まで…完璧…すぎます…。
自分はお母さんのその設定の文章だけで、不確かだった仁くんとまーくんの未来が、少しだけ見えたような気がしました。またそういう風に文章にすると月並みな感じになってしまいますが。二人はそういうタイプではないとも思いますが。完全に個人の勝手な妄想ではありますが。とにかく興奮しました。
設定が凝っています。

マイリトルインフェルノ、自分にとってあまりにも神作品だったので、
しばらく口が贅沢になってしまったりもしました。
出会えて本当に感謝です。朝田ねむい先生の作品は全部追っかけます。