てんてん
shinyu ni dekiaisareteimasu
本品は『親友に溺愛されています。』の
コミコミスタジオ特典小冊子になります。
本編後、金沢での街コンが
無事に終了した後の日談になります。
啓が初恋の相手で親友だった東江と
恋人になって初めての秋。
地元である金沢で
東江が営む和菓子店では
季節の看板商品として
紅葉の練り切りを出しています。
啓は東江の仕事終わりを待つ間に
先日開催した街コンのレポートを
詰めていてつい転寝してしまいます。
そこで啓が見た夢は
花嫁が逃走した結婚式の悪夢でしたが
一人残された啓に寄り添ったのは
かつての親友・東江でした。
もうお前のことを離さないぞ
俺が啓のそばにずっといる
2人きりのチャペルで
結婚式をしようという東江に
ぎゅうぎゅうに抱きしめられて
眩暈がする…
潮風の匂いが何故かとても甘く
幸せの匂いがする…
んん……おいしそう……
匂いの源を抱き寄せた啓ですが
髪をかき混ぜる東江の手に
自分がどこで何をしていたのか
一瞬で思い出し笑ってごまかします(笑)
東江はまだ仕込みがかかるらしく
啓は再びレポートに向かいますが
パソコンに映し出されたビデオ映像には
キラキラした目で東江を見る
女性参加者が映っていました。
いいのかな、俺。
東江のことを独り占めしても
それに対する東江の応えは…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
2段組12頁のボリューミーな小冊子です。
東江を思う気持ちは
誰にも負けないと思っていても
東江が受け継いだ老舗和菓子店の
継承の邪魔にはなるなら
いつでも身を引く覚悟でいました。
そんな啓に東江は
彼らしい誠実な応えをくれます。
俺の隣は啓の分しか空いていない
啓じゃなきゃ駄目なんだ
東雲の将来がどうなるかはわからないが
東雲を守っていく方法はひとつじゃない
腕の確かな職人達に暖簾分けも考えている
啓との恋にも引き継いだ稼業にも
真剣に向き合う東江の姿に
啓も彼に見合うおとこになると
宣言して幕引きとなるまで
全体的に啓の惚気満載のSSでした。
しか~し!!
最初の啓の悪夢のシーンは
微妙にすっきりしないなぁ (>_<)
今の幸せとの
対比で描かれたと思いますが
本編中でもかなり酷い目に合ってるので
番外までも引きずらなくても
幸せモードは出せたのでは?!
って思っちゃいました(苦笑)
本編の+@なので
どんなお話でも読ませて頂けるだけで
十分といえばそれまでなのですが
今回はちょっと残念な評価とします。