3作品それぞれの(後日談)描き下ろしが、
幸せが溢れていて感動しました。
*****************
「パパは先生もXXXシたい。」
「パパは先生に知ってほしい。」
表紙のエロさで購入しましたが、
えっち度は中の下くらいでした。
えっちよりも癒されるシーンが多めです!
「たなごころの燈 前編」
「たなごころの燈 後編」
要さんは好きでしたが、
頼人くんが勢いで行動しすぎて
若さ故の行動力の魅力が
自分の発言をコロコロ変える無責任な人に
思えてしまい、うーんってなっちゃいました。
きっと、ページ数的に
そう思えちゃうのでしょうが・・・。
「君にかけて落ちる」
3作品の中で1番好きです。
青春と恋愛が絶妙なバランスでつまっている。
真面目で優等生くん×コワモテ不良くん
とのお話。
優等生の岩代くんは、真面目すぎるほど
真面目の秀才くん。
陰で火星人と呼ばれるほど。
意外と好奇心旺盛でよく喋るが、
感情が表情に出にくいタイプなので
常に淡々と話す。
コワモテ不良くん関くんは
責任感も強く、根はいい子なんだろうけど
周りに流されやすいタイプ。
かなり押しに弱い。
岩代くんが正反対の関くんに興味を持ち、
あれよ、これよ、と知るたびに
徐々に惹かれていくストーリー。
裏表なくドストレートに
感情を伝える岩代くんに関くんは
なんだかんだ絆されていくようです。
えっち度は低めで、ピュア度高めです。
関くんの不良仲間や岩代くんのお兄さんなど
ちらほら登場するわりに波乱の展開になる
こともなく平和的におわりました。
少しスパイスほしかったような?
ただ、言葉って素敵だなと思いました。
真っ正面から伝える岩代くんと
直球すぎて照れる関くんの2人はすごく
可愛らしくて萌えました。
表題作の「兄貴と一緒じゃ眠れない」は
義兄弟もの。
兄のことを大好きな弟くんは、
兄に気持ちを悟られないよう
離れて距離を置きたいのに
人の気も知らない兄は
なかなか離れてくれない。
弟として振る舞わなきゃいけないのに、
心臓もたないよ!!
という可愛らしいお話です。
弟の智紀くんは乙女チックな思考で
お兄さんの為にお弁当作りを頑張ったりと
頑張る姿が、愛らしい。
兄の春人くんは優しそうで
スペック高そうな兄さんって感じだけど
智紀くんのためなら悪魔にでも
魂を売りそうなブラコン。
当て馬女子、ご愁傷様です。
「焦がれて甘い夢を見る」
リーマン×リーマンの
オフィスえちえちが拝めます
「その扉をあけるのは」
生徒×教師の不器用な純愛ストーリー
攻めのMリーマンこと鈴也くんは
イケメンなのに誠実で驚くほど
爽やかな好青年。
彼女にフラれたショックで
EDになるほどの真面目さ。
な、なんでフラれたの?って
思うほど優良物件。
受けのSビッチこと柚希くんは
コミュ力高めのツンデレ。
タイトルにあるビッチってわりには
ビッチに見せかけてるって感じで
誘い受けの方がしっくりくる。
Sと受けの組み合わせって新鮮で
面白いけど柚希くんのテレ顔が可愛くて
Sを感じたのは初えっちの時だけかな〜。
舌打ちはマジでこわい。
柚希くんがえっちのたび、
尿道ブジーとか手錠とか
マニアックなプレイを好むのは
Sだからと言うより
相手に飽きられないように
相手を満足させられるように
身体を張っていくうちに
身体も淫乱になってしまったのかな
なんて思ってしまった。
そう思うとなんて、健気。
サクッと読めちゃうわりに、
濃厚なえちえちでお話もきれいに
まとまってて大満足でした。
冴えない男、"春男"の前に幸運を運ぶ妖精
"コウ"が現る。
内気で自信がない春男を
コウは励まし、勇気付けていく。
コウのおかげで少しずつ
変わっていく春男だが同窓会をきっかけに…。
ファンタジーだけど物語がわかりやすく、
読みやすいです。
ミニチュアサイズの妖精のコウくんも
普通の人間に化けたりできるので
体格差での抵抗はあまり感じなかったです。
むしろ、微笑ましく癒されます。
えち度は低めですが、
心あったまる優しい作品。
諦め癖があるだけで春男くんは、
おばあちゃん想いの優しい人だから
めっちゃ応援したくなりました。
しかもコウくんもお顔が綺麗で
可愛くていい子。
互いに少しずつ惹かれあっていく姿に
きゅんきゅんしました。
表題作の「No.1ホストが指名しています」
私はジャケ買いしたので、
前作を読んでおらず読んでいたら
もっと楽しめたのかなぁと思います。
ホストクラブ【cassis】のNo.1ホスト"聖"と
No.2ホスト"ナオヤ"のお話ですが、
セフレのような関係から物語がスタートします。
ライバル同士から身体の関係に…と
よくある設定ね、と理解したところで
お客である御曹司とお目付け役の2人組が登場。
拗らせカップル?に巻き込まれ、
まさかの攻めのトレード展開!?!?
お仕事として自分も
キスもリップサービスもするけど、
ナオヤくんの接客姿に内心は焦って嫉妬し、
Hも過激に❤︎
素直になれない意地の張り合いが可愛らしい。
えちえちだけど、展開は駆け足ぎみ。
聖くん視点で珍しく攻め視点だと思っていて、途中読んでいて"んんん??"ってなりました。
攻め×受け?
ん、受け×受け?
あ、なるほど。リバでしたか…。納得
2人とも受けっぽいから攻め×攻めとは
認識できなかったなー。
BLアワード2021次に来るBL部門ノミネート
おめでとうございます。
ラストのどんでん返しは、衝撃的で驚きました。
ラストを読むまで全く気付かなくて、
一冊読み終え、さらに読み返しても楽しめるまさに、
"一粒で2度おいしい"ならぬ"一冊で2度萌える"作品。
表紙を見てわかる通り、
絵のタッチがポップでキュート❤︎
コマ割り(線?)がハッキリめで見やすく、
会話文と心の声と受け視点、攻め視点、
テンポよく読めるので
BL初心者さんにもおすすめです。
陽キャでパリピな大学生の(受け)コウくん
視点から物語は始まります。
派手なキャンパスライフを満喫しいるかと思いきや、
実はガチガチの隠れオタク&隠れゲイでした。
高校時代、好きな人に"オタク"を否定され、
オタクである自分にコンプレックスを抱いてしまい、
オタクであることを隠し、ノリのいい陽キャとして
大学デビューするコウくん。
いまさら、カースト最上位グループの友人に
本当の自分をカミングアウトする勇気もなく
悶々とした日々を過ごしています。
そんなある日、行きつけのゲーム店で
人生初の告白をされます。
そのお相手はダサい見た目の冴えない(攻め)田中くん。
まさにThe・オタク!!!!!!!!
「おしゃれな彼氏を作るぞ! 」と目標を掲げる
コウくんは田中くんの告白を断るも
友人として仲良くなることに。
友人としての相性が抜群の田中くんに
次第にトキメキはじめますが………。
他人の目が気になったり、
自分にコンプレックス持ってたり、
何気ない他人の言葉が羨ましく感じたり、
………ぁぁ、分かるわぁ。と
「………生き別れの双子?」って錯覚するほど
コウくんの臆病な性格が似ていて
個人的に感情移入しながら読んでいました。
コウくんのコロコロ変わる表情豊かな
天真爛漫っぷりが可愛くて癒されます。
おしによわそうでチョロそうだけど、
「好きな人できるまで付き合う」とかじゃなく
相手の好意を利用せず、真摯に向き合うコウくんの
芯の強さも好印象。
ただ、不器用なだけかもだけど。笑
コウくんが右往左往してる横で
田中くんのマイペースさが際立って
2人のコンビ最高。
コウくんを手のひらで転がしているようで
コウくんの斜め上の天然っぷりに田中くんも
振り回されているような………笑
コウくんの「お洒落な彼氏を作るぞ!」と
大学生デビューし、いつの間に女好き設定に
なっちゃう詰めの甘さも最後の最後まで田中くんの
正体に気付かない天然っぷりも可愛すぎて
読んでて飽きません。
一冊としてはきれいにお話まとまっていますが
正直、一巻だけじゃ物足りないので
付き合ってからの続編ストーリー希望です。
どうか、スウと打ち解けてこれからのコウくんの
キャンパスライフがオタクでも楽しい!って思える
ハッピーライフが読めたら嬉しいです。