ふばば
futari to ippiki no daibouken
本編より8ヶ月後の収平と久仁緒です。
本編のネタバレありますので、ご注意ください。
↓↓↓↓注意↓↓↓↓
『クリームがいないんです!』
収平の飼い猫・クリームがいなくなった、と慌てて駆け寄る恋人の久仁緒。
収平と久仁緒は知り合って8ヶ月。今では週末ごとに会い、同棲しようという話も出ていた。
収平の不在時にクリームがいなくなったことで、久仁緒は焦っていて…
2人でクリームのトイレを玄関先に出し、(匂いで戻ってくるらしいです)
窓やドアを細く開けて、おもちゃや餌を置き、
録音していた鳴き声を流し、
家を出て車の下、草むら、家と家の間を覗き、
警察署で顔馴染みの警官と話をして届けを出し、
かかりつけの動物病院に寄り………
『俺はお前を見つけたんだ。クリームがどこへ行こうと諦めない』
久仁緒も収平と同じ気持ちです。
収平は久仁緒が未来人のクニオであることを話していました。
次はSNSで情報を流そうと家に戻ると、かすかに鳴き声が…!
茶箪笥の引き戸から飛び出してくるクリーム。
さっき中を確認した時はいなかったのに。
あそこはクニオがコリドーを作った所。まさかーーー
『タイムトラベルしてたの?』久仁緒がクリームに問いかけます。
クリーム、どこに行ってたのかな。戻ってこれて良かった…!
本品は『記憶にない恋』の
フェア書店限定特典ペーパーです。
本編後、
猫のクリームが行方不明になるお話です。
収平が久仁緒と知り会って8ケ月が過ぎ、
久仁緒は週末ごとに収平に会いに来ています。
ある土曜の晩、
小一時間の諸用を済ませて収平が帰宅すると
前夜から泊まりに来ていた久仁緒が
玄関まですっ飛んできました。
久仁緒のあまりの狼狽ぶりに収平は
強盗でも入ったのかと身構えますが
なんと部屋にいたはずのクリームが
いなくなったというのです。
餌を用意しても出てこないので
悪いと思いつつも押入れや
引き出しも開けても見つけられず
かなり責任を感じている様子です。
収平はもう一度、一緒に探そうと言い
これまでクリームがいたことのある
意外な隠れ場所を2人で回ります。
収平は愛猫家にきいた方法を試したり
近所を探したりもしますが
クリームの姿はどこにもなく…
A4サイズ両面にて
2人がクリームを探して
不思議体験をするお話です。
雷鳴が轟き雨が降り出しても
2人は捜索をやめませんでしたが
激しくなる雨に引き返す事にし
警察署への届けを出し
かかりつけの動物病院に
協力を求めて帰路につきます。
ところが2人が玄関先で
ずぶ濡れのケインコートを脱いでいると
微かな猫の鳴き声が聞こえます。
か細い声を頼りに居間にはいきつき
茶箪笥の引き戸を引くと
クリームが飛び出してきました!!
クリームの無事を喜ぶ2人でしたが
収平はふと疑問が浮かびます。
クリームのいた茶箪笥の引き戸の中は
常に戸は締まっていますし
さきほども中を確認しています。
久仁緒は
クリームがかくれんぼしていたのかな
それともタイムトラベルしてたの?
と無邪気に問いかけますが
まさか!?と収平はハッとします。
クリームが現れた場所は
かつてクニオがコリドーを作って
見せたところだったのです。
クリームがしていたのは
タイムトラベルなのかも!?
…というちょっと不思議なSSでした。
タイムトラベルしていたかつての久仁緒なら
真相が究明できたかもですが
クリームは喋れませんから謎は残りますが
絶対に見つけ出すという収平の姿勢が
クニオ探しを彷彿とさせて
そういう意味でも重なるお話でした。
※他特典(レビュー予済)
アマゾン特典は
再び恋人なった2人のお話です。