1話の冒頭でですね、洗面台に歯ブラシが2本並んで立てかけてあったのでてっきり同棲…じゃなくて同居しているものだと思ったんですよ、この二人。でも中盤で瑞貴が「自分ち帰るわ」とか言うので「一緒に住んでないんかいっ!」と思わずツッコミました。
2話で航大と瑞貴の小さい頃のエピソードが出てきます。もう二人とも可愛くて可愛くて。
で、瑞貴が自分は不眠であると航大に告げるわけですが その後の航大の言動がもうスパダリそのものでして。彼みたいなちょっと顔怖い男性って、相手を傷つけるようなことを絶対言ったりしたりしないんですよ(見てきたみたいに言う)
なんだろう…24歳同士なのにこの、アオハルと初恋を詰め込んだような甘酸っぱさは!
これは個人的な願望ですが…航大に秘めていてほしいです「瑞貴の特別になりたい」「自分なら瑞貴の本当の王子になってやれるのに」という幼馴染に抱くには不釣り合いな激重感情を。
攻めのデリバーさんの魂の救済のお話。
人物あるいは大切な何かを守ろうとして、傷つけたり傷ついたりする状況には陥ってしまいますが、嫌な人は誰ひとりとして出てきません。
それが余計に苦しく切なくて どうしようもないのだけど、そこ抜きにしてこの物語は成り立たない。
デリバーさんの人物像。一見して変人なのに他者を不快にさせない不思議な魅力があります。話し方は丁寧、ときどき不気味だけどキュートで、でも絶対に立ち入らせない何かを持っている人。
とても胸の痛くなるセリフがあって。
「私は食べ方が汚いだろう
だから外食はしないと決めている」
哀しい過去と未来への諦めが示唆されている印象的なシーンでもあります。
デリバーさんのことをあれこれ語ってしまいましたが、前情報なしに是非読んでみてください。
何気ない日常の中で幸福につつまれている実感に鼻の奥がツーンとしてしまう。そんな瞬間がデリバーさんと律人くんのこれからに、何度でも起こってほしい。私はそう願いながら静かに読み終えました。
下巻は来月発売とのこと。
隕石の不思議な力で人間になった 元コウテイペンギンのスバルが一番ほしかったものは「いつも自分のそばにいてくれて
自分のことを大好きでいてくれる存在」
(腹黒)園長のサポートによりホストクラブで働くことになったスバルだが、天職ラッキー!と喜んでいたのも束の間、ヒト社会の表と裏を目の当たりにし、コウテイペンギン時代の苦い思い出が甦る。
そんなスバルと同居生活を送るのは、図体デカいけど、ばぶの
元ホッキョクグマのカイ。こちらは園長命により大学生やらされてます。稼働率15%くらいの半冬眠状態で たいていぼーっとしてる彼ですが「一度狙った獲物に対する執着は どの生物より強い」ホッキョクグマの習性を要所要所で発揮してくるのです。
年下攻めが醸し出す“安心ですよ 安全かはわかりませんけど”
な感じ、なんぼあってもいいですから 下巻での更なるパワーアップ期待しています。
でも適度なバブは忘れずにいてほしい。
BLカテゴリーにもかかわらず、1話は とりあえず主要人物であろう二人は出会いますが マジでなーーんにも起きそうにない。けど
すでに、ちゃんと面白い。テンポがいいなぁ。
と思ったら2話目での加速度が半端なかった。でも読み手の情緒も置いてけぼりにしない。
自分にしては珍しく、事前に左右の確認もせずに読み始めました。
実は逆かと思ってたんですよね・・・阿部さんの作品て(いい意味で)思い通りにすすまないことが多々あるので。
すごいなぁ。田辺さんの顔が最終話に近づくにつれ格好よく見えてくる。進むべき道がはっきりして腹をくくった男の人って格好いいんですね。
面白かったです。全然説教くさくないのに、人生訓みたいなものも感じられて。芸人でもないのに、どうやったら【タナベシマ】の単独ライブのポスターみたいなの考えつくんだろう。天才か。
あと、悪人が一人も出てこないので読後がとても爽やかです^^
2話まで読んでのレビューとなります。
というか、1話を読んだ時点では【萌×2】評価でしたが2話目で【神】評価に跳ねあがりました。
以下ネタバレしてます。
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社会人になってからも祖父のお墓に参る人間なんて、ちゃんとした倫理観を持っていて 適切な愛情を注がれてるはずだから薄情な人柄には、そうそうならないだろうしっていう謎の安心感がありますよね。それに加えてビジュもいい。これ、優政(攻め)のことなんですけど。
そんな彼は ある日突然 幽霊に取り憑かれ懐かれてしまい、奇妙な共同生活が始まります。悟(受け=幽霊)は真面目で素直で可愛らしい。生い立ちも一般的なものとは少し違い、そのせいか控えめで思慮深さもある。とにかく幸せになってほしいキャラクターなんですが、幽霊界でいう「幸せ」ってなんだ?成仏すること?
最終話がどんな着地点なのか楽しみすぎてワクワクしております。
タイトルを見る限り、既にラストは決まってそうですが・・・
主に攻め視点ですすんでいくお話。
ユタカ(攻め)とケント(受け)以外に登場するのは、ユタカの職場の同僚と ジムのインストラクター、あとユタカが身辺警護をしている わがままお嬢さんくらい。なので すっきり読みやすい。
受けが攻めに対し「飽きられてしまうのでは・・・」とウジウジするパターンはよく見かけますが、こちらの作品は 攻めのユタカの方が そう案じていて、悶々とする褐色イケメンは新鮮で いいものを見させていただきました。
ケントに のめり込みそうな自分を淡々と律しようとするユタカと、甘いんだけどつかみどころのない綿菓子みたいなケント。
描き下ろしはエロに走りがちですが、そうじゃない二人が見られて私は満足です。