タイトルとお表紙絵からは想像出来ないリヒトの壮絶な半生。ユーリ様と出会ったことによって動き始めた運命の歯車。それはきっとユーリ様にとっても同じではないのかな。出会った瞬間から始まった溺愛の物語。至れり尽くせり、己の愛の全てを注ぎ、何もかも全てリヒトのために。重過ぎる愛なのですがそこがすごくいい。ほんの少しずつ成長していくリヒトに切なく思いながらも見守りたいという気持ちにさせられました。一つ一つの仕草やちょっとした一言、小さな表情の変化、どれをとっても全部可愛いリヒト。慈しみの愛が生まれていくようでした。ユーリ様と出会う前のリヒトの生活も明らかになるのですが不憫でたまらない。そして作中で登場するとある手紙に泣かされました。丁寧で繊細な心理描写が素晴らしい。だからこそより感情移入して心を揺さぶられました。続編、ぜひ!
国の英雄でありながらみんなから嫌われる将軍ガイ。かなり不憫のようですがそんな彼と共に辺境の地へ向かう部下のエリク。ガイを慕いことある事に思いを伝えるのですがそれが全く伝わらず。奇行だと思われる始末。エリクの方が不憫なのかも。そんな二人のやり取りがコミカルでとても面白かったです。まっすぐで真面目で仕事熱心なガイ。恋なんて無縁だった故に自己評価が低いのかも。一方エリクも無自覚に煽られ過剰に反応しこちらも純粋な青年。
ゆっくり愛が進展する過程が読み終えると二人らしいなと感じられました。そして嫌われ将軍は実は愛され将軍だったという展開!
楽しく優しくほのぼのとしたお話でした。
苦労に苦労を重ねた人生。縁あって留まることを決めた土地で新たな人生が切り開かれていく。
運命の手帳というアイテムが面白い!
それを通じて出会った相手は魔王。自身のこれまでのことを思うとなかなか前に進めない主人公ですが葛藤しながらもどんどん特別な存在になっていく。慣れない村での生活も周りの支えもあり心を開いていく様子が感じられました。人との距離感って難しいけれ人間関係がとても優しく描かれていました。過去の苦しみはふとしたきっかけで蘇ることもあるし染みついてしまう所もありますが周りの支えによって踏み出せるようになってよかった。そして魔王の言葉ひとつひとつが力強いというか絶対的な信頼感がありました。主人公もやっと心を休ませることが出来るようになったのではないかな。全てを委ねられる相手と出会えてこれからの長い人生、愛溢れる日々を送ってほしい!
とても面白かったです。
原作小説がとても面白かったのでコミカライズも楽しみにしていました。
吉見先生のイラスト、お表紙絵から美しい!原作の世界観そのままに華やかに描かれていました。色っぽい眼差しやコミカルな表情、一冊の中で色んな顔を見せてくれて魅入っちゃうほどで。ユリウスとラファエルの兄弟間のやり取りや今までの悪辣ぶりからの変化に周りが戸惑う様子、獣人の子であるティモとの出会いなどストーリーの魅力的な要素がいっぱいでした。心を入れ替えるユリウスは元経理マン。その事が活かされ挽回していく様子も面白い。。この先の展開、小説では読んでいてもすごく楽しみです。第二巻が待ち遠しい。
小説を読んだ方も未読の方も楽しめるコミカライズだと思います。
実家のために政略結婚を目論見、辺境伯のアルファ、ライオネルのところに嫁ぐオメガのノア。計算高く性格は悪い、美貌な見た目だけが取り柄と言われ自身もそう思っていますが読み進めるとそうは思えないところがいっぱい。家族思いで弱き者に手を差し伸べ心根の優しさを感じました。一方、ライオネルは純粋でノアを大切にし何でも言うことを聞いてくれる。ノアの思惑通りに事が運んでいきますが裏腹にライオネルに心を寄せるように。過去のことなど葛藤もある中、ライオネルの秘密を知るノア。彼からの手紙は読んでいて切なく胸がいっぱいになりました。でもそこで気持ちを落としたままではないノア。そこから奮闘が始まります。愛する人を信じて守る姿はほんとに頼もしくかっこよく愛に溢れていた。必死に戦う姿のノアに胸を打たれました。なんとかならないのか、なんとかしてほしい。祈るような気持ちで読み進めました。事の真相が明らかになっていく中、一番感じたのはお互いの優しく深い愛でした。この愛が解決へと導き更なる幸せへ繋がるものなのかなと。
切ない展開が続きますがそれだけではなくノアの心の声を聞くとちょっとクスッとしたり緩急ある展開、言葉選びに読む手が止まらなくなりました。ライオネルといることが自分らしくいられると気づくノア。照れ屋さんで素直になれない時もあるけれど自然な笑顔が出せるようになってよかった。周りのキャラも個性豊かな面々で彼らによってノアやライオネルの人柄を感じるところもありました。こんな幸せな未来だったなんて当初の予定とは全く違うときっと二人が一番感じているんじゃないかしら。でもその幸せを手に出来たのは二人の愛の力。とても尊き愛だと思いました。強かで策士のノアでしたが果たしてどちらが策士だったのか、伏線を回収しながらそこのところも楽しませてもらいました。物語の運びとキャラの人柄に惹き込まれすごく嬉しい面白かったです。
前作ですれ違っていた心が繋がり幸せな愛を手にした二人。第二巻では二人の愛を深めながら離れて過ごす双子のニコラの事や他国でのオメガの立場、フェリクスとの再会ことが描かれています。気になっていたことにどういう答えが待っているのかとても楽しみにしながら読ませていただきました。他国での第二性においてのヒエラルキー、酷く心が痛む現状を変えようと奮闘するエルフィー。思った以上に事態は深刻でピンチ、大ピンチの連続。何を信じたらいいのか裏切りかもと思われることもありましたがどんな時だってクラウスはそばにいるし一番の絶対的な味方。二人の信頼関係、絆の強さを改めて感じました。手に汗を握る展開にハラハラしましたが二人の頑張りと真剣な思いが周りにも伝わりそれが良い結果へと導くものもあったのではないかな。そしてニコラとの関係。二人とも苦しかったかと思いますがやっぱり双子なんだなあ。言葉にしてしっかり伝わる事、言葉にしなくても伝わる事があり大切に思い合う姿がやはり唯一無二なんだと思いました。驚かされる事も多々ありお表紙絵の謎も明らかに!切なくて悲しくて可愛くて楽しくて愛溢れ心揺さぶられる作品。クラウスの溺愛っぷりも健在!蕩けちゃうほど甘々な愛に幸福感がいっぱい。お義母様の明るさ、強さ、愛の深さも大好き!読み応えがあり読み始めたら止まらない。未読の方、ぜひ!
餡玉先生の作品、とても好きなので楽しみにしてました。
強大な力を持つ氷の魔術師であるノクトの境遇がとても不憫で切ない。周りから恐ろしい存在と思われ冷たく酷い対応をされ孤独に暮らすノクト。そこへ幼き頃、一緒に孤児院で過ごしたセスと10年振りに再会。彼はなんと王宮騎士となっていた。共に魔獣に挑みますがノクトの力が強い分ダメージも大きく。生きる力が削られていくようでした。とても心配になりましたがそこからの奮闘ぶりがよかった。全身全霊をかけて挑むノクトはやはり魔術師なんだと力強さも感じました。そしてちゃんと見ててくれる人はいた。これまでの苦労が報われるかのように少しずつ味方が増えていく。生きる道が見えてホッとしました。ノクトとセスの恋も一途な恋もキュンとしました。年下であるセスの嫉妬や独占欲も愛おしくなりました。こんな日が来るなんてきっとノクトは思わなかったかもしれない。優しく穏やなか読後感でした。
幼馴染みである初恋の相手が夫となり幸せになるはずだったのに夫からの容赦ない言葉。なぜこんなことになってしまったのか。とても不憫で切ないオメガですがその真相が明らかになってからの夫であるアルファの変貌ぶりがギャップあってとてもいい。すれ違いからの溺愛がとても面白く読む手が止まりませんでした。攻めの愛はもう止まらない!その後の二人のお話も幸せいっぱいでキュンとしました。受けであるオメガも時を経て可愛さだけではなく慈愛に満ちた優しさに溢れているのを感じました。そしてそんな二人の息子のお話もよかった。自分を奮い立たせ努力を重ねる日々。ほんとに頑張り屋さんだと思いますし自身が思っている以上に周りは評価し見守ってくれていたようにも感じました。自分を大切に思ってくれてる人がそばにいるってほんとに心強いし頑張る力にもなると思いました。
優しくて愛おしく緩急ある展開に一気読み。とても素敵な作品でした!
めちゃめちゃ面白かった。個性豊かな全てのキャラもよかったです。
勇者になりたいという幼き頃の夢は叶わず国王の側妃となったオメガのリヒト。
果敢に戦い魔王と討伐した勇者であるアルファのヴィクトール。お礼として彼の願いを聞くこととなる国王ですがリヒトを下賜することに。
ヴィクトールはとにかくリヒトが大好き。リヒト至上主義で彼の為なら頑張れちゃう。そこには愛情だけではなく優しさが溢れていました。いつだってヴィクトールの心にはリヒトがいてその思いにグッときました。一方、好き過ぎて変態な一面も見せていましたが……。そこもリヒト好きな故なので愛しき変態ですね。オメガだからとかアルファだからではなく二人が一緒に冒険をする。そこには純粋な思いでいっぱいでした。泣けちゃう。眷属たちも細かく丁寧に描かれていてみんな好き~ってなりました。
滝沢先生の作品はいつも面白くて楽しくて優しくてほろっとさせられます。今作も大満足の作品でした。