てんてん
sonogo no futari kamakuranite
本品は『花舞う夜に奪う愛』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
本編後、
2人が鎌倉の別荘で過ごす後日談になります。
雪人は夜叉の事件をきっかけに
晃一と恋人同士になります。
そして今、
その事件「夜叉顛末記」を書くべく
奮闘中なのです。
しかし、書きたい事が色々で
構想だけは書き散らす程なのですが
なかなか筆が進みません。
恋人同士とはいえ、
晃一の実家に泊るのは窮屈で
わざわざ鎌倉の別荘を借りて二日目。
折角2人きりでいられるのに
雪人は未だに恋人との生活にも
慣れずにいたのです。
晃一は7回分の連載をあげた上で
完全休暇として滞在しているのに
雪人はまだ一行たりとも
書けていないと言う情けなさ。
雪人は夜叉のやり方に懐疑的なので
顛末記にも賛否両論入れたいのですが
読者が求めるのは勧善懲悪で
気分爽快なモノではとも思うのです。
そもそも警察でも夜叉の正体と目的を
明かすか協議している状況で
もしかして発表もできないかもしれず・・・
当事者である晃一に
誰もが夜叉に賛成すべきだ
とは思っていないと言われて
ほっと安堵するのでした。
雪人の愁いを払った晃一は
雪人にある提案をしてきて…
B5サイズペーパー
両面を使った長めの番外編です。
晃一の提案とは
夜叉の事ばかり考えていないで
恋人との時間も持ってほしい
というもので、
この後のふたりは
夜が深々と更けるまで
お互いをむさぼるというオチまで
夜叉事件のその後について
2人の絡みをプラスして
書かれたお話でした。
雪人の兄の件などの課題は
シリーズ次巻に引き継がれていく
と思いますので
恋人同士の睦みあいは
しっかり入っているし
本作は次巻への
幕間的な展開と言う事なら
幕引きまで悪くありません。
でも
事件のその後を盛りこんだ結果
2人の絡みがちょっと物足りないなぁ。
なので今回は「中立」評価しますね。