ぴれーね
sanzensekai de kimi wo kou
協力書店さんで購入するといただける「三千世界で君を恋う」のSSペーパーになります。
本編がとにかく切ないのですが、こちらは穏やかで優しい内容。
こう、やたら感慨深くてですね・・・。
そんなワケで、レビューでこの萌えを訴えたくなりました。
本編終了後のお話になるのですが、ストーリー上、本編のデカいネタバレがあります。
ペーパーには特に注意事項として書かれていませんが、絶対に本編読了後に読まれた方がよろしいかと!
以下、内容です。
窓の外から眩しい光が差し込みと、すっかり夏模様のある日-。
有馬の母親の知り合いである原口の店で、雑用係としてアルバイトを始めた紅。
原口との雑談の中で、夏にはいい思い出と悪い思い出の両方が詰まってると思いをはせます。
そんな中、「昨日、啓くんが仕事帰りに寄ってたわよ。」と、紅の知らなかった出来事を話し始める原口。
紅がお世話になっていますとお菓子を持って現れた有馬。
実は紅が働く事が決まった時にも、「危ないものには近付けないでほしい」とか「失敗しても怒らないで欲しい」と頼んでいるんですね。
「・・・すみません」と謝る紅。
原口の笑顔にふと懐かしさを覚えながら、消えてしまった記憶のどこかで関わった事があるのかもしれないと考えます。
人間は、生まれ変わるものなのだから-。
そして、最初は雑用係として入った紅が、原口に教えて貰いながら裁縫の練習をしている理由。
紅には有馬の着物を仕立てると言う目標があって-・・・。
と言ったお話でした。
本編がやたら切なくて痛い部分があっただけに、こんな優しい日常がなんだか感慨深いです。
それにしても有馬、「失敗しても怒らないで欲しい」とかしょうもない事を言ってます。
また、紅にバレないように黙ってやってるトコが、これまたしょうもない・・・。
まぁ、過保護になっちゃう気持ちは良く分かるんですけどね。
と、ちょいニヤニヤもしちゃうSSでした。