てんてん
jinginaki brother complex
本品は『仁義なき新妻生活』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子です。
本編後、
郷島組主催の納会でのお話になります。
郷島組は毎年暮れになると
ホテルの大広間を借りて納会を行います。
高級コンパニオン芸者を大勢雇う
華やかなパーティですが
夫人は同伴しないことが通例で
佳月は本来の里海組の長男として
出席することになりますが
姉の身代わりという立場上(笑)
セミフォーマルなメンズ服は
所持していません。
そのため健吾は
郷島組御用達のメーカーを呼びつけ
次から次にへと佳月に着替えさせ
機嫌よく眺めていました。
佳月としては全身真っ白とか
ラメ入りとか
ショッキングピンクとかの
派手なスーツをご所望なようですが
健吾には佳月の望みは
「派手」ではなくて「悪趣味」
にしか思えません。
結局、佳月には
同色で柄の入った黒シャツとスーツに
靴下とネクタイだけ真紅をするという
ヤクザならではの一式を購入します。
納会の当日、健吾は
いつもと全く違う黒いスーツに
身を包んだ愛妻の姿に
これはこれで魅力的だとご満悦です。
愛妻に合わせて黒いスーツに
ダークレットのシャツの賢吾と並ぶと
佳月もそれなりに威圧感あるらしく
下っ端組員達は
佳月にも恭しい態度で頭を下げ
久しぶりに再会した里海組の組員達が
元組長候補に群がるように寄ってきました。
組員達に慕われている
佳月のいつもとは全く違った一面が
健吾には誇らしく思えます。
会場に入ると
佳月の弟である亜月が歩み寄ってきて
健吾と嫌味の応酬を繰り広げていると
凌也が加わってきて
亜月は凌也ともバトルを繰り広げます。
しかし、そんな亜月の態度は
亜月が郷島組を舐めているとの
苦言に発展し…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
2段組12頁とボリューミーな小冊子は
佳月をめぐっての亜月の態度が
巻き起こした騒動のお話です。
亜月の態度を苦々しく語っていたのは
ふだんは事務所に詰めている
前田という男でした。
郷島への忠誠心が強い分、
賢吾や凌也への態度が横柄な亜月に
腹を据えかねているようです。
前田に話をすると言う賢吾に
佳月はそれでは駄目だと首を振ります。
郷島への忠誠心で腹を立てている組員を
おまえが叱ったら筋が通らねぇ
弟に売られた喧嘩は俺が買う
それから30分後、
健吾の妻として現れた佳月は
ワンピース姿で亜月の姉として
前田に啖呵を切って見せます。
そんな佳月に賢吾が
改めて惚れ直すというオチまで
佳月の懲りない性格を反映した
コメディ色の強い番外編でした。
佳月を取られた亜月が
賢吾や凌也に食って掛かるのは
いつもの事なのですが
組員達には苦々しく思わても
仕方ないですよね(苦笑)
それを佳月が賢吾の妻であり
亜月の姉として立ち振る舞って
丸く収めるのですが
亜月と賢吾の嫌味合戦と
女装姿が板に着きながらも
雄々しい態度の佳月が
啖呵切っちゃうところが
ツボれないと楽しくないかもです。
まぁ、続刊なので
言動がかなりアホっ子な佳月が
凛とした態度でヤクザに迫って
彼らが落ちるのを楽しめる人しか
読んでないと思うので無問題かな!?