てんてん
kurenaigitsune to hatsukoizoushi
本品は『紅狐の初恋草子』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。
本編後、
千明の母親が訪ねてくるお話になります。
GWも過ぎた5月下旬、
その日の千明は調子よく
午後の早い時間にノルマを達成します。
仕事部屋を出て向かったリビングには
誰もいませんでしたが
庭の池のほとりで
麦わら白うさぎと可愛い子猫と
紅葉がお茶会をしていました。
コーヒーカップにジュース瓶、
菓子類と徳利が載った
大きな向日葵のテーブルが
空に浮いていて紅葉も狐の姿です。
3匹の周囲では
豊かに茂る青々とした緑が
陽に照らされて輝ています。
そのメルヘンの極致のような光景を
写真に収めようとした千明ですが
なんとスマートフォンは仕事部屋です。
急いで部屋へと引き返そうとすると
性格の悪い廊下が逆向きに動き出し
全く前に進めません(笑)
宥めても賺しても動きを変えない廊下と
格闘し始めて数分がたった頃
不意に玄関の格子戸の開く音がします。
どうやら千明の母が
旅先から送ったもののお返しにと
ケーキを持ってきてくれたようです。
いつの間にか元に戻った廊下を
母とともに歩いてリビングに戻ると
庭のお茶会はまだ続いていて
母は狐姿の紅葉を双眸を細めて眺め
賑やかな様子に安心したようです。
皆に貰ったケーキを出そうと思い
紙袋を覗いた千明は1冊の絵本が
入っていることに気付きます。
それはかつて千明が夢中になった絵本
「ぼくのキツネはもみじいろ」でした。
現物に触れてみても
千明にそのころの記憶は蘇りませんが
温かな気持ちが満ちてきました。
母は猫宮に花の絨毯をつくってもらい
上機嫌でお茶会に参加し…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)、
2段組12頁とボリューミーな小冊子は
母親の手土産に紅葉が嫉妬するお話です。
昼に遊び疲れた猫宮と
お茶会で徳利を何本も開けた久々利が
早々に寝落ちした夜半。
千明が猫宮をベットに移して
リビングに戻るともみじ色の狐が
ソファで件の絵本を読んでいました。
千明が隣に紅葉の腰掛けると
一号が家にいる事が不愉快だと
言われてしまいます。
存在するわけではない二次元の狐に
嫉妬心を燃やしてむくれる紅葉を
宥めるべく
千明は紅葉の機嫌を直すべく
今夜は言うことを何でも聞いてあげる
と言うと
紅葉は顔に乗るように言い
千明はもみじ色の狐である紅葉と
めくるめく夜を過ごす
…という幕引きまで
とっても楽しい展開でした♡
3匹のお茶会では
3匹の噛み合わなさが楽しい
掛け合い漫才を堪能し
千明と紅葉のHシーンでは
鳥谷さんらしい変態ぽくて濃厚な
獣姦Hを楽しませて頂きました。
獣姦シーンも紅葉の狐姿だと
でっかいもふもふイメージで
荒々しい感じはしなかったのも
私的には良かったです。
※他店舗特典(レビュー済)
フェア店舗特典は
旅から戻った当日のお話です。