ずるずると心地よい関係を続けてきた二人。それを亮くんが一歩進めようとしたところ…で1巻は終わりましたが、2巻はそれから紆余曲折あって、これは本当にくっつくのか?と思ったり。
日高先生の作品にしては、仕事はしていても金銭的に余裕がある訳でもなく、割と地味に生活している普通の青年たち。自分のキャリアにも迷いつつ、恋愛は自覚のないまま、次のステージに進まなくちゃならない時期になってる。これ、日高先生だから描けたテーマかも。これといった『特別』が無いから、幼馴染で家族みたいな友人同士の恋愛というところに焦点が当たる。焦れったくてもどかしい。そこが面白い。描写が丁寧だけど、説明し過ぎないのもいいですね。作品はやっぱり、行間を読むのが楽しいです。