てんてん
ryu no sumika
本品は『竜の棲み処』の
アマゾン限定配布の特典ペーパーです。
本編後、リーン視点で
ルサカに固執するタキアの考察です。
番人を複数持つのは竜の常識で本能です。
繁殖が最大の目的なのに
弟・タキアがたったひとりしか番人を持たないなんて
リーンには馬鹿げているとしか思えません。
タキアの番人であるルサカは
確かに浮世離れした繊細な美しさを持ち
竜好みの美しいものを体現したような姿です。
しかしだからと言って
タキアのルキアへの固執ぶりは
リーンには全く理解不能な事でした。
リーンはルサカにエルーから預かった
傷薬を手渡しつつそんな事を考えていましたが
傷薬を差し出すリーンの袖口から包帯が除くと
ルサカは眉根をきゅっと寄せました。
タキアは自分の愚行を反省し後悔している様ですが
自分が悪いとしか言うばかりで
なぜこれほどまでの事態を招いたかは
ルサカに教えていないようです。
タキアの気持ちがわかるモノの
誤解されたままでいるのもかわいそうで
リーンはルサカに事情を説明する事に…
B5サイズ片面ペーパーです。
人間と全く違った概念と時を生きる竜の中でも
タキアはかなり変わった性格の竜です。
そんなタキアに好かれてしまったのは
ルサカにとっては災難の第一歩であり
タキアの周りの竜にとっても
ルサカだけに固執するタキアは
かなり変わった存在であるようです。
本品はそんなタキアを心配した
リーンによってタキアが起こした騒動が語られ
それに対してのルサカの思いが語られ
それによってリーンが
ルサカという人間について
考えを改めるという展開です。
お兄ちゃん目線という第三者視点の考察は
本作に組み込み難いから
読めたのは面白かったですが
リーンが考えを改めたのは
ルサカという人間についてであって
タキアが変という認識は変わらないから
本編の裏事情的補足的なお話にしては
ちょっと物足りないかなぁ。
なので評価は「中立」としま~す (^_-)