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あらすじ
『彼を讃えよ。太陽の如く赤き髪、気高き、美しき人類の覇者。
破滅の象徴、光をも飲み込んだ巨悪【黒衣の魔女】を討ち取り世界を救った、無二の英雄。
この世に彼を知らぬ者など居はしない。彼こそが選ばれた人類だ。
神に愛された赤き英雄、気高き勇者、全てに愛された彼の名は――』
世界を救った英雄とされる主人公『アリスフォルテ』の元に訪れる一羽の屍鳥。
アルマと名乗る金の屍鳥は、窮地に陥る自分の主を救うために英雄アリスフォルテに助力を求める。
それを受け入れたアリスフォルテが旅の支度を行う際、奴隷市で売買される死に体の屍鳥と出会い──
「どれだけ屍鳥を愛したとしても、見返りなく想い続ける事は恐ろしく困難な事だ」
「そうして主は疲弊し、泥沼へと沈んでいく。関わらないのが一番いいのさ。屍鳥を愛せば、人は狂って堕ちていく」
「俺は英雄アリスフォルテだ。その名に恥じる振る舞いは、俺自身が許さねぇ」
各々の信念や意思が交錯し合い、それぞれの真実が明らかになっていく。
愛を求める彼らの道の先に待ち受ける結末とは──。