秋月さんも好きな作家さんなのですが、挿絵の円屋さん(今は円之屋穂積さん)も好きなので、読んでみたかった作品です。
いつも登場人物のキャラ設定がしっかりしていて、ストーリーも読みごたえのある作品ばかりの秋月さんですが、今回は中世ヨーロッパを舞台にしたロマン溢れる時代物。
しかも貴族や騎士たちが沢山登場して、この時代がお好きな方にはこれだけでもうかなり気になる作品になるのではと思います。
この巻はまだ物語の序章という感じですが、登場人物が置かれている状況や性格、このシリーズの要となるであろう謎に包まれた過去が紹介されて、十分に読みごたえがあります。
キラキラと見目麗しいキャラも多いです。
ラスト近くにちょっと苦手な展開があったのですが、比較的短めの描写でしたし、今後の展開に生きてくるシーンなのかもしれないと思い、なんとか堪えました。
今後の展開にも期待です!
190ページにも満たない薄い本なので、あっという間に読めます。
全部で6つの短編が収録されていますが、『ホワイトデイ・キス』は高校2年生時の3月、その他は3年時のお話です。
相変わらず収録順が時系列順とは異なるので、時間が前後してちょっとややこしいですね…汗 まぁ、もう慣れっこなんですが…^^;
『プロローグ』から3年時の夏休みが終わった新学期のお話が始まるのですが、『Sweet Pain』へと続く託生君のトラウマとも関係のあるお話がメインです。
突然託生君が気にしだした下級生、託生君の状況を忠実な友人たちから聞いて気にするギイ。
生徒会長の三洲君や親友の赤池君を上手く登場させて、脇役君たちも光ってます。
新たに焦点があてられた下級生達の動向も今後どうなるか楽しみです。
楢島さんの作品は、『はじめての』シリーズで分冊版でいくつかの作品を読んだことはあったのですが、単行本1冊丸ごと読むのはこの作品が初めてです。
表題作のカップルとスピンオフのカップル、計2組のカップルのお話が収録されています。
240ページを超える作品で、じっくり読めました。
珍しいと思ったのは、表題作カップルの職業で、百貨店の化粧品売り場で働く美容部員だという事でした。
私はリアルでは男性の美容部員をお見かけしたことはないのですが、男性の視点からアドバイス貰えるのなら、女性客としては興味深いかも。
職場での出来事をメインにお話が進んでいくので、この職業や百貨店が好きな方には更に楽しみが増えるかもしれません。
余り歳が離れてない二人ですが、出来る後輩がかなり生意気で鼻に付く性格です。
真面目で真っすぐな先輩の間宮君と対照的です。
評価は中立寄りの萌という感じだったんですが、途中職場での展開に不自然さを感じたところが何か所かあったのでこの評価にしました。
よりドラマチックさを出すためなのかもとも思いますが、私は気になってしまったので…^^;
でも絵柄は綺麗で読みやすいし、ストーリーも分かりやすいので、気軽に読める作品だと思います。