内容は一言では説明できないような複雑な感じになっています。
blによくある2人のストーリーの掘り下げ、傷ついていた二人がお互いを理解しくっつくといった展開を2~3倍濃くしたプラス、会社が裏で悪い企て(横領や上の人が反社と繋がっていた)といった話が混ざった感じになっています。
一応ハッピーエンドには落ち着いていて、
「あっよかった!」とはなりましたが話が複雑でちょっと大きくなりすぎていた感じもあり完全な読後のスッキリ感は少し感じにくかったです。
その理由として金髪の子(内海)の表情だけのシーンが結構あり、そのときの心情がそのシーンを読んでいるときには分かりにくくて「あれ、今って本心?偽り?」ってなる事が多くてちょっと作品に完全なる没入感はちょっと感じにくかったといったところからきているのかも…、
絵は本当に綺麗でした!表紙買いでも失敗はしないはずです!繊細でとても見入ってしまいました。
ちょっと重めで濃いので読後は少しぐったりするかも。
でも2冊でもサクサク進んでいくので読む手は止まりませんでした~
読む人を選びそうな感じはありますが
作品の複雑さや絶妙な重さがどんとこい!で、きれいな絵や表紙に引かれる物があった!と言い方は読んでみてはいかがでしょうか~?
春風を先に買ってしまいその後に海辺を買いました。海辺を読んだ感想がうーん…っていう感じで読むのを先送りにしていたのをやっと読んでみました。
この作者の絵の雰囲気はノスタルジックでとても細やかにかかれているので他では味わえないような暖かみを感じることができます!
海辺だとキャラの唐突な行動や性格についていけず作品にいい印象がわかなかったのですが、そのキャラを飲み込んで春風を読んだら意外と嫌悪感が沸くこともなくさらさら~っと読めてしまいました。
海辺よりは過去が掘られていて良かったとは思いました。
でも海辺同様キャラの考えている事が書かれる表現が少ないのでキャラを表面的にしか見ることが出来なくてキャラの行動をただ見守っているだけのいうな物足りなさを相変わらず感じました。一巻分を読んだ満足感は薄いかもしれない…