一時期BLCDにハマってそこそこの数を聞いてきましたが、結局原作を読むのが一番萌えるかも?という風に感じてきて、BLCDを聞かなくなっていたのですが、この作品の原作ファンの為、レビューも見た上で久しぶりに買いました。
いやもうほんと、これは良かった。
なんていうか、私も基本的にエロというか「キュン♡ひいてはギュン↑」を求めてしまうんですけど、漫画作品は視覚にエモさを訴えかける訳で、それが音声になったときに表現するのって結局は声優さんの声だけなんですよね。声優さんの演技力が劣っているとかではなくて、状況を説明するのは台詞しかなくなってしまうので、説明台詞が必要になってしまうし、結局原作の絵をみないと状況がわかりづらくなってしまうなど、まあBLCDあるあるみたいな感じだと思うんです。
要は漫画で感じたエモさを同じようにCDから得られるかは別問題に思える訳です。
まあもちろん、そもそもCDだけでどうこうするのではなく、原作とCDを合わせて楽しむ前提で作られているものだとは思うんですけど、私には合わなかったというか。BLCDという音声表現が視覚表現である漫画原作と同等、または原作ありきになってしまうと、私の中で、「だったら原作読むだけでいいじゃん」、になっていました。
でもこの作品は原作の題材である映画という次元の違う表現が音声化に凄く適しているし、もともと原作にある映画的なモノローグがとても重要な役割を担っていて、単純になりがちなBL作品の中でもラブ以外の設定に厚みのあるこの原作が音声化したことによって、原作を読まなくてもこのBLCDだけで一つの作品として完成していると思えます。
その中で、さらに声優さん方の演技によってより深みが増し、本当に青春の一ページみたいな感じで、初めてBLCDで感動して涙がでてしまいました。
と書いた所で原作をもう一度読んでみたのですが、やっぱり音声だけではわからない所は多々ありました(笑) でも、やっぱり良かったわ!!原作の萌えが更に倍増しました。残像スローモーションの2人が大好きなので、この2人のお話がまた読みたいし、また聞きたいです。
私はそこまで声優さんに詳しくないので、メインのお二人の事は良く知りませんが、フリートークでストーリーの事を深く分析していらっしゃったので、単純にスゴイな~と思いました。落ち着いたお二人の声がにぎやかにみえる作品の根底に流れるどこか静かな雰囲気をとても良く表現されているような気がして本当に素晴らしかったです。ありがとうございました。