とある編集者の受難「相合い傘で子育て中」番外編

toaru henshusha no junan

とある編集者の受難「相合い傘で子育て中」番外編
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
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  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
相合い傘で子育て中(但コミコミスタジオ購入者限定配布)

商品説明

文庫発刊記念・コミコミスタジオ購入限定特典かき下ろし小冊子
秋月の担当編集者・長谷川視点で秋月が一人で子守をした顛末になります。

レビュー投稿数1

全ては原稿のために

本品は『禁欲的じゃない』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。

秋月が清二を引取って1年後、
秋月が一人で子守をした時のお話です。

本作は秋月の担当編集者である
長谷川の視点で展開します。

小説家は変わり者とよく言われますが
編集者である長谷川は
全くその通りだと思っています。

仕事上の取り決めくらい守れ!
お前はそれでも社会人か?
と絶叫したくなったことは数知れません。

それでも根気よく半年も付合えば
だいたいの作家は何とかなるのですが

売れっ子作家である秋月は
依頼を受け、打合せを3回もしていても
『依頼など受けていない』と
真顔でいい放つ大先生なのです。

締切破り、打合せをすっぽかす
常習犯のくせに
こちらが数10秒でも遅刻すると
『君はそれでも社会人か』と詰めより

忌憚なく意見をズバズバ言えば
『そんなに嫌いなら読まなきゃいい』と
つむじを曲げる。

しまいには飯を作れ、洗濯、掃除しろと
使用人のようにこき使った挙句に
『君に期待した僕が馬鹿だった』とまで
言い放たれて長谷川はズタボロです。

頭の中ではいくらでも悪態を付けても
相手は売れっ子作家で自分は編集、
どんなに辛くても付合うしかありません。

しかしある日、
救世主・山野清二が現れます。

先生が道端で拾ってきた清二は
痛々しい生傷をつけられた
痩せこけてた小さな体の少年でした。

彼は先生の理不尽過ぎる言動も
ものともせず、睨まれても嫌味を言われても
朗らかに笑いふんわりした返しで
先生の毒気を抜いてしまうのです。

清二は非常に気の利く働き者な上に

先生、次はどんなお話書いてるのかな?
へへ、楽しみだなぁ

と清二が呟いた日から
先生の締切破りがピタリとやんだ上に
打合せ時間も守るし
助言までも求めてくるようになりました。

これで一安心と思った長谷川でしたが
世の中はそんなに甘くなかったのです。

先生が清二を引取って
一年ほども経ったある日、

打ち合わせに先生宅に向かっていると
買い物帰りらしい清二と出会います。

いつも伊織と一緒なのに
清二1人でどうしたのかと尋ねると
先生とお留守番していると聞かされて
びっくりしてしまいます。

どうやら伊織が昼寝中なので
自分1人で大丈夫だといったらしいのですが
嫌な予感がしてしまいます。

案の定、先生の家の前まで行くと
他社の編集者・田島が医者を連れて
家から出てきたところで?!

A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
1頁2段組み12頁の長めな番外編は
編集者視点での秋月考察になります。

変わり者過ぎる秋月の担当として
艱難辛苦を舐めまくりだった長谷川ですが
秋月が清二という少年を引き取った事で
秋月との関係が激変します。

しかし、
秋月の言動が緩和されたからと言って
一般的な社会人には程遠く(笑)

今回も田島が訊ねた時に
秋月が1人で眠る伊織を見ていて
びっくりして大声をあげた結果
伊織を起こしてしまったのでした。

すると起きた伊織は何を思ったのか
田島に「たかいたかい」を要求、
秋月は自分が要求されない事に怒って
伊織を「たかいたかい」した結果…

腰が抜けてしまった上に
その際に伊織をかばって転んで
足首を捻挫してしまったのです(笑)

しかも捻挫を理由に
逃亡しかねない秋月を見張るために
田島が介助を申し出るのですが
田島に対抗した清二が起こした行動で
更に一騒動が起きてテンヤワンヤに♪

普通の家庭なら
こんなに騒ぎにならないだろう事が
秋月の性格ゆえに大騒動に
発展してしまう様子が楽しかったです。

本編の幕間的なお話なので
幸せな後日談的番外編と同じく
読まなくても本編には何も支障はないですが

編集者という第三者による
秋月の言動の具体例がソコまでか?!
的なハタ迷惑さで面白かったです。

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