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fukamorishounen wa karasu ni koisuru
深森の視点で語られる小学校時代の体育祭の話です。
本編では75ページの「体育の時間に」という部分をクローズアップした感じでした。
恰好いいところを見せて気を引く自信があった深森。リレーでごぼう抜きをして1位になり、得意になって黒羽を見たのですが、黒羽は友人と喜んでいて眼中になく呆然とします。相手が同じ男だということを忘れていてガックリ項垂れるのが可笑しかったです。そういう過去があったなら、今の自分は黒羽の気を惹いているのか不安になりもするかもなぁって思ったりしました。
本編でも書かれていた祭りの日の後のお話。
小学生時代の体育祭での出来事を深森少年視点で書かれてます。
深森の一目惚れ時の感情や、黒羽の歌声を聴いた瞬間の幻滅。
好きだっただけに自分の想像外のマイナス面を見て抱いてしまった感情が、すごく正直に素直に書かれています。
でもそのマイナスはギャップ萌となって深森の心に突き刺さり、体育祭での見当違いな行動に駆り立ててしまうのです。
その行動・思考の間違いに気付き、打ちのめされる迄の過程があるあるな感じで、しかも子供時代の二人の様子も伝わりとっても可愛いお話でした。
益々続編が読みたくなりました!