「郵便配達人は愛を届ける」番外編 だれかと生きること

dareka to ikirukoto

「郵便配達人は愛を届ける」番外編 だれかと生きること
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.7 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
郵便配達人は愛を届ける(但コミコミスタジオ購入時のみ)

商品説明

文庫発刊記念・コミコミスタジオオリジナル特典書き下ろしSSペーパー
本編後、久城の愛猫が体調を崩してしまうお話です。

レビュー投稿数1

誰よりも大切な家族だから

本品は『郵便配達人は愛を届ける』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、
愛猫の看病で久城がダウンするお話です。

久城は1匹の猫を飼っています。

スポットに何かあった時には
恋人の洋介に相談しつつ
家族として過ごして8ヶ月が過ぎました。

そんな中二日ほど前から
元気がなかいなと思っていたスポットが
今日になって胃の中のモノを吐いてしまい
久城は動転してしまいます。

頼りの洋介は本局にて宿泊研修中。

久城は飼い主として
しっかりせればと己を叱咤して
隣町の病院に向かいます。

軽い風邪だろうとの診断で
注射を打たれたスポットと
薬を抱えて家路につき、

少し元気になったスポットが
ぺしょぺしょと水を舐めてくれた事に
安堵で一気に脱力してしまいました。

家族がいるという事は
嬉しいばかりではなく大変なこともあるのだな
と改めて思いつつ

スポットに付き添って
居間で横になっていた久城は
嫌な感じの寒気で目を覚まします。

4月とはいえまだ肌寒く
毛布も掛けずに熟睡してしまって
悪寒がするのに額がひどく熱い状態です。

それでもおとなしくじっとしていれば
良くなるかと思った久城ですが
昼過ぎには座っている事さえ苦痛になり

仕方なくベットに入りますが
悪寒とともに頭痛が激しくなり
意識も朦朧としてしまいます。

心配そうに片目を瞬き
ベットに載ってくるスポットを撫でつつ
深いため息をついてしまいます。

熱に浮かされたふりで
洋介の名をつぶやいてみたら
会いたくてたまらなくなって
久城はそんな自分にも驚いてしまいます。

果てしなく続く砂漠を
久城は1人歩き続けて
暑くて全身が蒸発していきそうです。

喉が渇く。水か欲しい。
ここには誰もいない。誰も助けてくれない。

それでも渇ききった口を開いて
大切な誰かの名を声にしようとした瞬間、
唇を湿った柔らかいもので塞がれて…

B5サイズペーパー
両面を使った長めの番外編です。

久城を看病していたのは
夢の中で呼びそこなった名前の持ち主で
研修中なはずの洋介でした。

目覚めた久城はびっくりしますが
電話しても久城がでなくて
飛んで帰ってきたのだと言います。

案の定、
久城は熱を出してダウンしていて
帰ってきて良かったと微笑まれた久城は
どう急いでも片道三時間もかかる場所から
帰って来させた事に居た堪れなくなりますが

洋介は久城にはもう自分がいて
不安な時には傍にいる為にここにいるのだから
甘えて欲しいといわれてしまいます。

1人だった時には知らなかった
寂しさや悲しみや不安も
これからは1人で耐えなくても
弱さを見せてもいいのだと久城は悟ります。

そして洋介は久城を余裕で守れるくらい
でかい男になるよと久城を更に喜ばせて
幕引きとなります。

本編も緩やかな日常の中で
久城が変わってゆくお話だったのでが

本作はちょっとコメディ調な展開かなと思ったら
2人でいることの意味を考えさせられる
しっとりとした優しさ溢れるお話でした。

優しさも甘えも許され与えられる事で
徐々にその人の中で育っていくのかな。

洋介が素敵な大人になる頃には
久城も甘え上手な恋人になっていそうです♡

※他特典(レビュー済)
SSカードは光本家でのお正月風景です。

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