てんてん
ninkihaiyu no gitei ga daitansugiru
本品は
『人気俳優の義弟が俺を溺愛しすぎる』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
本編後、奏太が
怜の主演映画を見に行くお話です。
とある日曜日、
花屋を営む父が久しぶりに
友人と食事に行くというので
夕方の5時に店を閉める事になり、
手伝っていた奏太はぽっかりと
時間が空いてしまいます。
そこでふと先週公開された
怜の主演映画を見に行こうと
思い立ちます。
映画は恋愛映画で
怜と恋人同士になった今
奏太には冷静に見ることができるか
自信がありませんでしたが
怜の再デビュー以降の映画は
全て映画館で見ている奏太には
これだけ見ないということは
できない選択でした。
店の掃除を終えて
映画館へ行こうとしていると、
仕事終わりの怜が
奏太の顔を見にやってきます。
奏太の行き先を知った怜は
一緒に行くと言い出します。
怜のファンが多いだろうし
どんなに変装しても「上条怜」と
バレてしまうはずと
奏太は必死になって止めますが
奏太は俺とデートしたくないわけ?
結局、怜の押しに負けてしまいます。
それでも都心の映画館は危険と
車で郊外の小さな映画館に行きますが
怜の映画を見たい者は多いようで
一回上演を待つことになります。
奏太と並んで待つという怜でしたが
案の定周りからひしひしと視線を感じて
奏太はいたたまれません。
しかし、怜は
本人というより怜の真似か
そっくりさんと思われている様で
本人は余裕の様子です。
そんな中、不意に
「上条怜さんですか」と
2人組の女性に声を掛けられて!?
B5サイズ4つ折り片面ながら
1頁2段組と長めなSSは
2人の映画館デートのお話になります。
そのものズバリ指摘されて
奏太は大きく肩を揺らしますが
怜は大袈裟に驚いて笑いかけます。
そんなに似てる?
え……違うんですか?
ほら、違うって言ったじゃん
怜が答えるまえに
連れの女性が言い出して
怜は「上条怜に似ている男」という
立場になってしまいます。
それでも一緒に映画を見て
お茶でもと続けた2人に怜は
久しぶりに兄さんとデートだから
と上手くかわしてしまいます。
一歩間違えればとんでもない状況だと
奏太はハラハラでしたが
怜は満面の笑みを浮かべています。
映画館の中でも
怜は奏太のことしか考えていないと
浮かれている堵しか思えない怜に
奏太も困るというより嬉しいと思う
…というラブラブな幕引きまで
人目を気にしない怜の豪胆さに
奏太がハラハラさせられる様が
とっても楽しいSSでした。
奏太にとって
怜は家族で恋人ではあっても
芸能人であるという側面は
切り離せない事なのに
怜には恋人である奏太の前では
奏太に恋する「男」でしかない
という意識の違いが面白いです♪
奏太の為なら怜はいくらでも
策士になれそうですよね (^O^)/