てんてん
shiroi yoru ni
本品は『白い夜に…』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。
東京での残務をこなしていた2人が
祝賀パーティに出席するお話です。
樋口は空木を最初に見た時
見た目はパーフェクトですが
怖くて無愛想な人だと思いました。
樋口の寂しさと疲弊した心を
ゆっくりと埋めてくれた彼の優しさに
心惹かれるようになります。
だから樋口は
空木が何者であろうとも
他の何を捨ててでも側にいたいと思い
会社を譲り
遺産相続の手続きが一段落つくと
引越しを考えるようになりました。
そこで2人でひっそりと暮らす為に
2人の出会った山荘を譲りうけてますが
細かい手続きはまだまだ残っていて
しばらくは東京での暮らしをしていた頃
樋口の高校時代の友人から
一通の招待状が届きます。
それはデザイナーとなった彼が
賞を受けた事を祝うパーティへの招待で
樋口は空木を誘って出席する事にします。
樋口としては
懐かしい友人に会って挨拶して
珍しい空木のスーツ姿を堪能する
という軽い気持ちだったのですが…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)12頁と
通常のコミコミ小冊子よりはちょっと短いながらも
ペーパーよりはボリューミーな番外編です。
樋口の友人が受賞した賞は
アメリカのものでかなり有名な賞らしく
樋口が思うよりも華やかなパーティでした。
空木は主役に挨拶すると
自分は適当にしているから
樋口に気兼ねなく友人達と話せと
離れていきます。
空木を心配しつつも安藤老人の関係で
こういうパーティにも出ていたのだろうと
樋口は友人達との旧交を温めますが
一段落ついてそろそろ退散しようと
空木を探して会場を見渡すと
女性に囲まれている空木を発見して
渋い顔をしてしまいます。
空木がモテル事は察せられても
改めてその事実に直面すると
樋口はモヤモヤしてしまいます(笑)
彼は俺のものだから
他人に触られたりするのは勿論
取られるなんてもってのほか!!と
ヤキモチを焼くのですが
空木も同じ様に思っていてくれて
お互いしか見ていないなら関係ないと
言ってくれて大団円を迎える
という淡々としつつも
実はひっそりとしつつも確実に甘々な
2人の世界を楽しませて頂きました。
ちょっとした短編ですが
本編では甘みが少ないので追加として
ちょうど良い甘さのデザートでした。
御馳走様でした o(^-^)v
※他店舗特典(レビュー済)
協力書店特典は空木視点の裏事情、
アニメイト特典は世代差を感じる話です。