ひよどり
nabikanai nimo hodo ga aru
裏表紙は顧問をハートを出して見る沓間にキスをねだって断られている蒲原の図。
実家が昔ながらの町の八百屋さんの蒲原(攻め)。
部活のない日に家の手伝いをしようと考えている事を閨で聞いた沓間(受け)は
内緒でこそっと様子を見に行く。
店は蒲原が大勢の御婦人達に囲まれ和気あいあいとした雰囲気が溢れていた。
思いの外のすごい盛況ぶりに電柱の陰から見ていた沓間が困惑していると
「はいおつり(ハート)」
と御婦人の手を、蒲原の手と手で包んでおつりを渡し、さらに
「おばあちゃんの手 あったかいね(ハート)」「また会いに来てね」
と“背景にキラキラを飛ばす蒲原とその蒲原に見とれる御婦人”に益々困惑。
御婦人はその後夢見心地でショッピングカートを押しながら去って行くが
それを見送っていた蒲原が、電柱の陰から見ていた沓間の姿を認識するやいなや
「くっ沓間!?コレは店の売り上げのために仕方なく!!なっ!?」
と焦りながら言い訳をするが
“チャラい詐欺師に見えてきた…”と若干引き気味で見つめる沓間であった。
蒲原に「ナチュラルボーンチャラ」と小文字で書かれていたのですが
単純にお客様に気持ち良く買い物してもらおうと
蒲原家の心を込めて応対する仕草を見て育った結果の態度であって
それがチャラく見えてしまうのは蒲原の容姿が問題なんだと思います(笑)
そうなると蒲原の家族が気になってきました。
「なびかないにもほどがある」の続編があるとするなら
是非ともお家の中の蒲原(+ご家族)を描いて頂きたいです。