すごい作品を読んでしまいました。
穏やかに過ぎる日常の中に、少しずつ不安になる要素を入れ込むのが上手い!
表紙の2人の表情の対比や滲んだコーヒーの跡、タイトルの“割れたカップ”など... 読む前から幸福な日常と、それが今にも崩れ落ちそうな不安定さを感じてそのアンバランスさに心がざわつきました。
入れ替わりという一見非現実的に思えるお話ですが、2人がそれぞれ自分達のこれまでとこれからに向き合う様子がただ誠実でひたむきで、愛を感じます。
受け攻め2人とも、どこか人間くさくて憎めなくて...なんだか凄く応援したくなってしまいました。ラストも好きです。読んで良かった!
ずっと気にはなっていたんですが、続編が出るとのことでこの機会に1巻を購入しました。
エロシーンがとにかく多い!エロがない時も受け攻め両方がお互いに性生活に思いを馳せているので、実質全編エロパートと言っても過言ではないかもしれません...。
登場人物がほぼ受け攻め2人で、かつ感情の描写もしっかりしているため、エロが多くてもストーリーが飲み込みやすいです。
出会いの描写は数ページですがインパクトも説得力もあるので、新婚パートから始まっても2人の関係性に何ら疑問が生じないところが凄いなと思いました。受けの元ヤン要素がケツ抱きとして出力されるのも最高です。
1巻だけでも楽しめますが、2巻もきっと良いんだろうな〜と思わせるラストでした。人気の理由がよく分かりました。
話題かつレビューが高評価だったので購入しました。表紙が目を引く可愛さでワクワクします。
マネージャー×Vtuberのお話ですが、本編を通してお仕事の描写は最低限に、エロはエロく!の潔さが読んでいて気持ち良いです。
マネージャーの言動あれこれにそれは社会人としてどうなんだろう...という感想を抱きつつも、Vtuberという未知のお仕事要素が加わることによってそういう事もあるかもなあ...という気持ちにさせられいつの間にか読了していました。ラストまで一気に駆け抜ける作者さんの筆致がお見事です。
エロが多く、話のテンポにスピード感があるので比較的さくっと読み終えることができました。気軽に話題のBL漫画を読みたい方におすすめです。
初めて読む作家さんです。
ポップでキュートな表紙と、あらすじや試し読みで気になり購入しました。結果、とっても良かったです...!
表紙の印象はそのままに、所々挟まるギャグ展開によるテンポの良さ、伏線の散らばらせ方、受け攻め両方の感情が大きく揺れ動くハラハラする展開、ふわふわ可愛いのに骨と肉を感じる色気のある絵...など、良いと思ったところをあげればキリがありませんが、とにかく大満足です。
キャラクターが良い意味で独特で、彼らの言動の予想できなさが読んでいて楽しいです。
今まで沢山BL漫画を読んできましたが、まだこんな新鮮な気持ちになれるものと出会えるのかと感動しました。稀有な作家さんだと思います。出会えて良かったです。
最近再読しました。時間をおいて読み返すと、物語の印象がガラリと変わってとても面白かったです。まずはネタバレなしで読むことをおすすめします!
SFチックな独自設定の「ノイド」にまつわるお話です。その設定自体は特殊ですが、物語の主要人物は2人なので、分かりやすくテンポ良く物語が展開していきます。
上野ポテト先生の作品は、舞台設定が抽象的で、キャラクターの心理描写に余白があって、読者が自由に解釈出来る部分が多く、そこが大人向けだなあと感じるのですが...今作は特にその色が強かったような気がします。
サクッと読める楽しいBL漫画も好きですが、今作で時間をかけて物語に浸る良さを思い出しました。
またふとした瞬間に読み返したくなるんだろうなあと思う作品です。
セクシーなのキュートなのどっちが好きなの〜?どっちもー!!
可愛いを煮詰めたようなポメラニアンのふわふわさと、確かな画力で描かれる裸体のしっとりしたエロさとのギャップで感情がめちゃくちゃになります。
すっかり浸透したポメガバースですが、まだ馴染みのない方もいらっしゃると思います。なんとなく敬遠している人、初めて知る人、ポメガバ好きな人など...初心者から玄人までみんなにおすすめ出来る作品です!
受けが積極的で可愛いし、2人を取り巻く人も穏やかで、読んでいてほんわかします。
ポメ化をバレないように頑張る類のお話ではなく、割と初期段階で攻めにポメバレするので、事情を知った上でふたりが関係性を深めていくのがまた良いな〜と思いました。
10年経っても色褪せない!井戸ぎほうさん作品の中で一番好きです。
ざらざらとしたタッチの絵柄と独特の余白やモノローグが組み合わされて、詩的な作品が作り上げられています。井戸先生作品の中で最も読みやすく、万人におすすめできるのではないでしょうか。
主人公が迷ったり悩んだり...時に空回りしつつも愛を知っていく過程が、優しくて穏やかでキュンとします。
10代後半くらいの2組の兄弟のお話なのですが、発売から10年経った今でも、キャラクター・ストーリー共に新鮮さを感じるのが凄いです。
一見こんがらがりそうな相関図や展開を綺麗にまとめ上げ完成させる手腕もお見事で、改めて購入して良かったなと思いました。
ニャンニャ先生の十八番、海外の学生モノです!表題作(『口の中の舌』)ともう一作品(『佐藤まさしの部屋』)が収録されています。
どちらもティーンふたりの焦ったい掛け合いがたまらなくて、何度も読み返してしまいます。
表題作は、受けが不感症で性行為が上手くいかず攻めとすれ違ってしまう...というお話なのですが、キャラクターそれぞれに個性や信念があって、それが多くは語らせないけれど研ぎ澄まされた台詞回しと相まって、独特で癖になる空気感を生み出しています。
等身大に悩んだり迷ったり間違えたりしながら、時にはぶつかり合いながら、問題を解決しようとするところに愛を感じてグッときます。
同時収録されているお話もとても良いので、おすすめです。