貴族、主従、惚れ薬等々要素満載のコッテコテBL作品です。
なにより、健気受け好物の私には堪らない作品でした!!
数十回と読んでますが未だに号泣しながら読んでます。
他の方もおっしゃる通り攻めのアホさと受けの強情さには呆れながらも可愛さを感じます。
少々展開になるさを感じるところ、逆に展開が早いなぁというところも確かにないとは言えません。
それを差し引いても受けであるキユナの心理描写がとてもよく書かれています。嫉妬してるところ、悔しがってるところ、悲しんでるところ、呆れてるところ本当によく書かれていると思います。
後半は牢獄に入ったり、相続で争ったりと色々慌ただしくなって情報が多い割に進みが早くやや置いてきぼり感を感じます。
キユナの親についてもご都合主義っぽさを感じます。
貴族モノで主従モノという有りがちな設定だからこそ受けと攻めの設定は相性が良く、安定感はあると思います。
ただ設定が良い割にはすっごく好きな人物が出来ないが残念です。
どの人物もいまいち魅力に欠けるというか好きになりきれませんでした。
樋口先生のキャラ設定が好きでいくつか作品も読ませて頂いてますがその中でもこの作品は頭一つ抜きん出て好きなのでこれは多分好みでしょう。
強いて言うならあと少しストーリーの方が踏み込んで書いてあったらなぁ、と惜しくおもいます。
まぁ色々書きましたが数十回読むくらい私この作品が大好きで、毎回面白く読ませて頂いています。