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同性愛カップルだからこそ

坂道のソラシリーズの続きで読みました。
なんかわからないけど、この作品はシリーズの中でちょっと苦手でした。

攻めがちょっとうじうじしてる・・・のかな?なんだろう。
もやもや感が・・・。

あと家族が自分が苦手な感じの重さでうっ・・・と心が痛くなりました。
いや、とても生きる、について書かれていて、すげぇってなったんですけどもね。

受けがめちゃくちゃ健気で、切なくて泣きそうになりました。
というかyoco先生の絵と朝丘戻さんの文の組み合わせってこんなにぴったりくるんだろ、こんなに優しい世界で幻想的な世界を創り出せるコンビはいないと思いました。

恋しくて、恋をしてほしくて、欲しくて。……欲しくて――

この暗い所から解放してくれる、空みたいな人だった――。
高校生の日向は家族にゲイだとばれ、継父から冷たい仕打ちを受けていた。
自分の存在価値と将来に希望を見いだせずにいながらも明るく前むきに努力していた日向。
そんなある夜、SNSで「シン」という男性と出会い、女の子だと勘違いされてしまう。
シンの優しい人となりに惹かれてしまった日向は、どうしても本当のことが告げられず……。

坂道のソラに続いて読んでます。

SNSで出会ったことがきっかけで事件になったり、危険になったりすることがニュースになっている今、本質的にはSNSで出会っても、リアルで出会っても、変わらないんだなと思い直した。

新は日向にネカマされたけど、だからこそ、恋愛対象として違和感なく見れたのかな。出会いってやっぱり大事だし、日向と男として出会ってたら恋愛対象には含まれなかったかも?

でも、辛い分、ハラハラドキドキした分、日向が男でも女でも好きになってくれてよかった!

日向と新がこれから先、幸せな日々を歩めますように

恋をしてもらえないことが、どうしてこんなに辛いんだろう。

恋は、夜のバスの坂道みたいに寂しいものだと思っていた。高校生の河野一吹は、毎朝バスで乗り合わせる会社員の大柴賢司と親しくなる。悩みを抱えていた一吹を彼は優しい言葉で救ってくれる人だった。やがて互いを深く知ったふたりは自分を変えるために彼女をつくろうと約束する。しかし賢司と過ごすにつれ、一吹は自分の恋がとても近くにあることに気づいてしまい…。

1回目よりも2回目、2回目よりも3回目の方が泣ける。

文字を追うごとに、何でもないひとことが心にチクチクと針が刺さるような気がしました。そのたびに一吹が好きになっちゃいけない、と心にストッパーをかけているような気がしてめちゃくちゃ切なかったです。

恋をして、告白する。それが男同士だというだけで、尻込み、悩んでしまう。

その想いが切なくて切なくて、号泣しました。

朝丘さんの文は一吹視点で書かれているため、賢司さんの好きになったところが文に一から十まで載っていて、こういういいな、好きだなっていうのが一つ一つ積み重なって好きになるんだなと思わずにはいられず、文章力に脱帽しました。

人を好きになるのって尊い、これに尽きます。

若干ヤンデレ×不憫受け

ヤンデレとスパダリを兼ね備えた紳士なおじさん×性的虐待を受けてきた青年

初対面のときは、善意を信用できずにいたけど、段々一緒に暮らすうちに好意を持ち、、、

って感じで、付き合えるぞ!!って感じだけど、受けが今までの環境のせいで悲観しててめちゃくちゃもどかしかった

当て馬の登場でちょっと2人がすれ違いで(?)ハラハラしたけど、最後には想いを伝えあって、ありのままの自分同士で愛し合ってよかった!

最後のセリフでヨーロッパにいく云々の話で、ずっと一緒に、大切に寄り添う姿をらちょっと想像してうふふと笑ってしまった。

何はともあれハッピーエンドでよかったー!
yoco先生の絵の相性もよく、すごく品があり、綺麗