あーちゃん2016
kokuryu no hanayome
本編後日談。色っぽい話は無しです。
王宮から追放された漣(レン。鸞の兄)を昴と鸞の二人で見舞った時のこと。
蓮を選んだ竜のソウと一緒に健気に頑張っているのを見て、昴がほめたら、鸞(ラン)が拗ねる。
ほっといたらこじれてしまって、鸞の周囲から泣きつかれた昴が
取った行動は・・・
バカ正直に言われた通り実行する昴は いい子だけど
あほやなあ という気が少々。
もう少し「駆け引き」というものを覚えてね、昴くん というお話でした。
本編、兄王子の蓮との後継問題が解決した後からエピローグまでの間の話。
本編では昴が蓮をうっかり褒めてしまったため、盛大に拗ねた鸞を宥めるため、昴が普段はしないあんなことやこんなことをする羽目になったとしていた経緯が書かれています。
蓮のお見舞いに訪れた際、罪を犯した側近たちを気遣う兄王子の思いやりに感激した昴は黒竜になっっている鸞の上で褒めちぎってしまいます。それを聞いて面白くない鸞はすっかり拗ねてしまいました。鸞のこともちゃんと頑張っているとわかっているのですが、恋人を褒めるのは恥ずかしくて言えません。時間がたったら機嫌を治すだろうと楽観視していたのですが、政務にも支障をきたすように
なってしまい、昴は周りに泣き付かれます。色仕掛けしかないと唆され決行することにするのですが‥
色仕掛けなどしたことがなく、ドキドキしながら待っているとだんだん不安になってきます。もしかして鸞は拗ねているのではなく自分に呆れてこれ幸いにと別れる事になってしまうのではと。別れるなんて絶対嫌だ、すごいことをして引き止めなければと気合をいれていると、鸞がそれを聞いていてすっかり機嫌が治ってしまうのです。
機嫌が治ってることに気が付かず、頭を抱えて悩む昴の綺麗な肢体を大いに鑑賞する意地悪な鸞でした。
天然で思ったことをすぐに口にしてしまう昴は嫉妬深い鸞のことをちっとも学習していないようで、またしても拗ねさせてしまうのですが、今回のことでちゃんと蓮を褒めた時は鸞も褒めることを学習したのでしょうか。またやってしまいそうな予感です。
このSSはここで終わっているので、昴が頑張ったあんなことやこんなことも読みたかったな。でも、にやにやしながら昴の身体を眺めている鸞の姿を想像しながらこちらもにやにやしたのでした。
レンが全然良い人ですよね?勝手に側近が余計なことをして。罪に問われて流罪になって。
まあこんなレンだからこそ、側近が変な方向へ頑張っちゃったんでしょうが。
レンが辺境の地で猟師小屋で大工仕事や畑仕事をしてたくましく頑張ってて。
側近のことも思いやって。良い人すぎる!
ってことを昴も思ったようでレンに伝えちゃったら盛大に拗ねちゃって…。
お色気作戦で機嫌をとろうとしたら…。
うーん。昴は寵愛されてますねーって感じでした。