てんてん
kazoku no wa
本品は『愛しのオオカミ、恋家族』の
コミコミスタジオオリジナル特製イラストカードです。
特製カードは
表面が文庫カバーを使ったカラーイラスト、
裏面にショートショートが掲載されています。
本編後、
お正月に久城が光本家を訪れるお話にです。
光本家のお正月は毎年賑やかですが
今年は美しい客人を迎えて
更に大騒ぎとなりました。
その美しい客人は9人の大家族と
スポットを含むペット達の中心に座らされ
山ほどの料理や飲み物を勧められています。
来た時はやや緊張気味だった久城も
気さくな光本一家の大歓迎で
肩の力が抜けた様で
話しかけられてはこにやかに答え
会話が途切れると噛み締めるしめる様な
温かな笑みを浮かべています。
その表情は洋介と2人の時には
あまり見せてくれないもので
洋介にはとても新鮮で眩しいものでした。
酒が入ってご機嫌な祖父に
今夜は泊って行けとい言われた久城は・・・
文庫サイズのカードなので
夕食時の1コマを切り取ったSSになります。
久城はその後もなんやかやと
夜まで歓待されて過ごします。
その夜、久城は1枚の絵を描きます。
それはテーブルを囲んだ家族の絵で
スポットや他のペットも一緒の団欒の絵の中、
久城自身は少し空間を開けて座って
柔らかな笑顔で団欒風景を見つめています。
見ているだけでぬくもりが伝わる
幸せな本物の家族の光景でしたが
洋介は少し不満を示します。
洋介は絵の中の家族と久城の空間を
髪を谷折りに畳んでなくしてしまい
久城を輪の中に入れる幕引きまで
ほのぼのとして温かな一幕でした。
洋介にとって
久城は既に家族の1人であり
光本家にとってもそうなのでしょう。
次に久城が光本家の人々を描く時には
久城も輪の中で笑っていると良いな
と思える暖かいお話でした。
※他特典(レビュー済)
SSペーパーは久城が愛猫を看病するお話です。