てんてん
gokujo pâtissier
本品は『極上パティシエと理想の結婚』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
本編後、花咲視点で
フルリール恒例の鍋パーティのお話です。
12月に入り
寒さが身に染みる季節となります。
花咲はこんな寒い日は
温かいモノで身体の芯から温まりたい
と思いつつも
花咲にとって
その代表格といえる鍋は
今や恐怖の象徴でした。
そんな時に勝手口に積んである
小麦の袋を運びながら
沢渡がぽつりとつぶやきます。
寒くなって来たよねぇ。
寒くなると鍋が食べたくなるよねぇ。
花咲と神門は同時に固まり
お互いを見やりつつ
何も聞かなかったことにしようと
目配せするのですが
沢渡はやたらと
大きな独り言をもらします。
……そうだ鍋、しょう!
フルリールスタッフ恒例の鍋パーティは
ホストである沢渡の気まぐれで開催され
はた迷惑この上なく…
B5版ペーパー両面にて
本編でもちらっと出てきた
沢渡主催による恐怖の鍋パのお話です。
出来れば恋人である史郎と
しっぽり過ごしたい花咲でしたが
今回はそのかわいい小羊も
テーブルについているのです。
出来れば今すぐ帰りたいという
無言の周波を贈る神門に同意しつつも
小羊だけを犠牲にはできません。
気合が入れば入るだけ
カオスになる沢渡の鍋に
戦々恐々の2人でしたが
史郎は勧められるままに
手づくりの巾着を食べます…が、
餅巾着と思しきモノを口にした史郎は
いきなり口を押えます。
そして指の隙間からは赤いモノが!!
花咲は史郎が血を吐いたと
血相を変えますが
なんと史郎が食べたモノは
巾着と見せかけたシュークリームで
中に入っていたのは苺だったのです(笑)
沢渡によると今回のコンセプトは
スィーツ好きの史郎にちなんで
ケーキ屋さんのおでん♡だそう(激笑)
隣でロールキャベツを口にした神門は
パクチー(だけ)を巻いたロールキャベツで
悲鳴を挙げていていました。
挙句にに立った鍋の中で
シュー生地が裂けてクリームが飛び出し
甘い臭気に部屋が汚染される中
逃げ出した2人が
仲睦まじく花咲の部屋に向かう終幕まで
フルリールの恐怖の鍋パの実態を
楽しく読ませて頂きました♪
見た目のわからない鍋は
恐怖の対象でしかないのは確かなので
第三者的な読者としては楽しいけど
参加はしたくないですね。
沢渡さんの味覚って
大丈夫なのでしょうか (^-^;