ゴシックBLにふさわしく、舞台は17世紀のイギリスを彷彿とさせる架空の都市ラヴィリオ。
石畳、馬車、猟奇的な事件とくれば、ヴァンパイアかと思いきや「ジェンティ」という謎の怪物を熱血刑事攻めとツン受けハンターが討伐する物語です。
ファンタジー系BLですが、苦手な方でもすんなり入っていける内容です。わりと事件としては現代にも通じるところがあり、(薬物で意識を奪い、命や貞操を奪う、体の一部を集める)
突然の魔法!とか、呪文!とかが無く真面目な刑事ものとして読んでいけます。
最初は全くBLの気配のないバディ。しかし当て馬が現れ・・・。というBLとしてのキモはしっかり押さえてあり、エロも濃厚でさすがの一言。(私としてはもっと濃厚なエロでも良かった。)化け物討伐の0課のメンバーも魅力的で、これからの活躍を期待してしまいます。
作中にでてくる食べ物がまた美味しそうで飯テロBLです。
オリヴァーの食欲もなかなか可愛く、こんなにモリモリ食べたらそりゃレイモンドも夜がんばらなくっちゃ・・・!!って感じ。
イラストも作品の世界観そのもの。小山田先生はこの手の衣装を描かせると天下一品だなぁと痛感いたしました。
美麗で素敵です!!
最後のラフ画も嬉しいオマケでした。
王立幻象調査部からの0課、まだまだ謎が多いジェンティ。はっきりと書かれていないのはこれからがあるのかな・・・?と思わせる物語です。