てんてん
aijo onigiri tsukurimashtita
本品は『御曹司と愛情ごはん始めました』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。
本編後、成嶋視点で
おにぎり作りに初挑戦するお話です。
朝、目を覚ました成嶋は
隣に手を伸ばして恋人の姿を探しますが
フードワゴン営業という仕事柄、
早起きが身についている恋人・樹は
いつも成嶋より早起きです。
智孝さんに美味しい朝ごはんを作るのが
俺の幸せだから
はにかむように笑って言われてしまうと
成嶋としてはよろしくお願いします
と頭を下げるしかありませんが
またには朝陽の中、
自分の腕枕で眠っている彼を
じっくり堪能したいとも思います。
2人は付き合い始めて約3ケ月、
まだまだ甘々の蜜月中なのです♡
そうこうするうちに
漂ってきたいい匂いに誘われて
成嶋がいそいそとリビングに向かうと
成嶋セレクトのエプロンを着けた樹が
にっこりと微笑んでくれます。
樹は慣れ手つきでおにぎりを作り始め
綺麗な三角形が次々とできる様子を
感心しながら眺めていると
そんなに難しくないからやってみる?
と誘われてしまい…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)、
1段12頁といつもよりは短いですが
ラブはぎゅっぎゅと詰まっています(笑)
いつも樹が作るのを見ているし
看板やポップを作れるのだから大丈夫と
押し切られてしまいます。
成嶋は樹に言われるがまま
塩水を付けた手で握り始めますが
全然まとまりません。
四苦八苦して大騒ぎのすえどうにか
おにぎりらしきものに仕上げましたが
ぼろっとしていて不細工な出来です。
恐る恐る口に入れるとベチャッとしていて
全く美味しくありません。
やっぱり樹のおにぎりが一番だと
思う成嶋でしたが
手のひらに半分残っていたおにぎりを
樹にぱっくんと食べられてしまいます。
成嶋は慌てて食べるなと止めますが
樹は愛情がこもってるから美味しいと
嬉しそうに微笑みます。
そんな樹の頬についていた米粒を
唇と舌でぬぐい取った成嶋がニヤリと
笑って同意する幕引きまで
甘々でラブラブなSSでした (^ー^* )
慣れないおにぎり作りを
四苦八苦しながらする成嶋も
ぼろぼろなおにぎりすら
美味しいと微笑む樹も甘~い♪
ピンクのハートが舞ってそうな
可愛いさがとても良かったです。